個人的「ズボラな人におすすめしたい家電ランキング第1位」は、やはりロボット掃除機だろう。
食洗機も捨てがたいが、食事をする上で食器洗いは不可避な部分もあるのに対し、床掃除はある程度回避できてしまう(ズボラにとっては放置できてしまう)ものと個人的には捉えているからだ。
そんな筆者がプライベートで使っているロボット掃除機は、Ankerグループのスマートホームブランド「Eufy」から昨年登場した「Eufy X10 Pro Omni」で、発売時にレビューをした際にそのコストパフォーマンスの高さを気に入り、自腹購入をしたもの。
なかでもメインブラシに髪の毛が絡みづらいという点がポイントで、「ロボットに任せる以上、メンテナンスの機会もできるだけ減らしたい」というズボラの性にマッチしていたのだ。加えて障害物回避や水拭きモップの洗浄・乾燥までオールインワンで実施できるのは、同社において「Eufy X10 Pro Omni」が初めてであり、その上で価格がかなり安かったというのも購入を後押しした要素である。
レビューをした際には1週間弱という短期間の試用だったが、購入後1年以上にわたりほぼ毎日稼働をさせたリアルな感想としては、「絡みづらいと言っても、年単位で見ると流石に絡む」といったところ。それ以前に使っていた毛絡み除去システムのない機種と比較すると雲泥の差で良くなっているものの、長期的に見ると不可避な部分があるというのが個人的な総論となっており、願わくば斬新な解決策を搭載した「より毛が絡みづらい機種」が出てくるといいなぁ…と思っていた。
そんな最中、今年5月に開催されたプレス発表会「Anker Power Conference 2025 Spring 」にて度肝を抜かれたのが、今回紹介する「Eufy Robot Vacuum Omni E25」だ。

筆者が思う最大の特徴はなんと言っても毛絡み問題へのメスの入れ方で、初となる機能を多数搭載。本記事では特別に事前レビューの機会をいただいたため、2週間使い込んで見えてきた感想・使用感を余すところなく紹介しようと思う。※製品提供:アンカー・ジャパン
なお、「Eufy Robot Vacuum Omni E25」は本日(8月8日)より発売、価格は149,900円(税込)。
紹介するにあたって「Eufy X10 Pro Omni」から進化した部分も多くあるため、両方を実際に使った筆者だからこそ、以下のトピックに沿ってレビューしようと思う。
- 「Eufy Robot Vacuum Omni E25」と「Eufy X10 Pro Omni」の違い・比較
- メインブラシはどう変わった?2週間使って、毛はどのぐらい絡む?
- 水拭きの性能ってどう?どのぐらい清潔なの?

※ちなみに筆者にとってのロボット掃除機は「1回の掃除で100%のゴミを取り除くもの」ではなく「複数回の掃除で常に90%以上のゴミを取り除くもの」と捉えている。以降、その前提でお読みいただければと思う。
製品概要

Anker
Eufy
Eufy Robot Vacuum Omni E25
T2353511 (ブラック)

製品名:Eufy Robot Vacuum Omni E25
発売日:2025年8月8日
価格:149,900円(税込)
製品ページ:https://www.ankerjapan.com/products/t2353
「Eufy Robot Vacuum Omni E25」と「Eufy X10 Pro Omni」の違いって?
まずは「Eufy Robot Vacuum Omni E25」と「Eufy X10 Pro Omni」のスペック上の違いから紹介していこう。
執筆段階では発売前ということもあり正規の比較表がないため、個人的「ロボット掃除機の比較で重要な要素」をまとめたオリジナルの比較表を用意してみた。
※わかりやすいように優れている項目を赤字にしておくが、一部は実際に使った感想も含んだ評価である点を留意して欲しい
※特に触れていない箇所は大きな変更がない項目、あるいは気にする必要がない項目として省いている
| 製品名 | 「Eufy Robot Vacuum Omni E25」 | 「Eufy X10 Pro Omni」 |
|---|---|---|
| 価格 | 149,900円(税込) | 99,990円(税込) |
| 吸引掃除関連 | ||
| 最大吸引力 | 20,000Pa | 8,000Pa |
| 壁際の掃除 | サイドブラシ×2(左右それぞれ) かつ、右側は伸縮式CornerRover™ アーム | サイドブラシ×1(右側) |
| メインブラシの毛絡み対策 | ◎ (ステーションにて、ブラシが逆回転し、 分割されたブラシの隙間から吸引する) | ○ (ステーションにて、ブラシが逆回転し、 クシで毛をほぐして取り除く) |
| 水拭き掃除関連 | ||
| 水拭き方式 | 回転加圧式ローラー型モップ (約1.5kgの加圧) | 加圧式デュアル回転モップ (約1kgの加圧) |
| 壁際の掃除(水拭き) | × | ○(エッジモード搭載) |
| 走行中のモップ自動洗浄 | ○ | × |
| モップリフト | 約10.5mm | 約12mm |
| ロボット掃除機本体 その他 | ||
| ナビゲーション関連 (ルート取り) | iPath™ レーザーナビゲーション | iPath™ レーザーナビゲーション |
| 障害物回避 | AI.See™ システム(200種類以上認識) | AI.See™ システム(100種類以上認識) |
| 段差乗り越え | 21mm | 20mm |
| 本体のサイズ(L×W×H) | 約32.7 × 34.6 × 11.1cm | 約35.3 x 32.7 x 11.4cm |
| ステーション関連 | ||
| モップ乾燥 | 約50℃の温風 | 約45℃の温風 |
| モップ洗浄の水温 | 常温 | 常温 |
| ゴミ捨て頻度目安 | 約2ヶ月半 | 約2ヶ月 |
| 浄水タンク容量 | 2.5L | 3L |
| 専用洗剤 | ○ | × |
| その他 | ||
| Matter対応 | ○ (専用アプリがメインになるのであまり関係ない) | × |
実際の使用感も含めた感想は後述するため割愛するが、主要な吸引掃除・水拭き掃除については「Eufy Robot Vacuum Omni E25」の方が単純なスペックだけでなく、方式もより良いものに向上しているのがポイント。まさに順当進化といったところだ。
とはいえ、おおよその機能は「Eufy Robot Vacuum Omni E25」の方が優れているものの、ごく一部スペックは「Eufy X10 Pro Omni」の方が勝っているため注意をしてほしい。ただ個人的に、重要な要素はほぼ「Eufy Robot Vacuum Omni E25」の方が優れているため、スペックありきで検討する場合はあまり悩むこともないだろう。
また機能以外の点としてロボット掃除機自体のボディで比較をすると、形状変化に伴う大きさの変動があるものの、サイズ感という意味ではそれほど変動はない。
狭いエリアへ進入した際の小回りに差はあるだろうが、横幅・奥行きが数cm変わった程度で劇的な変化には繋がらないはずだ。(ロボット掃除機が掃除をするにあたって、多少は余裕を持ったエリアでないと、そもそも進入できないため)

「Eufy Robot Vacuum Omni E25」の新機構解説、見てわかること
実際の使用感は後半に記載するとして、まずは外観を見てわかること、そこから繋がる新機構を紹介していこう。なお構成の都合上、一部内容については実際に使用した感想も合わせて紹介する。
天面側:フタは被せるだけに、ダスト容器は大きな変化なし
「Eufy Robot Vacuum Omni E25」のデザインだが、素材は大きくは変わらず、形状が変化した以外に大きな要素はない。とはいえ少し斬新だったのは、天面のフタが覆い被せるタイプになっていたことだ。ロック機構等はないため、持ち上げるだけでスムーズに取り外せるようになっている。

元々機能が必要な箇所ではないので特に問題ないのだが、強いていうなら底面側のメンテンスで裏返した際、そのまま外れてしまうのが少し面倒なくらいだろうか。
(筆者はレビューという都合上何度も裏返していたためそれなりに面倒ではあったのが、一般的な利用であれば細かすぎるポイントかなと思う)
また吸引掃除で使われるダスト容器だが、「Eufy Robot Vacuum Omni E25」では形状が変化しているものの、機能・機構的には「Eufy X10 Pro Omni」と大きな変化はないように見てとれた。

強いて言うのであればフィルターのサイズが変わっているため、他モデルと共用はできない点には注意をしてほしい。(Eufyのロボット掃除機に使われるフィルターは元々製品ごとにオリジナルなケースがほとんどのため、こちらも細かい要素ではあるが…)
底面側:新機構が満載!新形状のメインブラシ・伸びるサイドブラシ・約29cmの幅広ローラーモップ
そして個人的にはかなりアツい内容になっている「Eufy Robot Vacuum Omni E25」の底面側。
写真を見ていただいた上で、大きなトピックをお伝えしよう。

まずは筆者が注目しているメインブラシについて。
ロボット掃除機を使っているとどうしてもメインブラシに髪の毛が絡んでしまうものだが、それを解決するため近年各メーカーで力を入れているのが”毛絡み除去システム”だ。
個人的には絡んだ髪の毛を取り除くメンテナンスが一番嫌いで、新製品の情報を見かけると必ずチェックする項目になっている。その点、「Eufy X10 Pro Omni」で採用されていた逆回転して櫛でほぐす機構はなかなか面白いアイデアだった。
さてそんな毛絡み除去システム、今回の「Eufy Robot Vacuum Omni E25」ではどうなっているかというと、なんとステーションでのゴミ収集時、メインブラシを2つに別け、別れた隙間から吸い込んでしまう「DuoSpiral™ ブラシ」を新たに採用している。何を言っているんだと思う方も多いと思うので、百聞は一見にしかず、サンプルの動きをご覧いただこう。
通常ではステーションにて動作する動きのため確認ができないが、発表会時のサンプルではこのように動いている。
見てもらった通り、一般的には1本のブラシになっている部分が、そもそも2本に別れて隙間を作るようにデザインされている。その上で毛絡みを取り除く際にはメインブラシが逆回転し絡みを緩和、さらにメインブラシが横にスライドすることで隙間をさらに広げ、一気に吸い込むという機構になっているのだ。
さらに、メインブラシのらせん状になった羽根部分に着目すると、回転方向によっては、絡め取った髪の毛や埃が隙間に集まるよう構成されているのがわかる。

少し余談として理系寄りの話になってしまうが、メインブラシという高速回転する物体を1箇所のみの固定で実現するのは思い切ったなと感じた。回転構造自体は左右で同期の必要があるものの比較的シンプル、とはいえ少しでも軸がブレるとぶつかってしまう恐れがあるため、裏側にある技術力への自信を感じさせる構造なのだ。
次に注目すべきは、伸びるサイドブラシだろう。
業界的なトレンドとしては昨年からハイエンド機種に多く搭載されるようになった機構で、名前を「CornerRover™ アーム」と言う。意味合いとしてはわかりやすく、従来のロボット掃除機が苦手としている、部屋の四隅を綺麗にするための機能だ。
またおまけとして逆側にもサイドブラシが付いているのも嬉しいポイント。
「Eufy X10 Pro Omni」ではサイドブラシが片方だけだったのに対し、両サイドに付くようにアップデートされた項目だ。メインブラシの中央が隙間を持つ構造なのも相まって、サイドブラシでより中央にゴミを集めてくれれば文句なしなのである。

3つ目のトピックは、幅広に設けられた水拭き用ローラー型モップだろう。
Eufyブランドとしては最上位機種である「Eufy Robot Vacuum Omni S1 Pro」で採用されていた機構で、比較的安価に抑えられた「Eufy Robot Vacuum Omni E25」にも搭載されたのは嬉しいかぎり。その上でローラー型の最大のメリットである「常にローラーを洗浄しながら、水拭き掃除をしてくれる」、「HydroJet™ システム」も搭載している。
さらに、前モデルでは1kgの加圧だったところ、「Eufy Robot Vacuum Omni E25」では約1.5kgの加圧にグレードアップしている。水拭き掃除といえば強く押さないとあまり意味をなさないため、素直に嬉しい点だ。また約1.5kgというのは、筆者の知る限り業界内でも最高レベル※にあたる。
※記事公開時点


「Eufy X10 Pro Omni」との比較でいうと、HydroJet™ システムを搭載した影響もあり、「Eufy Robot Vacuum Omni E25」では汚水タンクが脱着可能な仕様に変化している。
常に洗浄をする都合上簡易的なフィルターも内蔵されているので、メンテナンス箇所が1つ増えていることには気をつけてほしい。(面倒ではあるものの、清潔とのトレードオフなため、致し方ないだろう)


2枚目:汚水タンクから、フィルターを外した状態

ステーション側:洗剤が投入可能に!水拭き関連で細かく変更が
「Eufy Robot Vacuum Omni E25」と「Eufy X10 Pro Omni」におけるステーション側の違いについて、ロボット掃除機本体ほど大きな変更はないものの、いくつか変更点がある。
(※このブロックのみ、構成上の都合で一部体験談も含んだ内容となっている)
まずは浄水タンクと汚水タンクについて、形状が新しくなった他、少しスケルトンな見た目に変化している。形状としてはより丸みを帯びた形状に変化しているのだが機能的に変わった部分はない。ただ個人的には浄水タンクの容量が500ml減少したのは少し気になる点だ。

厳密には汚水タンクも小さくなっているのだが、水拭きをする都合上浄水タンクの方が先になくなるため、単体で見ると大きな問題ではない。
とはいえ、2LDKでロボット掃除機の清掃範囲が約25㎡の我が家において、「水量:中」で10回程度は補充が不要だった。(仮に1日1回なら10日間、2日に1回なら20日間は補充不要)
浄水タンクの補充時に汚水タンクの清掃も併せてする人が多いと思うので、汚水タンク側の清潔度を気にするのであれば、むしろこのぐらいで良いのかもしれない。
またスケルトンになった利点として、浄水タンクの残量がわかりやすくなったのは「Eufy Robot Vacuum Omni E25」の良い点と言えるだろう。
「Eufy X10 Pro Omni」ではタンクを取り外さないと残量がわからない作りのため、意図的に見ずとも把握しやすくなったのは良い点だと感じている。
ちなみに、水拭きの途中で浄水が無くなってしまうと、掃除自体が止まるため注意が必要だ。

ただ残念ながら浄水タンクについて明確に一つだけネガティブな点があり、それが蓋だ。 「Eufy X10 Pro Omni」では全体的に開く蓋がついていたのだが、「Eufy Robot Vacuum Omni E25」では蓋が存在せず、水の補充のみ可能な小窓が用意されている。
実際に使ってみるとよくわかるのだが、これがなかなかに入れづらいのだ。 各家庭の蛇口次第にはなるものの、浄水器内蔵のものなど水が出る場所少しわかりづらい場合、狙いがズレやすいと感じた。ズレると浄水タンク自体を濡らすことになってしまうため、可能であれば「Eufy X10 Pro Omni」と同形式の方が個人的には事故が少なかったかなと思う。


また水拭き関連での追加要素として、新たに洗剤が投入可能となった。
こちらもEufyブランドでは「Eufy Robot Vacuum Omni S1 Pro」でのみ採用されていた点で、洗剤は同じものを使えるようだ。洗剤の有無で洗浄力の違いを検証できている訳ではないものの、約1.5kgの加圧に併せ洗剤まで使えるとなれば、油汚れなど強固な汚れにも対応しやすくなったのだろう。



ステーション外観上の違いのラストとして、モップ洗浄部位に備わるトレーの形も変わっている。
「Eufy Robot Vacuum Omni E25」ではローラー型モップを採用したHydroJet™ システムのおかげで、「Eufy X10 Pro Omni」のようなステーションにモップを擦り付ける必要がなくなっている。そのため形状としてはかなりシンプルなものに変わっており、水捌けもかなり良さそうに感じる。もちろん、脱着も可能なのでメンテナンスもしやすい構造だ。

吸引掃除の評価。「Eufy Robot Vacuum Omni E25」は髪の毛が絡むか?
ここからは実際に使用した感想・評価をお届けしよう。 まずは「Eufy Robot Vacuum Omni E25」の吸引掃除からだが、前提として、以下の状態・条件で掃除を行っている。
| 清掃範囲 | 2LDK(清掃面積約25㎡) |
| 家族構成 | 夫婦(妻の髪は肩にかかるぐらい) |
| 勤務形態 | 週の半分以上は在宅勤務 |
| その他 | 意図的に、数日間清掃をしていない状態で検証開始 |
その上で2週間毎日掃除を実施。また補足として、普段は直接ゴミ箱に捨ててしまう抜け毛・髪の毛も、意図的に全部床に落としている。つまり、毛量はかなり多い状態だった。
一番気になるのは「メインブラシの形状が変わったことで、毛絡みするのかどうか?」だと思うので、早速2週間後のメインブラシをご覧いただこう。

いかがだろうか。
なんと目視できる範囲では、髪の毛は絡んでいなかったのだ。
正直なところ、「Eufy X10 Pro Omni」の時もかなり優秀な結果が出ていたにも関わらず、より長期的に使用すると流石に絡んでしまっていたため油断はできない。しかし、2週間も使用して絡んでいないというのは、長期間の使用でも大いに期待できるだろう。
少なくとも筆者の感触としては、「Eufy Robot Vacuum Omni E25」の方が、髪の毛が絡みづらいのは間違いない。
本当に?と思われる方もいるかもしれないので、どれだけのゴミを収集したあとなのかわかるように、ステーション側のダストバッグの中身も少しお見せしよう。(流石にお見苦しいため、軽くモザイクを施している)

見ていただければわかる通り、黒くてよくわからないぐらいにはゴミを収集しているのだ。これだけのゴミ・髪の毛を吸引した後でも、メインブラシには髪の毛がついていなかった。
また、こちらは推測の域となってしまうが、以下の2枚を見比べて欲しい。


2枚目:2週間経過時、最後の吸引掃除終了後(ステーションにてゴミ収集後)
1枚目をよく見ると、左側に髪の毛がついているのがわかる。
それがゴミ収集後、つまり毛絡み除去後にはなくなっていたので、仮に絡んでしまっていてもある程度は取り除いてくれるのが伝わるだろう。ただそれより肝心なのは、そもそも吸引掃除の途中で止めたにもかかわらず、髪の毛がほとんど絡んでいない点なのだ。
日常的にドライヤーやブラッシングをしているとお分かりいただけるかと思うが、人間の髪の毛は1日でそれなりに抜ける。にも関わらず、1枚目でほとんど絡んでいないということは、特段何もせずとも絡みづらい作りと言えるのではないだろうか。
ということで基本的な毛絡みについてはかなり満足がいく結果だったのだが、先ほどの写真をよく見てもらうと、残念ながら1箇所気になる点があった。
それが、ブラシ右側の端に集まっていた埃だ。
厳密にはブラシに絡んでいたわけではなく、撮影の都合上外しているカバーに挟まる形で溜まっていた埃。製品毎の個体差かもしれないが、どうやら空気の流れ的に溜まりやすくなっているようで、こういった箇所は定期的に確認が必要なのかもしれない。
(我が家の場合だと、床の埃ではなく、チェアの下にひいている薄いラグの繊維が集まっていたようだ)
完全なメンテナンスフリーとはいかないものの、メインブラシが楽になっただけでもかなり恩恵は大きいと思う。

また実感できていない点ではあるが、仮に「Eufy Robot Vacuum Omni E25」のメインブラシに髪の毛が絡んでしまった場合でも、手動でメンテナンスしやすいのでは?と感じている。理由としては、「Eufy X10 Pro Omni」のメインブラシと比較した際、髪の毛が奥に入り込みやすいブラシ部分(ブラシに備わっている黒い毛の部分のこと)が比較的少ないのだ。


2枚目:「Eufy Robot Vacuum Omni E25」のメインブラシ
ブラシ部分に何度も髪の毛が絡んでしまうと、上からどんどん新しい髪の毛が絡みつく形になってしまい、手で引っ張っても取れないほどの強度になってしまう。その場合刃物が必要になるのだが、メインブラシのプラスチックで出来た螺旋部分であれば比較的刃物を入れやすそうである。これなら、メンテナンスのしやすさとしても良好そうだ。
参考として、かなり以前に使用していたロボット掃除機(毛絡み除去システムなし)にてメインブラシに髪の毛が絡んでしまっている様子をお見せしよう。
こうなってくると、端の方はなかなか取りづらくなってくるのだ。(これ以上になってしまうと、いよいよ刃物でも簡単には取れなくなってくるため、メンテナンスは定期的に実施した方がいい。本当に。)

部屋の角のゴミまで取りきる、伸びるサイドブラシ「CornerRover™ アーム」
吸引掃除の2つ目は、伸びるサイドブラシについてだ。
これも見てもらった方が早いため、動画でご覧いただこう。
少し黒ずんでいた部分が、綺麗に取れているのが伝わったかと思う。
基本的には四隅のような角に到着した際、一時停止をしてブラシを伸ばすようになっている。
結果としては良好なものの、少しわかっていない点として、部屋の角以外でも動作する瞬間があった。基本的には部屋の角を認識すると説明を受けているため詳細は不明だが、デメリットがあるわけではないので安心して欲しい。
逆に、壁とソファの円柱状の脚など、わかりやすい四隅以外では反応しない場合もあった。どういった基準なのかは不明だが、基本的な部屋の角は綺麗にしてくれるため、過信しない程度に頼ってもらえれば良いかと思う。
ローラー型モップで常に綺麗な水拭きができる「Eufy Robot Vacuum Omni E25」
続いて水拭き掃除についてだが、1つ重要ポイントとして、「Eufy Robot Vacuum Omni E25」では「水拭きのみ」がメニューからなくなっていた。
比較対象として「Eufy X10 Pro Omni」では水拭きのみが選択できたため、筆者の場合は「吸引掃除を終えた後に水拭き掃除」がいつもの設定。その点、今回はローラー型モップが常に洗浄されるようになったのも相まって、メニューから消えたのかもしれない。
水拭きをしたい場合、「吸引と水拭き」を同時に行う他ないため、注意して欲しい。

肝心の水拭き掃除自体は良好で、余程の汚れでない限り床は綺麗に仕上がっていた。


2枚目:水拭き掃除後の、同じ箇所
「Eufy X10 Pro Omni」では時たまモップ自体に髪の毛が付着していたりしたのだが、いつ見てもモップはかなり綺麗な状態をキープ。実際に使用後のモップを取り外して見てみたのだが、目視ではゴミが確認できないぐらいには清潔なようだった。

とはいえ汚水タンクを除いてみるとしっかり白濁していたため、効果はしっかり出ているように思える。

また細かい点として、加圧が約1.5kgに増えたせいか、水拭き時にキュッキュッという音が時たましていた。気にならないレベルの音なの特に問題はないのだが、重要なMTG中などは使用を避けた方が良いかもしれない。
ほかにも参考程度の情報になるが、水量:中で水拭き掃除をした場合、
「温度28℃、湿度66%」の環境で、数分後には乾く程度の水拭きをしていた。夏場であればほとんど気にしなくて良い水量と言えるだろう。
基本的な水拭きについては以上なのだが、1つ筆者が驚いたポイントに言及しておきたい。それはステーションでのモップ洗浄がより効果的に、よりメンテナンスしやすくなったかもしれないという点だ。
どういうことかというと、「Eufy X10 Pro Omni」だと突起にブラシを押し付けて擦る都合上、トレーに汚れが残りやすく、その後モップ乾燥が作動する都合上汚れがトレーにこびりついてしまうことがある。その点「Eufy Robot Vacuum Omni E25」では、そもそもこびりつくリスクがかなり減っているように感じた。
少しお見苦しい写真なのでモザイクをかけさせていただくが、2週間後のトレーの様子がこちらだ。

見てわかるように髪の毛やカスが見事にトレーへ乗っている。(ある種、水拭き性能の高さとステーションでのモップ洗浄が如何に優れているか、ここでも把握できてしまう)
乗ったままなのは良くない点かもしれないが、「Eufy X10 Pro Omni」ではトレーの角や溝にゴミが挟まってしまい、取ろうにも取りづらいことが多かった。その点この程度且つこの乗り方であればトレーを水洗いするだけで簡単にメンテナンスできるため、変に凹凸がない分、かなり使いやすく感じた。
その上、何度もステーションで洗浄した後だというのに、水垢がほとんどついていなかったのも好印象。2週間も使ったのに、トレーの素材が元々備えている光沢感が一切損なわれていなかった。(試しに指で触れるとしっかりとトレー表面に指紋がついたため、純粋に水捌けが上手な形状なのだろう)
ナビゲーションは大きくは「Eufy X10 Pro Omni」と変わらず、障害物の回避機能が向上したが…
最後のブロックとして、「Eufy Robot Vacuum Omni E25」のナビゲーションや障害物回避機能に触れていこう。
とは言っても、実は搭載されているセンサー類が 「Eufy X10 Pro Omni」からそれほど変わっておらず、実際のナビゲーションを見ていても「Eufy X10 Pro Omni」から変わったようには感じられなかった。
ただスペック上で明確に違っているのは、障害物の識別数だ。
「Eufy X10 Pro Omni」では100種類以上だったのに対し、「Eufy Robot Vacuum Omni E25」では200種類以上と倍に増加。そのため我が家でも新しいものが識別できるかも、と期待していたのだが、相性の関係か残念ながら特に差は見られなかった。
なので今回はありがちなケーブル回避と、その他に認識できた代表例を紹介しよう。
まずはケーブル回避から。
ご覧のように、一切触れることなく、回避に成功している。
何事も過信のしすぎはよくないため、清掃前には床の状況を確認した方が良いが、「Eufy X10 Pro Omni」と変わらずある程度は安心して良さそうだ。
次に認識できた代表例として、以下の内容がアプリで表示されていた。
- 靴類

- その他扱い

「Eufy X10 Pro Omni」ユーザーとしては大きな感動もなく、順当に評価できる内容だったこのブロックだが、ナビゲーションに関しては少し気になる部分もあった。
まず1つ目は避けるのが苦手な物体。
センサーが変わっていないので当然といえば当然なのだが、「Eufy X10 Pro Omni」と変わらずゲーミングチェアのキャスターを苦手にしているようで、軽く小突く程度によく当たっていた。

2つ目として、狭い場所に入り込んだ際、思ったよりロボット掃除機のお尻を当ててしまうこと。
「Eufy X10 Pro Omni」と比較すると奥行き(全長)が長くなっているせいか、少しずつ切り返しが必要な場所などでは「思ったより当てがちだな」と感じることが多かった。当たるといっても小突く程度なので特に問題はなかったのだが、床に貴重品が置かれている場合は注意しても良さそうだ。
毛絡みが嫌な人、メンテナンスの手間を減らしたい人におすすめしたい、「Eufy Robot Vacuum Omni E25」
「Eufy X10 Pro Omni」を実際に使っている筆者が比較も交えて紹介してきたが、いかがだっただろうか。
個人的な総論としては、
- 吸引掃除は文句なし、部屋の角も綺麗に
- 「Eufy X10 Pro Omni」より、髪の毛が絡まない
- 水拭き掃除も常に清潔
- 賢さは「Eufy X10 Pro Omni」とそれほど変わらない
- 総合的なメンテナンスの手間は、軽減された
これからロボット掃除機を検討する人であれば、どうしても「Eufy X10 Pro Omni」と比較検討することになるだろう。その際は、ぜひ「Eufy X10 Pro Omni」のレビュー記事も合わせてご覧いただけると幸いだ。
とは言っても価格に開きがあり、約5万円の差がある…と思われた方、もはや恒例となった、初回セールの情報をお届けしよう。
今回の発売を記念して、一部販路では以下のセールを実施するとのこと。
- Amazon
→28% ポイント還元 (41,972ポイント) - Anker Japan 公式オンラインストア
→20%OFF (値引き後価格 ¥119,920) + 10%相当クーポン還元 (¥11,992分) ※+ ダストバッグ&フロアクリーナープレゼント
※Anker会員限定、10%相当クーポンは次回買い物時に使用可能
初回セールに購入することで「Eufy X10 Pro Omni」の定価とほぼ変わらない価格で購入できるため、 価格で悩んでいる方はこの機会を逃さないようにしてもらいたい。
また最後におまけとして、「Eufy Robot Vacuum Omni E25」にはホワイトカラーも用意されており、発表会では一緒に展示されていた。時期は不明だがゆくゆくはホワイトカラーも登場するかと思うので「インテリア的にはホワイトの方が」なんて方は、合わせて検討いただければ幸いだ。


Anker
Eufy
Eufy Robot Vacuum Omni E25
T2353511 (ブラック)

ギャラリー







































