2024年でおそらく最強スペックなロボット掃除機「G20S Ultra」を翻訳して勝手に紹介

Roborock G20S Ultra

どれだけ需要があるのかわからないが、筆者が最新製品を知りたいがため、自由気ままに海外情報を元にお届けしている「翻訳して勝手に紹介シリーズ」も今回で4回目を迎える。

日本ではすぐに買えないものの、今後日本に上陸することも含め、最先端はこうなっているんだ…!というワクワク感を味わってもらえたなら、ライター冥利に尽きるというものだ。
なお今回は本国である中国で発表されたばかり、執筆時(11月10日)には発送もこれからという、まさに最先端を紹介しようと思う。

今回紹介するのはロボット掃除機界隈ではフラッグシップを常に更新し続ける、最先端といえばなRoborockから登場したロボット掃除機「G20S Ultra」。タイトルでも書いたが、筆者の知る限り、おそらく2024年で最強のスペックとなる本製品の特徴を紹介していこうと思う。(あくまで筆者の知る限り・おそらく、という点にはご注意だ)
中国本土では11月14日より発送、価格はおそらく4,999元〜(約106,000円)と意外にリーズナブルな価格だが、何はともあれ詰め込みすぎとも言える高スペックをとくとご覧あれ。

※筆者の自由な翻訳と勝手な解釈でお届けするため、情報が誤っている可能性がございます。また今後日本市場向けに発売されるとしても、仕様が変わる可能性も十分ありうるためご注意ください。

製品概要

Roborock

G20S Ultra


製品名:G20S Ultra
販売価格:4999元, 5599元(CNY)
発売日:日本は未定
製品ページ:https://mall.roborock.com/goods/264

目次

桁違いの吸引力18,500Paと未知なる新形状メインブラシで毛絡み0%?

色々と紹介したい内容はあるのだが、まずは一番驚いた吸引力から。

我が家で使用しているロボット掃除機は吸引力8,000Paで、基本的に不満を感じたことはない。
その上、日本に上陸しているフラッグシップの最上位でも、おおよそ12,000-13,000Pa程度が上限なんだが、本機はなんと18,500Pa。最上位と比べてもなんと1.5倍という、もはや意味不明な領域まで突入している。

Roborock G20S Ultraは桁違いの吸引力18,500Paと未知なる新形状メインブラシを採用

念の為再度言うが、8,000Paでも筆者は不満がないのだ。冗談だが、野外で小石でも集めるのか?と思うぐらいには意味がわかっていない。

まぁ現実的に考えると、多くのロボット掃除機というのはその吸引力を100%使うシーンというのはあまりなく設定でMaxにしてもMaxではないことが実は大半だったりする。ではいつそれが生かされるのかというと、カーペットを掃除する時。音を聞けばすぐにわかるほど、明確に吸引力が向上するのだ。
そう考えると、本機が真価を発揮するのは、そういった奥にゴミが潜んだシチュエーション。例えば毛の長めなカーペットやラグを使用してる家庭であれば、そのパワーを体感できるのかもしれない。

そして筆者的に興味そそられるのが、そのメインブラシの形状だ。
なんとも独特な中央で分かれた形状をしており、説明を見る限り、実際に左右で別の回転をするよう。意図としては敢えて空けた中央のスペースに髪の毛を集め、別々の回転を加えることで意図的に取り除き、吸い込みやすくするそうだ。
正直色々なロボット掃除機を見てきた筆者としても初めての形状・解決策なため効果は未知数なのだが、レポートとしてはなんと毛絡み0%・毛の吸引率100%という結果が出ているそう。(厳密には表現が異なるが、わかりやすく意訳している)

元理系の筆者としては0%と100%って…という気もしなくはないのだが、国際的な認証であるSGS認証にて検証された結果とあり、信憑性はなかなか高そう。是非とも実機を見てみたいものだ。

Roborock G20S Ultraは新形状メインブラシを採用し、毛絡みを無くす

サイドブラシも水拭き用モップも、両方伸びます

Roborock G20S Ultraはサイドブラシも水拭き用モップも、両方伸びます

今年日本に上陸したRoborock S8 MaxV Ultraでも目玉として採用された伸びるサイドブラシだが、他社でも水拭き用モップが伸びたりと、筆者的今年のトレンドとして注目をしていた。
ただ、各社取り入れ始めたばかりということもあり、”両方”を採用したモデルはまだなかったのが現状。(筆者の知る限りでは)

そう、本機では順当に進化し、両方搭載している。
実際の動きは実機を見てみないとわからないものの、より壁際へのケアが上手くなったと言って間違い無いだろう。少し気になる点としてはサイドブラシ自体が2本に減少している点。単純に考えるとゴミを集めづらくなっていそうだが、実体験として逆にゴミを吹き飛ばしてしまうこともあるため、確信犯的に減らしているのだと捉えている。また地味にサイドブラシも毛絡みしにくいソフトゴムリブ(意訳)を搭載し、より毛が絡みづらくなったようだ。

Roborock G20S Ultraはサイドブラシも水拭き用モップも、両方伸びます

脅威の8cm薄型ボディ 水道直結モデルならステーションだって高さ約30cmで超コンパクト

一度でも使ったことがあるユーザーであれば理解いただける点として、とにかく薄くなっている。
技術の進歩は恐ろしいと言わざるを得ないが、吸引力や伸びる機構など、性能としては盛り盛りになっているにも関わらず、脅威の7.98cmという薄さを実現しているのだ。

参考程度に我が家で使っているロボット掃除機は高さ11.4cm。Roborock社の日本最新モデルであるS8 MaxV Ultraでも10.3cmなのだ。
どうせロボット掃除機を導入するのなら、ソファや家具の下など、埃が溜まりやすい家具下は隈なく掃除して欲しいもの。これだけの薄さであれば、筆者のようにソファの足をロボット掃除機に合わせて全部入れ替える…なんてことから解放されるだろう。

Roborock G20S Ultraは脅威の8cm薄型ボディ

また日本では登場しない可能性も高いが、中国では水道直結モデルというのが各社より登場している。直結にすることで頻度の高いメンテナンスだった給水・排水が不要になるため、中国では数多く採用されている印象だ。

残念ながら日本では現状1種類しかないため、どうなるかは未定なものの、個人的にはものすごくありがたい機能。というのも、毎日水拭きをしていると、週に何回かは給水・排水の必要が出てくるのだ。(もちろん、各種設定・環境による)

その点で特に注目して欲しいのが、その大胆なサイズ感。
大きさをとってしまう浄水・排水タンクを取り除くことで、なんと高さ30.5cmに納めてしまったのだ。個人的憧れである家具の下にすっぽり納まるレイアウトも実現できるため、日本のロボット掃除機業界にもこのトレンドは是非来て欲しいところ。なお、水道直結モデルの方が高い。
(全くの余談だが、筆者は新居にて専用のスペースを確保しておくか本格的に悩んでいる)

Roborock G20S Ultraの水道直結モデルならステーションだって高さ約30cmで超コンパクト

地味に賢くなっていそうなセンサー 障害物のギリギリを攻めてくれるかも?

お次はロボット掃除機の命とも言える、センサー類。
かなり重要な点なものの、なかなか進化がわかりづらい点なのだが、説明を見る限り、こちらも賢くなっているようだ。

まずはインテリアのエッジをさらに攻めてくれるようになった点。 画像を見る限り側面についたセンサーの強化や、データ処理の向上により、より複雑な形状・欧風家具への対応が果たされているようだ。尚且つそれを動的に処理していくという。

現に伸びるようになった水拭きモップに関しては壁際1mm以内との記載もあったため、見えづらい部分ではあるものの、より賢く、よりギリギリまで掃除するものと思われる。

Roborock G20S Ultraは障害物のギリギリを攻めてくれるかも?

具体的には書かれていなかったものの、個人的にびっくりしたのが以下の画像部分。
床のケーブルを認識しつつ、かなり近くまで寄っているのだ。
イメージ画像な部分はあると思うが、もし本当にここまで寄って掃除をし、尚且つ接触せずに移動するのであれば、かなりの進化と言える。

念の為触れておくが、既存の障害物回避はここまで優秀で無いケースも多く、巻き込んでしまうケースだって稀にある。まぁ実物を見ない限りにはなんとも言えないジャンルなものの、その性能には注目せざるを得ないだろう。

なお障害物は26カテゴリ108種類を認識するそうで、汚れはRGBセンサーにより種類に合わせた賢い洗浄(おそらく水拭きのこと)も可能になったようだ。

Roborock G20S Ultraは障害物のギリギリを攻めてくれるかも?

モップは80℃の高温殺菌洗浄に、4cmの高さが乗り越えられる

最後にその他という括り方をしてしまうが、注目の点を2つ紹介しよう。

一つは、水拭きモップの洗浄について。
ケースによっては油汚れがついた水拭きモップだが、フラッグシップのようなハイグレードでは従来より温水洗浄をするモデルが増えつつある。筆者の知る限り70℃程度が最高だったイメージなのだが、本機はなんと80℃の高温で洗浄
90℃までいってしまうと水蒸気になってしまう部分も増えることを踏まえると、現実的な上限値と言っても差し支えないラインまで届いたと思う。

Roborock G20S Ultraの水拭きモップは80℃の高温殺菌洗浄に

もう1つが、個人的に褒め言葉としてバカだな!と思った、乗り越え性能。

既存のロボット掃除機では大半が2cm前後の乗り越え性能なのだが、本機はなんと倍となる4cm。 何をどうやって4cmも?と思ったのだが、どうやらフロント部分に付いている車輪が昇降し、本体を持ち上げるようだ。おかげでレールの上や従来は乗り越えづらかった段差もスムーズに乗り越えられ、3cmの落差があっても大丈夫とのこと。

Roborock G20S Ultraは4cmの高さが乗り越えられる

またギリギリの障害物を残り超える際、従来は本体を擦ってしまうこともあったが、車輪が昇降することでそこのケアも担っているようだ。また毛の長いカーペットなどでも使用されるらしく、全体的な機動力の向上に寄与しているものと思われる。

Roborock G20S Ultraは4cmの高さが乗り越えられる

とにかくてんこ盛りな性能だが、業界全体としては少し寂しい進化かも?

ボリュームの兼ね合いで省略したが、その他にも純粋な水拭き能力の向上(回転数が増えたり)や抗菌認定がされていたり、音声対話がスマートになっていたり、中国限定だろうが電気料金プランに紐づいた内容が用意されていたりと細かく語るとかなりのボリュームになってしまう本機。
筆者的な注目点にフォーカスして紹介してきたが、いかがだっただろうか。

そもそもなところで筆者の感想を述べると、ロボット掃除機業界全体が一つの大きな壁に当たっている印象を受けた。

今までは新機能・不便を解消する方向(例えば:毛絡みを減らそう)で拡張が進んでいたジャンルだったが、実施できる内容が一通り終わり、既存性能の進化がメインになってきたように感じたのだ。

日本に限った話で言えば水道に直結する部分や、日本語ベースのAi認識・コミュニケーション機能はまだまだ余地があるものの、最先端を走る中国の最新機がこの内容のため、願わくばワクワクするような進化が次に来て欲しいなと思う。

例えば定的に発生するセンサー部分の物理的なクリーニングなど、完全な自動化路線ではまだまだやれるのことがあるのでは…そういった方向の進化でも、全然ありなのでは?

ギャラリー

Roborock

G20S Ultra


出典:公式サイト
記事内画像は公式サイトから抜粋

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