Windows 10のサポート終了まであとわずか。買い替え先におすすめなASUS Expertシリーズ（法人向けモデル）をまとめて紹介

「Windows 10が、Windowsとしては最後のOSになる」そう言っていたのはいつのことだったか。当時からそんなワケはないだろう…と思っていた筆者にとって、その後の展開は案の定と言うべき内容だった。発売から約6年後には現在の最新OSであるWindows 11が発表され、そしてついに2025年10月14日をもってWindows 10はサポート終了。何度か延長は入ったものの、流石にもう期限切れだ。

一方で、Windows側からすれば「何度か延長があったのだから、その間に買い替えてくださいよ」という考えなのかもしれないが、いまだWindows 10を使用しているユーザーが多くいるのもまた事実。人によってはサポート終了なんて寝耳に水という方もいるかもしれない。

というわけで今回は、Windows 10のサポート終了を受けての買い替え先としておすすめな法人向けモデル、ASUS Expertシリーズのご紹介だ。いくつか製品がある中で、一般的なデスクトップPC「ASUS ExpertCenter P500 Mini Tower」、モニター一体型の「ASUS ExpertCenter P400 AiO」、ノートPC「ASUS ExpertBook P3」という3つのモデルをまとめて紹介していくので、好みや使用環境を考えながら読んでもらえたらと思う。

セキュリティ対策&保証が充実のASUS Expertシリーズ

さてWindows 10のサポート終了で買い替えを検討しているということは、おそらくこれを読んでいる方は情報セキュリティに対してある程度危機意識が高い方だと思う。たとえ詳しいことはわからずとも「仕事で利用する以上しっかりしなければ」と考えているのは想像に難くない。そして、そんな方にこそおすすめしたいのがASUSのExpertシリーズ（法人向けモデル）なのだ。

Windows 11 Proの搭載と生体認証で情報をセキュアに管理

まずWindows 10時代のPCから買い替えた際に押さえておきたいポイントは、TPM2.0対応によるWindowsのセキュリティ機能「BitLocker」の存在だ。詳しく説明するとかなり長く複雑な話になるため割愛するが、基本的にはストレージの暗号化機能だと思って貰えばいい。現在のWindowsの法人向けOS「Windows 11 Pro」ではこのBitLockerが標準で有効化されており、たとえばPCが盗難などに遭ってしまった際に、内部のストレージを取り出して中身を読み取られることを防いでくれる。ASUSのExpertシリーズでは基本的に全ての製品がWindows 11 Proを搭載しているため、このセキュリティ機能を使用できるのが一つ目の安心ポイントだろう。

また物理的な盗難対策として、本記事で紹介する3機種含め多くのモデルがKensington セキュリティスロット™（いわゆるケンジントンロック）を備えているため、店先のカウンターなど不特定多数の人が利用する環境ではこちらも活用できる。

加えてモデルによっては、顔認証や指紋認証といった生体認証を取り入れているのもポイントだろう。

例えばモニターとPC本体が一体となった「ASUS ExpertCenter P400 AiO」では顔認証に、ノートPCである「ASUS ExpertBook P3」なら顔認証と指紋認証の両方に対応している。生体認証を取り入れることで、そもそも本来のユーザー以外がログインできなくなる他、日々のログイン作業を大幅に簡易化することが可能となる。最近ではGoogle Chromeなどのパスワードリマインダー機能もこの生体認証に対応しているため、それらと組み合わせることで、よりスピーディかつセキュアに情報を管理することができるのだ。

（「ASUS ExpertCenter P400 AiO」では画面上部に備えたポップアップカメラに顔認証を搭載。「ASUS ExpertBook P3」では画面上部のカメラに顔認証、電源ボタンに指紋認証を搭載する。）

ちなみにデスクトップ型である「ASUS ExpertCenter P500 Mini Tower 」の場合、こうした生体認証機能は持たないものの、1年間の「McAfee+ プレミアム」ライセンスが付属する。これによりMcAfee Smart AI™ による脅威検出機能や、フィッシングメールへの対策機能、さらにASUS独自のAIによるディープフェイク検出機能などを使用できるという。

ウィルス対策にも！「どんな壊れ方でも」を謳うASUSあんしん保証が付帯

一方でこうした対策を施してなお、不意の事故というのは起こってしまうものだ。特に近年では攻撃者の手段も巧妙・複雑化しており、一部の攻撃手段に至っては一般的な企業の場合、狙われたらまず避けられない。非常に悔しい話ではあるが、せっかく買い替えるなら起こってしまった後のことも考慮に入れておきたい。そしてASUS製品の良いところは、こうした事故が起こってしまった後の保証が手厚いところだ。

通常、多くの製品では新品で購入した際に、1年間のメーカー保証が付帯している。しかしそのほとんどが対象とするのは自然故障のみで、ウィルス感染や落下などある程度ユーザーの過失が加味される内容については保証の対象外だ。もし保証してくれたとしても、多くの場合は追加料金のかかる有償保証になるだろう。

しかしASUSは違う。なんと新品購入後30日以内に登録することで、ウィルス感染をはじめ落下・水没・落雷などの故障でも、修理代金を修理にかかった部品代金の20％+税までに抑えてくれる「ASUSあんしん保証」が1年間付帯するのだ。

流石にウィルス感染時のデータ復旧までは含まれていないもの、登録するだけで利用できる保証としては破格の内容で、最低限PCを再使用可能な工場出荷時まで初期化してくれる。加えて、この保証は有償保証「あんしん保証プレミアム」として更に伸ばすことも可能で、製品購入から3年・4年・5年と最長6年までの延長が可能。プレミアムの場合は年1回という制限こそあれど、修理金額も無償で修理してくれる。

この「あんしん保証」および「あんしん保証プレミアム」は個人向け・法人向けともに展開されており、法人契約の場合は法人専用の窓口が利用可能になるため、より迅速な対応が期待できるだろう。

デスクトップ・ノートに一体型まで。豊富なラインアップで用途に合わせて選べる

ASUS Expertシリーズがなんで良いのか、という話をしたところで本題だった製品についてもみていこう。今回はPCの代表的な形状としてデスクトップPC・ノートPC・一体型（All in One）PCからそれぞれ１モデルずつお借りしたので、簡単ではあるがそれぞれご紹介していきたい。

周辺機器との接続性など拡張性ならコレ「ASUS ExpertCenter P500 Mini Tower」

筆者のようにPCに慣れ親しんだ人間からすると、やはり”PCといえば”スタイルはデスクトップPCだ。基本的にはデスクワークが主で、現在使用しているモニターなどをそのまま活かしたいなら「ASUS ExpertCenter P500 Mini Tower」がおすすめとなる。

外観は一緒ながら性能ごとに4つのモデルが展開されており、最安となるi5-13420H /メモリ16GB/ストレージ256GBのモデル「P500MV-I516256PROX」は139,800円（税込）。

最大の特徴はその接続性の高さで、フロント側にはUSB Type-Aを2つ、USB Type-Cを1つ（いずれもUSB 3.2 Gen1）を搭載。加えてイヤホンジャックや光学ドライブ（DVDスーパーマルチ）、SDカードリーダーなど、仕事で使う際にはまだまだ使用頻度が高いポート・スロットを幅広く備えている。

そして面白いのがSDカードスロット左に備えたスマートカードリーダーで、こちらはICカードの読み取りが可能なスロット。マイナンバーカードなどを挿入することで、電子申請やマイナポータルへのログインなどに使用可能だ。

ものは試しと、筆者自身のマイナンバーカードを挿入したところ問題なく認識。強いていうなら挿入方向に少々癖があり、カードのICチップがSDカードリーダー側に来るよう挿入する必要があるため間違えないようにしよう。この機能だけで選ぶほどではないが、自身で確定申告なども行う必要がある個人事業主の方であれば何かと使う機会があるため、あって損はない要素だろう。

背面側にはHDMI・DisplayPortに加えて、USB Type-A（USB 2.0）が4つ、有線LANポートとマイク入力とラインイン・ラインアウトを備えている。また外側からはわからないが、無線LAN（Wi-Fi 6）とBluetooth 5.4にも対応しているため、オフィスが無線化されている方やBluetooth機器と組み合わせたい場合も安心だ。

加えてPC好きらしい視点として「ASUS ExpertCenter P500 Mini Tower」の特徴を追記するなら、本製品がノートPC用のCPUを使用したデスクトップPCだというのもポイントだろう。これにより従来のデスクトップPCよりも比較的小柄なサイズ感を実現しつつも、内部の拡張性を担保している。

ケース側面のパネルには封印シールが貼られていたため、流石に開けてしまうと自己責任になると思われるが内部にはかなり余裕が持たせてあり、メモリスロットやグラフィックスカードの取り付けが可能なPCI Expressスロット、さらにはPCIe Gen4 x 4に対応したNVMeスロットに空きを確認。またOSが入っていると思われる1TBのSSDにもアクセスが可能なため、知識がある方であれば容量アップも思いのままだ。長期的な使用を加味し今後の拡張余地を残すのであれば、「ASUS ExpertCenter P500 Mini Tower」はベストな選択肢と言えるだろう。

これぞ一体型の真骨頂。1台で全てが揃う「ASUS ExpertCenter P400 AiO」

一時期に比べ見る機会が減ってしまったが、未だ根強い人気を誇る一体型PC。最近ではAIO（All in One）と呼ばれることも多い印象だ。大きなメリットは一体型故に場所を取らないことで、コールセンターやバックオフィス、レジ横のカウンターなどスペースに抑えたい場合に重宝する。なかでも「ASUS ExpertCenter P400 AiO」はキーボードマウスなどを含め、コレ1台で全てが揃うため多くの用途でおすすめしやすい製品だ。

こちらも性能違いで2モデルが展開されており、最安となるi5-13420H /メモリ16GB/ストレージ512GBのモデル「P470VAK-I516512PROX」は139,800円（税込）。

搭載する画面は27インチのフルHD（1920×1080 px）となっており、画面タッチに対応。ノングレアで視認性も高く、色域もsRGB 100％と広色域なものを採用しているため、ある程度どんな作業も行える万能な製品と言って良いだろう。タッチ機能を活かしてMiro（https://miro.com/ja/）のようなホワイトボードアプリを使うのはもちろん、資料作成やデザインのチェックなどにも使用できる。

さらにスタンド部はチルト・ピボット・スウィーベルに対応したいわゆる多機能スタンドになっているため、設置場所に関わらず見やすい角度で設置が可能だ。

加えて大きな特徴として前述の通り、ポップアップ式のWebカメラ（顔認証対応）を内蔵している他USBなどポート類も豊富に備えており、USB Type-Aはディスプレイ下部（USB 2.0）や背面（USB 3.2 Gen1）を含め合計4つ用意。それ以外にもUSB Type-C（USB USB 3.2 Gen1）やコンボジャック、有線LANポートなども装備している。

またこちらの製品にも少々珍しい要素があり、なんと一体型PCながら映像出力用のHDMIポートも存在する。そのため本製品であれば別途モニターを追加し、2画面環境でより効率的に仕事を進めることもできるだろう。

更に付属品も充実の仕様で、キーボード・マウスに加えて外付けのDVDスーパーマルチドライブまでセットになっている。内蔵型のカメラをはじめ、本製品1台でデスクワークに必要なPC関連アイテムがほぼ全て揃うのも本製品の大きな魅力だ。

もちろん無線LAN（Wi-Fi 6E）やBluetooth 5.4にも対応しているため、電源ケーブル以外のケーブルは一切なしの、すっきりしたデスク環境を実現することも可能。デスクを広く取りたいコールセンターや経理系などバックオフィス業務、逆に対面カウンターへの設置など、場所を選ばず活躍してくれるに違いない。

ハイブリッドワークや営業活動など、外出が多いなら「ASUS ExpertBook P3」

コロナ禍以降増えているハイブリッドワークやそれ以前から増えつつあったフリーアドレス制など、ビジネスシーンにおいて最も存在感が大きいPC形状といえば、やはりノートPCなのは間違いない。そしていざ、PCを持ち運ぶ・頻繁に移動するとなった場合に気になるのは耐久性だろう。

そんな耐久性という点において、「ASUS ExpertBook P3」は紛れもなく優れた製品だ。こちらはオフィスの有無や性能違いを含め3モデルが展開されており、最安となるi5-13420Hのモデル「P3405CVA-I516512PROX」は129,800円（税込）。

前述の通り、顔認証・指紋認証に対応するなど「ASUS ExpertBook P3」はセキュリティ性に富んだ製品だ。しかし真に特筆すべきはそのタフさである。まずは下の動画を見ていただきたい。

この動画はASUS JAPANの公式YouTubeチャンネルで公開されているもので、映像内ではノートPCを踏む、ノートPCのキーボード部に水をかける、画面とキーボードの間にペンを挟む、LANケーブルに重量物を吊り下げるなど「普通なら壊れる」事態のオンパレードが繰り広げられている。

しかし、それでも壊れない。

これは本製品がアメリカ国防総省が定める、軍用品の品質基準であるMIL規格に適合する耐久性を確保しているほか、上記の様なビジネスの現場で起こりうるシーンを想定した独自のテストを自社製品に課すことで実現したもの。これだけのタフさがあるなら、多少手荒く扱ったところでそうそう壊れる心配はないはずだ。当然推奨はしないが、先にも記載したあんしん保証も合わせ「壊せるものなら壊してみろ、保証してやる」と謎の気迫すら感じるのは筆者だけだろうか。

耐久性だけでも十分すごいのだが、それ以外にも「ASUS ExpertBook P3」にはビジネスシーンを意識した機能や特徴が盛りこまれている。例えば充電ポートを兼ねたUSB Type-C（USB 3.2 Gen2 / 映像出力対応）やHDMI、イヤホンジャックなど接続した状態で長時間使用することが多いポート類は、世界的に右利きが多いことを踏まえ左側に固めて配置されており、逆に使用頻度が下がりつつある有線LANポートやマウスを接続することが多いUSB Type-A（USB 2.0）は右側に配置。

加えて昨今のオンラインMTG需要を受けて、Fnのショートカットにスピーカー・マイクのミュートを用意するなど工夫がこと細かい。その他にも持ち歩きを意識して、充電器も小型な65Wタイプが採用され、ノートPC本体の重量も約1.45kgと比較的軽めの重量だ。

汎用性を重視したスタンダードなノートPCとして十分な構成で、更に耐久性は折り紙つき。持ち歩きを考慮するならとりあえず「ASUS ExpertBook P3」を選んでおけば間違いないと言ってしまっても過言ではなさそうだ。

「ASUS AI ExpertMeet」の活用でオンラインMTGをもっと簡単&安全に

そして製品個別の特徴ではないが、上記3つのような最新のASUS Expertシリーズでは「ASUS AI ExpertMeet」と呼ばれるAI機能が使える点も魅力の一つだろう。AI活用と言われるなんとなくハードルが高そうな印象を覚えてしまうが、きちんと機能のレベルまで落とし込まれており、AIが動くのはあくまでバックグラウンドの話。ユーザー側は特段意識せずとも、その恩恵を受けることができる。こちらも概要がASUS JAPANの公式YouTubeチャンネルに動画としてまとめられているので、まずは拝見いただきたい。

「ASUS AI ExpertMeet」の主な活躍ポイントは、昨今主流になりつつあるオンラインMTGのタイミングだ。会議の内容を話者ごとに識別し文字起こしを行うことができる他、要約し議事録の作成まで可能。加えて翻訳もしてくれるため、例えば海外にある協力拠点や取引先とのやりとりもスムーズになるはず。またこの文字起こしは、会話中リアルタイムに動作させて字幕として使用することもできるという。

その他にも画面共有時にウォーターマークを差し込み、共有情報の安全性を高めることや、AIによる自動補正で音声を聞きやすく、カメラの写りも綺麗に調整してくれたりと至れり尽くせり。難しいこと・手間のかかることはは基本的にパソコン側がやってくれるという、まさにAI活用のあるべき姿だろう。AIといえばチャットbotのイメージがある方にこそ、仕事で活きるAI活用術として「ASUS AI ExpertMeet」を活かして欲しい。

はじめてのWindows 11はASUS Expertシリーズで

というわけでWindows 10のサポート終了に絡めて、ASUS Expertシリーズ（法人向け）モデルについてご紹介して来たわけだが、いかがだっただろうか。

外部デバイス・内蔵パーツ共に拡張性に優れた「ASUS ExpertCenter P500 Mini Tower」、汎用性と省スペースが売りの「ASUS ExpertCenter P400 AiO」、とにかく頑丈な「ASUS ExpertBook P3」。お気に入りのPCが見つかったなら、ぜひ初めてのWindows 11にASUS Expertシリーズを選んでみて欲しい。

また今回紹介した機種はどちらかといえば一般的なデスクワーク向きの機種なので、業種によっては性能や機能がマッチしないということもあるだろう。それでもBitLockerについてやASUSあんしん保証まわりについては、同じASUSであれば共通の考え方。Expertシリーズに限らずとも次のPCを考える際の参考になるはずだ。

Windows 10の終了まで、まさにあと数日。まだ買い替え先を見つけてない方は、少し急いだほうがいいかもしれない。

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