ソニーXperia 1 VII登場。αシリーズ譲りのAIカメラ、Walkmanの流れを組む音質、進化したディスプレイを搭載し、SIMフリーモデルは205,000円から。

Xperia 1VII_00

ソニーといえば、黒物家電やガジェットを幅広く手掛ける大手国内メーカーのひとつ。onesuiteでも日々使用されているミラーレス一眼αシリーズや、熱狂的なファンも多いミュージックプレイヤーであるWalkman、そして美麗な大画面テレビとしてその名を響かせたBRAVIAなど、これまで彼らが手掛けてきた製品は、そのどれもが”一時代を築いた”と言っても過言ではない。

今回登場したのは、そんなソニーの持つ魅力やテクノロジーを凝縮したようなスマートフォン「Xperia 1 VII」だ。

カメラ、音響、ディスプレイの各分野で培ったソニー独自技術を結集し、AI機能「Xperia Intelligence」を搭載した本製品は、2025年6月上旬以降に発売予定5月2日より予約を開始し、SIMフリーモデルの市場想定価格は205,000円(税込)からとなる。

製品概要

Sony

スマートフォン

Xperia 1 VII


製品名:ソニー Xperia 1 VII
市場想定価格:SIMフリーモデル
RAM16GB/ROM512GB 235,000円 (税込)
RAM12GB/ROM512GB 219,000円 (税込)
RAM12GB/ROM256GB 205,000円 (税込)
発売日:2025年6月上旬以降
カラー:スレートブラック、モスグリーン、オーキッドパープル
製品ページ:https://www.sony.jp/xperia/products/xperia1m7/

撮影画面から目を離せる、革新的なAIカメラ機能

前モデルと比べた際の進化点はいくつも有るのだが、とくにカメラについては気になる方も多いだろう。Xperia 1 VIIのカメラでは、2つの特長的なAIカメラ機能「AIカメラワーク」と「オートフレーミング」が搭載されている。

「AIカメラワーク」は、被写体を常に画面の中央に固定して撮影できる機能で、撮影者自身も動きながら撮影するような状況でも、強力な手ブレ補正と姿勢推定技術によって被写体の位置を一定に保つことができるという。撮影に慣れていない方でも、プロのような安定した構図の映像を撮ることが可能とのこと。

一方で「オートフレーミング」は、AIが被写体を認識し、画面内に収まるように自動で切り出して撮影する機能だ。動く被写体を撮る際に、画角を気にせずカメラを被写体に向けておくだけで、全体の様子と被写体をクローズアップした2つの映像を同時に記録できるそうだ。

いずれも近年のミラーレス一眼やVlogカムなどで見かけるようになってきた機能で「ある程度広い範囲をカメラに収めつつ、AI認識によって被写体に合わせた位置調整をしてくれる」というものだろう。筆者の知る限り、静止画や後処理で行える製品は既に存在していたが、動画でコレを行える機種はスマートフォンとしては初めてな気がする。

もちろんジンバルのような可動軸が有るわけではないので、人間側である程度の追従は必要になるものの、ある程度スマートフォンにお任せで映像を撮ることが出来るはず。コレで「折角の景色を、スマートフォン越しに見ていた」なんてことも無くなるだろう。

スペック面では、新型の16mm超広角レンズが大幅に進化。従来モデルと比較して約2.1倍に大型化した1/1.56インチのセンサーを搭載し、αシリーズで培った処理技術と組み合わせることで低光量環境でもクリアな撮影が可能とのこと。また、超広角レンズは約5cmまで寄った近接撮影にも対応している。

またメインとなる広角レンズは24mm/48mm(48mm時はクロップ)で、優れた低光量性能を持つイメージセンサー「Exmor T for mobile」を搭載。望遠レンズは85mmから170mmの光学ズームに対応し、遠くの被写体でも詳細に捉えることができる。もちろん前モデルで反響の多かったテレマクロにも引き続き対応しているため、動植物の撮影やテーブルフォトなどが捗りそうだ。

WalkmanのDNAを受け継いだ、臨場感あふれる音質

音質にこだわった回路構成に加えて、ウォークマンで実績のある部品を新たに搭載。これにより、有線ヘッドホン接続時の音質が飛躍的に向上し、音楽専用機で聴いているかのようなクリア感を実現しているという。オーディオジャックセクション全体に金を加えた高音質はんだを使用し、さらに非磁性銅メッキ加工を施した高品質抵抗により、磁気干渉による音の歪みを軽減。繊細な音のディテールから空気感まで感じられる豊かなサウンドを提供するとのこと。

加えて無線接続時も、AIを用いた音質向上技術「DSEE Ultimate」により、圧縮された音源でも臨場感のある音質で楽しめるはず。さらにフルステージステレオスピーカーも進化し、低音域と高音域の再生帯域を拡張。より立体感のあるクリアな音を実現しているそうだ。

またBluetooth接続の安定性も向上させるため、送信パワーが最大2倍に強化。ちなみに送電パワーは法規制の上限まで高めているらしく、つまり法律が改正されるか、別の形で規制を回避しない限りXperia 1 VIIと並ぶモデルは表れても超えることはあり得ない。間違いなく現状最高峰の接続強度があるため、混雑した駅や街中でも音楽を途切れることなく楽しめるはずだ。

環境に応じて、BRAVIAの映像美を再現する高輝度ディスプレイ

ディスプレイについては、本体の前面に加えて画面裏側にも追加搭載した照度センサーにより、より包括的な明るさと色調整が可能になった。太陽光の下でも、暗い室内でも、周囲の明るさに応じて最適な表示に自動調整してくれるとのこと。日差しの強い屋外ではピーク輝度が向上したディスプレイパネルと、直射日光下での色再現性を高める「サンライトビジョン」との組み合わせで、視認性が大幅に改善されたという。

記事執筆時点では細かい仕様が公開されてないため実際のピーク輝度は不明だが、有機ELパネルを採用していることから、恐らく輝度自体も1,000nitを割ることは無いはず。また前モデルでも視認性に言及されてることは少なかったため、さらに明るいとなればまず問題になることは無いだろう。

当然ながらHDR表示1~120Hzの可変リフレッシュレートにも対応しているため、映像視聴やゲーム、ブラウジングにも十分な性能がある。また詳細は不明ながら「ソニーのテレビ ブラビアの卓越した映像美を、AI技術によりXperiaでも再現している」と表現している点も気になるポイントだ。

個人的にBRAVIAシリーズは明暗のコントラスト比が高く、かつ階調が滑らかな印象が有る。これがどこまで約6.5インチFull HD+のスマートフォン画面上で再現できるのかは、実機を見てのお楽しみといった所か。

ソニーの技術を結集した次世代フラッグシップ

Xperia 1 VIIは、ソニーのカメラ技術、音響技術、ディスプレイ技術を惜しみなく投入した製品だ。

AIカメラワークとオートフレーミングという新たな撮影機能により、撮影に不慣れな人でも美しい映像を簡単に記録できるようになった他、ウォークマンで培ったオーディオ技術は、スマートフォンでも高い音質を実現。そしてブラビアの映像技術を応用したディスプレイは、どんな環境でも最適な視聴体験を提供してくれるだろう。

加えてパフォーマンス面でも、最新のSnapdragon 8 Eliteを搭載し、他のハイエンドAndroidスマートフォンと比べても遜色ない性能を獲得。また5000mAhの大容量バッテリーと省エネ設計により、1度の充電で2日間の利用が可能という驚異的なバッテリー持ちを実現しているようだ。さらにmicroSDスロットも使用できるため、ストレージ面でも安心。日々の生活や仕事、旅行などあらゆるシーンで活用できる製品に仕上がっている。

国産メーカーのスマートフォンが希少になりつつある今だからこそ、Xperia 1 VIIの躍進を心から期待したい。

ギャラリー

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Xperia 1 VII


出典:プレスリリース
記事内画像は同リリースおよび製品ページから抜粋

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