Questyleが、アプリ連携に対応したType-C DAC/アンプ「Questyle MEX」を発表。PUREとTUNEで「忠実な音」も「好みの音」も

「秋のヘッドフォン祭 2026」内で、QuestyleがポータブルDAC/ヘッドホンアンプ「Questyle MEX」の新製品発表会を開催した。
低ノイズ・低歪み率という同社の持ち味はそのままに、専用アプリでの音質調整とApple MFi認証を備えたType-C接続の製品である。発表会の後に試聴できたので、本記事ではその印象も交えて紹介したい。
製品概要

Questyle
USB Type-C DAC
Questyle MEX

製品名:Questyle MEX
市場想定価格:33,000円(税込)
発売日:クラウドファンディング「ミミゴト」で先行予約受付中(2026年11月7日〜11月29日)
※ 発送は2026年12月上旬より順次の予定
プロジェクトページ:https://hi-unit.shop/apps/mimigoto/support/556/
QuestyleのType-C DACが「アプリで調整できる」製品に。
Questyle MEXは、同社のType-C接続DACとしては初めて「アプリ連携」を組み込んだ製品である。
DACチップはES9219Qを2基、アンプは特許取得済みのSiP電流モードアンプモジュールを4組搭載。300Ω負荷時のTHD+Nは0.0002%未満、SN比は125dBとされており、低歪み・低ノイズというブランドの持ち味はそのままに、ある種待望のアプリ連携が加わった形だ。出力は3.5mmシングルエンドと4.4mmバランスの2系統。最大出力は2V(3.5mm)/4V(4.4mm)@300Ω、対応フォーマットはPCM 384kHz/32bit、ネイティブDSD256までとなる。ゲインはH/M/Lの3段階、音量は64段階で調整できる。




接続はUSB Type-C。本体にバッテリーは内蔵せず、接続したスマートフォンやPCからの給電で動作する仕様。電源管理にはTOREX(トレックス)の製品を採用し、スマートフォン側のバッテリー負荷や発熱を抑えながら駆動できるとのこと。

iPhone・iPadとはApple MFi認証に対応した接続方式で、専用アプリ「Questyle」から音質設定を管理できる。アプリはAndroidにも対応するため、もちろんAndroidでも使える。メーカー側は、アプリと組み合わせる製品でMFi認証を取得した点も強調していた。

またQuestyle MEXの大きな特徴は、本体のスライドスイッチで切り替え可能な「PUREモード」と「TUNEモード」という2つのサウンドモードの存在だ。
PUREは、ハードウェア本来の音をそのまま出す原音モードとなっており、一方のTUNEは、アプリと連動して音をカスタマイズするモードで、プリセットEQに加え、10バンドのパラメトリックイコライザー(PEQ)で周波数・ゲイン・Q値を帯域ごとに調整できる。DRE(ダイナミックレンジ拡張)と2種類のDACデジタルフィルターは、PURE・TUNEどちらでも設定可能という。接続するイヤホンやヘッドホンの癖に合わせて、自分だけのチューニングに仕上げられるわけだ。



発表会では、上記の機能の解説として、オーディオ評論家の野村ケンジ 氏とDTMライターの藤本健 氏が登壇。今後の追加予定として、TUNEで作ったチューニング設定にコードを付けて保存・共有でき、他のユーザーが同じ設定を読み込んで使える機能「Q-Code」も紹介した。
提供時期は未定とのことだが、たとえば有名なオーディオ評論家やQuestyle公式のおすすめチューニングが配布されるようになれば、面白い使い方が広がりそうだ。またWebブラウザから操作できる機能も予定されているという。


気になる価格はというと、市場想定価格は33,000円(税込)。しかし、発売に先立ちクラウドファンディングサイトでのプロジェクトが行われており、予約限定価格が用意されているようだ。
限定300本の「特別超早割」(20%OFF、専用レザーケース付き)と、同じく限定300本の「特別早割」(20%OFF)はどちらも26,400円。限定500本の「早割」(15%OFF)は28,050円で、いずれも送料込み・税込とのこと。

「つなぐだけ」のType-C DACに、「遊べる余白」を足したQuestyle MEX
発表会の後には、実際に筆者もQuestyle MEXを試聴することができた。筆者はもともとESS系のDACチップを搭載した製品を好む傾向があるのだが、Questyle特有の解像感とのマッチングは良好。特にPUREモードは同社のM18i Maxと非常に傾向が似ており、Bluetoothやバッテリーが不要ならこちらの方がおすすめかもしれない。これが3万円台前半で手に入るのだから中々にインパクトがある製品と言えるだろう。またPUREモードは良い意味で味付けが少ないため、そのまま楽しむのはもちろん、TUNEで遊んでみるのも面白いはずだ。

「スマートフォン+ストリーミングの手軽さと、音の良さを両立したい」「手持ちのイヤホンの癖を、少しだけ整えたい」という方には非常におすすめの製品に仕上がっているので、気になる方はクラウドファンディングのページを要チェックだ。
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この記事を書いた人
元PCメーカーの製品担当。無類のメカやガジェット好きであり、PC・スマホ・マウスキーボードなどの周辺機器他、オーディオやモニター・バイクなど多岐にわたり、メジャーなものから尖ったモノまでジャンルを問わず好む。最近はカメラにハマっており順調にレンズ沼の住人と化している。 好きな飲み物はコーヒーと紅茶で、毎年キロ単位で豆と茶葉を消費しているものの入れ方は雑。財布のひもは緩め。












