2025年7月にアイドルマスターシリーズが20周年を迎え、昨年末には記念ライブが行われた。20年という長い年月を経た今なお、多くのP(同コンテンツのファンの総称)に愛され続けていることに、素直に感銘を受ける一方で、20年前の自分はどのような生活を送っていただろうか…。
筆者にとって20年前は学生生活の真っただ中で、当時はバンド活動にも精力的に取り組んでいた時期。音楽は常に身近な存在であり、イヤホンと音楽プレイヤーは、まさに肌身離さずといってよいほど毎日使用していた。
そして、そんなイヤホンも、この20年で大きな変化を遂げている。
当時は有線型が当たり前だったイヤホンも、現在ではイヤホン利用者の大半がワイヤレス化し、いまや電車に乗って周りを見渡してみても、むしろ従来の有線型のタイプを使用している人を見つけるほうが時間がかかるほどになった。音質や接続の安定性、価格面において有線型に明確な優位性が無い現在において、多くの方がワイヤレス型を使用しているのではないだろうか。
しかし、そうした時代の流れの中で、決して有利とは言えない立ち位置にある有線型イヤホンでありながら、市場で確かな存在感を放っている製品がある。
それが、今回紹介する「AZLA TRINITY」だ。
製品概要

AZLA
AZLA TRINITY

製品名:AZLA TRINITY
価格:2,200円 カラー:3色+1色 【Black / Blue / Champagne Gold / Frozen Mint (限定生産カラー)】
発売日:2025年7月12日(Frozen Mintのみ2025年12月12日)
製品ページ:https://www.aiuto-jp.co.jp/products/product_5625.php
Frozen Mint:https://www.aiuto-jp.co.jp/products/product_5875.php
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「アイドルマスター シンデレラガールズ」の人気アイドルである『北条加蓮』がアンバサダーの限定カラー。
AZLA TRINITYにはBlack / Blue / Champagne Goldの3色のほか、「Frozen Mint」という限定カラーが存在する。
そしてこの「Frozen Mint」は、「アイドルマスター シンデレラガールズ」の『北条加蓮』がアンバサダーを務めている。

「アイドルマスターシリーズ」や『北条加蓮』についての解説は、若輩者のPである筆者には力不足のため他に譲ろうと思うが、「Frozen Mint」は『北条加蓮』のイメージカラーに合わせた色味となっている。他にも付属品のポーチの色もオレンジとなっていて、3種の通常カラーに付属しているBLACKのポーチと異なった仕様になっている。
なお、筆者は第1次入荷分の予約戦争に出遅れてしまい、2次予約分を確保したものの次回納期が2026年2月と未だ手に入れることができないでいる。そのため、製品の色味などはメーカー公式ページを参照していただきたい。
https://www.aiuto-jp.co.jp/products/product_5875.php
そして、驚きなことにこの「Frozen Mint」は価格が他の通常カラーと同じ設定となっている。
何らかの形でのタイアップがされた製品は、通常モデルよりも価格が上乗せされることが多い。これは、版権に関わるものであるが故に、ある種仕方のないことではあるが、低価格帯の製品はその少しの上乗せの影響が大きい。しかし、「AZLA TRINITY Frozen Mint」 は通常カラーと金額は変わらずなので、担当Pはもちろんのこと、他事務所、他の担当Pもぜひ手に取ってみてはいかがだろうか。


バンドサウンドにおすすめ。ベースが気持ちよく聞こえつつボーカルの抜けが良いサウンド
イヤホンのレビューとして何よりも気になるのはその音質であろう。
その結論のようなものを最初に紹介をしてしまうが、筆者は事前に販売価格も知ったうえで試聴を行ったためその音質にとても驚かされた。
まず、一聴して感じたことは、2,000円前後という価格帯のイヤホンにもかかわらず、雑味が少なく全体的にクリアで質感が高い出音ということだ。
いわゆる低価格帯のイヤホンでは、量感を強調した低域と、それに埋もれないよう持ち上げられた高域によって、メリハリの強い音作りが採られることが多い。そのため、一聴した際には気持ちよく感じられることもあるが、長時間聴いているとかえって疲れてしまうケースも少なくない。
例えば、脂っこく味の濃い料理を一口食べたときと一皿丸ごと食べたときの印象が異なるのと同様だ。また、低域が過剰に主張することでボーカル帯域をマスクし、ボーカルが一歩引いた位置に感じられてしまうこともある。
その点、AZLA TRINITYは低域にしっかりとした存在感を持たせながらも、ボーカルの抜けが良く、各帯域のバランスがうまく整えられている印象だ。
低域に存在感があるといっても”最低域の部分までがしっかり出ている”という傾向ではなく、「欲しい部分がしっかり聞こえる」という印象。バンドサウンドの楽曲では、ベースの存在感がしっかりと感じられつつボーカルの明瞭さが両立しており、非常に心地よく音楽を楽しむことができた。
ここで非常に個人的な印象ではあるが、筆者が試聴して心地よく感じた楽曲を紹介したい。
なお、アンバサダーを務める『北条加蓮』や『アイドルマスター シンデレラガールズ』の楽曲がおすすめであることは言うまでもないが、今回はあえて別のアーティストの楽曲から選曲することにした。
今回の選曲において共通しているのは、バンドサウンドであること、そして個人的な好みのベースラインが非常に心地よく感じられる楽曲であるという点だ。いずれの楽曲も、低域の存在感を楽しみつつ、ボーカルが埋もれずに再生されるかを確認する目的で選んでいる。
・L’Arc〜en〜Ciel「Driver’s High」
「Driver’s High」では、同バンドのベーシストであるtetsuyaの歌うようなベースラインがしっかりと存在感を示す一方で、低域が過度に膨らむことはなく、楽曲全体を引き締めながら、ベースラインの存在を自然に感じ取ることができる。
・UNISON SQUARE GARDEN「シュガーソングとビターステップ」
「シュガーソングとビターステップ」では、特にAメロのベースラインに注目した。ピッキングの強弱やニュアンスが想像できるような生々しさがあり、低域の情報量と解像感のバランスの良さを感じることができる。その後全体を通じて低音に厚みがありつつも、ボーカルが埋もれることなく、最後まで心地よく聴き続けられた。
・涼宮ハルヒ(CV:平野綾)「God knows…」
「God knows…」は、前述の2曲との相性の良さから、今度は女性ボーカルによるバンドサウンドの楽曲として選曲した。イントロのギターフレーズがあまりに有名な楽曲ではあるが、通して聴くとベースが楽曲全体を下から支えている感覚が強い。ボーカルや他の楽器と重なっても、全体がきれいにまとまって聴こえる。
・ノクチル「いつだって僕らは」
最後に「いつだって僕らは」については、「アイドルマスター」つながりでの選曲。 女性4人ボーカルの楽曲ではあるが、各ボーカルが埋もれることなく、かつ高音が刺さるような印象もない。ベースラインが屋台骨として機能しながら、全体を心地よくまとめており、複数ボーカル楽曲でもバランスの良さを楽しむことができた。
価格以上の満足感を支える、付属品と選択肢の充実
長時間でも疲れにくく装着感に優れた新型イヤーピース「SednaEarfit T」
AZLAといえば、まずイヤーピースを思い浮かべる人も多いだろう。AppleのAirPods向けをはじめ、近年さまざまなイヤーピースを開発・販売しており、ポータブルオーディオ業界においても高い評価を得ているブランドだ。
そのAZLAが本モデル専用に新たに開発したイヤーピース「SednaEarfit T」が、4サイズ(S/MS/M/L)付属している。

イヤーピース自体にサイズが印字されているのも、自分が今どのサイズを手に取っているかが明確になるため、細かなユーザーへの配慮が感じられる。

装着感は、当然にAZLA TRINITYの本体形状も相まってだが、耳の奥深くに差し込むというよりも、耳穴の入口部分に蓋をするような印象。圧迫感が少ないが、それでいて密閉性は高く、安定した装着感を得ることができた。
なお、この「SednaEarfit T」は現時点では単品販売が行われていない。AZLAのイヤーピースを単品で購入した場合、多くが2,000円を超えることを考えると、本製品に付属するSednaEarfit Tは、それらと比べても遜色のない、非常にお得感のある仕上がりだと感じた。

3.5mm / USB TYPE-C 接続先の端末に応じて選べる2種類のプラグ
AZLA TRINITYは、3.5mmステレオミニプラグとUSB Type-Cの2種類のプラグから選択することができる。近年はストリーミングサービスの普及により、スマートフォンで音楽を楽しむユーザーも多いだけに、使用環境に応じてプラグを選べる点は非常にありがたい。

筆者は、メインで使用しているイヤホンやプレイヤーが別にあることに加え、スマートフォンで音楽や動画を視聴したりする場面での使い勝手を重視し、USB Type-Cタイプを選択した。USB Type-Cタイプのみ、1ボタン式のリモコン付きマイクが搭載されている点も特徴のひとつだ。

また、ケーブル長については、3.5mmステレオミニプラグタイプが1.2mであるのに対し、USB Type-Cタイプは1.5mとやや長めに設計されている。他メーカー製品では、USB Type-Cタイプのみ価格が上乗せされるケースも見られるが、AZLA TRINITYはいずれのプラグを選んでも価格は共通だ。金額面で悩む必要がない点も、ユーザーにとってうれしいポイントだろう。
製品スペック一覧
| 品名 | TRINITY |
|---|---|
| カラー | Black / Blue / Champagne Gold / Frozen Mint |
| ドライバー | ダイナミック型(3層レイヤー構造振動板採用「発展型ARD」ドライバー) |
| ドライバー数 | 1DD / 1ドライバー(片側) |
| 形式 | 密閉型 |
| 周波数応答範囲 | 10 – 40,000 Hz |
| 感度 | 104 dB SPL/mW(@1KHz) |
| インピーダンス | 16Ω(@1KHz) |
| Standardタイプケーブル/プラグ | 4芯OFCリッツケーブル(約120cm) ※マイクなしプラグ(L字):3.5mm 3極 |
| USB-Cタイプケーブル/プラグ | 高感度インラインリモコンマイク搭載4芯OFCリッツケーブル(約150cm)プラグ(ストレート):USB Type-C |
| USB-CタイプUACクラス | UAC 1.0(48KHz/16bit) (※1)※Switch/Switch 2、PS5対応 |
| ハウジング素材 | アルミニウム |
| 付属品 | SednaEarfit Tプレミアムシリコンイヤーピース:4ペア(S/MS/M/L※Mサイズ初期装着)ロゴ入りオリジナルキャリングポーチ |
| 生産国 | 中国 (※2) |
| メーカー保証 | 本体:6ヶ月イヤーピース等付属品:初期不良のみ1週間 |
https://www.aiuto-jp.co.jp/products/product_5625.php#2
2,000円前後で高音質を身近に楽しめる「AZLA TRINITY」
販売価格が2,000円前後という点を差し引いて考えても、音質や付属イヤーピースのクオリティは非常に高く、総合的な満足感の高い仕上がりだと感じた。付属のポーチなど価格相応と感じる部分もあるものの、そもそも同価格帯ではそれすら付属しない製品も少なくない。
音質の良いイヤホンに初めて触れてみたいユーザーの“最初の1本”として十分におすすめできるのはもちろん、有線モデルであるがゆえに、カバンに入れたままでも充電切れの心配がない点も大きな魅力だ。普段はワイヤレスイヤホンを使用しているユーザーにとっても、いざという時の安心感を得られる1本として、ぜひ手元に置いておきたいモデルである。

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AZLA TRINITY

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