JAPANNEXTの49インチウルトラワイドモニターを レビュー。ゲームもデスクワークもこれ1台。多くのニーズを満たせる高性能モニター

複数のウィンドウを同時に開きながら作業したい、没入感のあるゲーム体験がほしい、広色域でクリエイティブ作業もしたい…そんな思いを抱えている人も多くいるかと思う。もちろん無制限にお金をかけるならいくらでも解決可能なものの、現実的には難しいだろう。

こんな多様なニーズを1台で満たせるモニターはないだろうか? そんな願いに応えるのが、JAPANNEXTの49インチウルトラワイドモニター「JN-IPS49G144DQ-HSC6-L」だ。圧倒的な画面の広さと機能性を兼ね備えたこのモニターは、ゲーマーから在宅ワーカー、クリエイターまで、あらゆるユーザーの期待に応える製品となっている。2025年7月25日に発売され、メーカー直販価格は149,800円(税込)。

製品概要

JAPANNEXT

湾曲ウルトラワイドモニター

JN-IPS49G144DQ-HSC6-L


製品名:JN-IPS49G144DQ-HSC6-L
価格:149,800(税込)
発売日:2025年7月25日
製品ページ:https://jp.japannext.com/products/jn-ips49g144dq-hspc6-l/

目次

WQHDモニター2枚分が叶える圧倒的な画面の広さ

「JN-IPS49G144DQ-HSC6-L」の最大の特徴は、その圧倒的な画面サイズだ。49インチという大画面に、DWQHD(Dual WQHD)と呼ばれる5120×1440ピクセルの解像度を搭載している。これは一般的なWQHD(2560×1440)モニター2台分の横幅に相当し、フルHD(1920×1080)解像度の約3.5倍もの表示領域を提供する。

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実際に使ってみると、その広さに驚かされる。アスペクト比は32:9と超ワイドで、標準的な16:9モニターの約2倍の横幅がある。この広大な画面スペースにより、マルチタスク作業が格段に効率化される。例えば、左側にブラウザで資料を表示しながら、中央でドキュメント編集、右側でメールやチャットを常時表示しておくといった使い方が可能だ。

加えて、通常のWQHDモニター2台で実現できない表示としては画面の3分割表示だろう。通常であればモニター同士の境界線が邪魔になってしまうのだが、1台でこの広さがあることで中央部ではメインの作業を行いつつ、その左右を自由に使うことができる。

筆者自身、普段からWQHDモニター2台をメインの作業ディスプレイとして使っていたのだが、この3分割表示が思いのほか便利で、試しにやってみたところ完全にこの表示がデフォルトになってしまった。

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筆者の場合はChromeを2ウィンドウ立ち上げ、片方を左側に配置。そちらを調べ物やメールチェックに使用しつつ、中央部で記事執筆など視線が集中しやすい作業、右側にはちょっとしたメモ書きをするためのテキストエディタとフォルダ(Finder)を2ウィンドウ出していることが多かった。

そして、しばらく使ってみたところこの表示には意外な副次効果があることが判明。それは…肩こりの軽減である。

おそらくこれまで作業に集中するあまり、首や体の向きが左右どちらかのモニターを向いた状態が続くことが多かったのだろう。しかし本製品では、3分割表示により作業画面を中央に置くことができるため、余計な負荷がかからなくなったというわけだ。またコレには本製品が曲率R3800の湾曲モニターであることも功を奏しており、緩やかな湾曲により画面の端まで見やすく、長時間の使用でも疲労が軽減される。特に、画面の左右端に情報を配置している場合でも、首を大きく動かさずに視認できることも大きいだろう。

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実際に筆者から見える視界がこちら。普段は下側の画面にチャットウィンドウなどを表示しており、すぐに確認したい情報は全て視線移動だけで完結できるようになる。

144Hz駆動でゲームプレイも快適。ウルトラワイドの視野角で高い没入感

「JN-IPS49G144DQ-HSC6-L」は、ゲーミングモニターとしても優れた性能を持っている。144Hzの高リフレッシュレートに対応しており、FPSやレースゲームなど、動きの速いゲームでもスムーズな映像表示が可能だ。また、1ms(GTG:OD時)の高速応答速度とAdaptiveSync(FreeSync)テクノロジーにより、残像感やティアリングが少なくクリアな動画表示を実現している点もポイントだろう。

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そしてこのモニターの真価は、32:9の超ワイドアスペクト比による圧倒的な没入感にある。特にレースゲームやフライトシミュレーターなど、広い視野が有利になるゲームでその効果は絶大。もちろんアクションゲームやFPS・TPSのようなシューティングジャンルにおいても、通常のモニターでは視界に入らない周辺視野まで表示されるため、よりリアルな体験が可能になる。

試しに原神でその視野を比較してみよう。

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場所はナド・クライエリアのヒーシ島、霜月の里から浴光の台地方向を見ている様子。2枚目はわかりやすいように黒帯を追加してある。右側のクータル像や、像への道が見切れているのが一目でわかる。

1枚目が「JN-IPS49G144DQ-HSC6-L」のフルスクリーンとなる5120×1440ピクセル表示、2枚目が通常のWQHD表示だ。水平方向の表示範囲が倍になることで、作り込まれたゲーム世界を圧倒的な没入感で楽しむことができるだろう。この迫力は実際にデスクに座ることで顕著にわかるのだが、記事ではお伝えしきれないことが口惜しい。

ちなみに本製品は、PS5など家庭用ゲーム機との相性も良い。PS5では120Hzモードに対応しており、HDMI 2.1端子を通じて高リフレッシュレートのゲームプレイが可能だ。VRR(可変リフレッシュレート)にも対応しているため、対応ゲームでは更に滑らかな映像を楽しめる。加えてPBP(Picture by Picture)機能やPIP(Picture in Picture)機能を使えば、片側でPCの画面を表示しつつ、もう一方でゲームを楽しむなんて使い方も可能だろう。

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画像はPBP、つまり横並べで2つのPCから映像を入力した状態。この場合、PCやゲーム機からはWQHDサイズのモニターとして認識される。

広色域で写真や映像など、クリエイティブな用途にも

「JN-IPS49G144DQ-HSC6-L」はゲームだけでなく、クリエイティブワークにも適したモニターだ。このモニターはsRGB 100%、DCI-P3 96%という広色域に対応している。これにより、写真編集や動画編集、イラスト制作など、色の正確さが求められる作業にも適している。

加えてIPSパネルを採用しているため、上下左右178°の広視野角を持ち、どの角度から見ても色やコントラストの変化が少ない。これにより49インチという大画面においても、左右端が見づらくなることはなかった。

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デフォルトの表示では若干色がビビッドに出る傾向があるため、本格的に色を追い込むであれば別途キャリブレーションセンサーなどで補正を行う必要はあるものの、筆者が見る限りではかなり綺麗に色が出ている印象だった。

そして本製品をクリエイティブな作業で使うメリットは、なんといってもその長大な作業領域だ。これは記事冒頭でも触れた通りだが、写真・動画編集ソフトのタイムラインやツールパネルを広々と表示できるため、LightroomやPremiere Proといったクリエイティブソフトでもその効力を発揮してくれるのだ。

例えばPremiere Proでは、タイムラインやカラーパネルを広く表示しながら、同時にプレビューウィンドウを大きく保つことができる。通常であればツールやタイムライン、プレビューのいずれかは表示が小さくなってしまうものの、本製品においてはその心配は無用。撮影した映像の細部を確認しつつ、より作品のクオリティを追い込んでいくことが可能だ。

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当然これは写真編集においても同様で、プレビューとツールパレット双方の視認性を保つことができるので作業効率は大きくアップ。またPhotoshopなどで横長の画像を作成する際にはよりわかりやすいだろう。

もちろんデスクワークだって快適。在宅ワークにも使いやすい

「JN-IPS49G144DQ-HSC6-L」は、通常のオフィスワークや在宅ワークにおいても圧倒的な生産性向上をもたらす。ここまで散々言及してきたとおり、広大な画面スペースを活かして効率的に作業を進めることができるのはもちろんのこと、ノートPCとの相性も非常に良い

下記は筆者手持ちのノートPC、MacBook Air(M2モデル)に接続した際の様子。実はこの世代までのMacBook Airには「外部ディスプレイの接続数は最大1画面まで」という制限があり、普段からWQHDモニター2台で作業していた筆者にとっては深刻な問題を抱えていた。しかし、その問題も本製品なら全て解決。なぜなら1画面で2台分の解像度があるのだから…!

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もちろん、これだけでノートPCとの相性がいいと言っているわけではない。その他にもモニター側に有線LANポートを搭載している点や、USBハブ機能を持っている点も大きなポイントだ。

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昨今のノートPCといえばUSB Type-Cを使用したモニター接続は当たり前になりつつある。そんな時モニター側に有線LANとUSBハブがあれば、モニター側に接続したLANケーブルやマウス・キーボードなどをまとめてノートPCに接続することができるのだ。

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さらに「JN-IPS49G144DQ-HSC6-L」のUSB Type-Cポートには65WのUSB PD(Power Delivery)機能も搭載されているため、接続と同時に充電も行ってくれる。つまりUSB Type-Cからの充電と映像出力に対応したノートPCなら、ケーブル1本で映像出力・ネットワーク接続・給電が完結するという至れり尽くせりなモニターなのだ。

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65Wの給電能力は多くのノートPCが充電可能。ゲーミングノートPCやMacBook Proなどだと厳しくなってくるが、普段使いのレベルであれば十分なパワーといえる。

筆者自身もそうなのだが、複数の拠点や会社と自宅などを行き来する、いわゆるハイブリッドワークのスタイルをとっている会社の場合、その都度モニターや周辺機器、充電器などを繋ぎ直すのは面倒なもの。しかし、本製品なら出かける際も帰ってきた後も仕事への復帰が非常にスムーズだ。

デスクワーク・ゲーム・クリエイティブまで、多様なニーズを1台で満たす万能モニター

「JN-IPS49G144DQ-HSC6-L」は、1台で多様なニーズを満たせる優れたモニターだ。通常のオフィスワークだけでなく、ゲーム、クリエイティブワークなど、どれにおいても高いパフォーマンスを発揮する。

価格は税込149,800円(メーカー直販価格)と決して安くはないが、同等のスペックを持つモニター2台分と考えれば、そこまでコストパフォーマンスは悪くない。また1台のモニターで済むことによる省スペース性や、ケーブル類の煩雑さを減らせる点も大きいはずだ。実際に普段WQHDモニター2台を使っている筆者からしてもその差は歴然で、解像度は同一であってもそれ以上の作業効率と利便性、そして価値を提供してくれるのは間違いない。

どんな用途にも応えてくれる万能な1台が欲しい方に、是非とも手にとって欲しい製品だ。

ギャラリー

JAPANNEXT

湾曲ウルトラワイドモニター

JN-IPS49G144DQ-HSC6-L


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