ワコムから「Wacom MovinkPad 11」登場。描きたい瞬間にすぐ応える軽量ポータブルクリエイティブパッド。価格は69,080円。

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紙のスケッチブックのように気軽に持ち歩き、思いついた瞬間にすぐ描き始められる——。そんな理想的なデジタル画板とも言えるデバイスが、株式会社ワコムから登場する。2025年7月17日に発表された「Wacom MovinkPad 11」は、描くことに特化したAndroid搭載のポータブルクリエイティブパッドだ。

製品概要

ワコム

ポータブルパッド

Wacom MovinkPad 11

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製品名:Wacom MovinkPad 11
予約開始日:2025年7月17日
発売日:2025年7月31日
公式ストア価格:69,080円(税込)
製品ページ:https://www.wacom.com/ja-jp/products/portable-pad/wacom-movinkpad-11

描きたい気持ちにすぐ応える、描くことだけに特化した設計

「Wacom MovinkPad 11」は、一般的な多機能タブレットとは異なり描くことだけに特化したオールインワン設計のデバイスだ。PCとの接続や複雑な初期設定は不要で、電源を入れればすぐに描き始められる。デジタルで絵を描くのが初めての方でも直感的に使えるシンプルさが特徴となっている。感覚的にはデジタル化されたスケッチブックだと思えばわかりやすいだろうか。

最大の特徴は、わずか588gという軽量ボディ11.45インチのマルチタッチ対応ディスプレイの組み合わせだ。2200×1440ピクセルの高解像度画面には、屋外や照明の下でも快適に作業できるよう、光の反射を抑えるアンチグレア加工と400cd/m²の高輝度設計を採用。さらに、AF(アンチフィンガープリント)コーティングも施されており、指紋などによる画面の汚れを最小限に抑えている。加えて90Hzのリフレッシュレートにも対応しているため、ペンの動きに遅延なく追従する滑らかな描き心地が期待できるはずだ。

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その他にも8GBのメモリ128GBのストレージを搭載し、バッテリーサイズも7,700mAhと比較的大容量。操作感やバッテリー持ちについても問題なさそうで、イラストそれもスケッチに特化した製品としては必要十分な性能と言える。

強いて懸念を上げるならば搭載されるSoC(System on a chip)がMediaTek Helio G99というところで、これはどちらかと言えば廉価なタブレットで採用されることが多い。筆者が触れた限りの動作は快適そのものだったが、レイヤー数やキャンパスサイズが大きなイラスト、漫画などでの利用を想定するなら、本製品がスケッチを主軸とした製品であることを考慮に入れる必要があるだろう。

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プロも信頼するWacom Pro Pen 3と便利なクイック描画機能

書き味という点で見逃せないのが「Wacom MovinkPad 11」には、プロ向けモデルでも使用される高精度な「Wacom Pro Pen 3」が付属する点。鉛筆をイメージして設計されたこのペンは、スリムで軽量、握りやすい形状となっており、長時間の使用でも手が疲れにくい。

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加えてワコムのPro Penシリーズらしく充電不要で使える点も魅力の一つ。電池切れの心配なく、描きたいと思ったときにすぐに使い始められる。8192段階の筆圧レベルを持ち、ペン先の傾きも認識するため、紙に描くような自然な描き味を実現している。

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ペン内には芯抜き+替え芯も搭載。

また製品体験会にはイラストレーターとして活躍するnajuco氏も登壇。体験会前に試用も行ったようで、会場ではデモンストレーションとしてライブドローイングを行いながら、その使用感についても回答していた。普段は競合製品に当たるタブレットを使用することもあるとのことだが、書き味については「Wacom MovinkPad 11」に軍配が上がるようで「初めてデジタルイラストに触れる方から、プロとして活動する方まで幅広く勧められる製品」だという。

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プリインストールされたアプリと快適なワークフロー

さらに「Wacom MovinkPad 11」には、スリープ状態の画面にペンを軽く長押しするだけで、スケッチアプリ「Wacom Canvas」がすぐに起動する「Quick drawing機能」が搭載されている。まるで紙のスケッチブックを開くような感覚で、インスピレーションが湧いた瞬間に描き始められる。

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描いた下描きは「Wacom Canvas」から「CLIP STUDIO PAINT DEBUT」へシームレスに移行でき、作品制作の流れを妨げない設計となっている。また、制作したデータはすべてローカルに保存され、「Wacom Shelf」機能で自動的に整理。異なるファイル形式の画像も一覧で確認できるため、作品や参考資料をスムーズに見つけることができるはずだ。

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発売日と価格、予約特典

「Wacom MovinkPad 11」は、【公式】ワコムストアおよび楽天市場店、Yahoo!店などの直営店のほか、一部量販店で本日7月17日(木)から予約販売を開始、7月31日(木)に正式発売される。ワコムストアでの販売価格は69,080円(税込)だ。

7月30日(水)までに【公式】ワコムストアで予約すると、台数限定で「Wacom Rollup Case」がプレゼントされるキャンペーンも行われているため、気になる方は忘れず予約を行なって欲しい。

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画像引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000296.000016902.html

近年ではイラスト向けのタブレットといえばiPadの印象が強い状況が続いていたのだが、如何せん高価格化が進んでおり、興味があったとしても手軽に手に取れるデバイスとは言えなくなっていた。そんな中で登場した本製品は正に救世主で、Wacom Pro Pen3込みで7万円前後という価格設定は非常に魅力的だ。

デジタルイラスト初心者ならはじめの1台として、既になんらかのデバイスをお持ちの方はより気軽に使えるアイテムとして、ぜひ「Wacom MovinkPad 11」を検討してみてはいかがだろうか。

ギャラリー

ワコム

ポータブルパッド

Wacom MovinkPad 11

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出典:プレスリリース
記事内画像は製品体験会にて撮影

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