コンデジ初心者がCanon PowerShot V1を使ってみた感想!ついでにXiaomi 15と比較

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昨今は高性能カメラを搭載したスマートフォンが増えており、コンデジを使う人口は減りつつあるだろう。筆者もコンデジを使うよりは、Xiaomi 15などカメラ性能が強いスマートフォンで充分に感じる。しかしCanonが2025年4月25日に発売する「PowerShot V1」はちょっと気になっているのだ。なにしろ手持ちしやすいサイズで、マイクロフォーサーズよりも大きな1.4型センサーを搭載。静止画と動画撮影、ともに楽しめそうなカメラだ。そんなPowerShot V1の貸出機を使わせていただくことになったので、感想を伝えていこう。ちなみに筆者はCanonのカメラを初めて使う身だ。

製品概要

Canon

PowerShot

PowerShot V1


製品名:PowerShot V1
参考価格:148,500円(税込)
発売日:2025年4月25日
製品ページ:https://personal.canon.jp/product/compact-digital-camera/powershot/v1/feature

Xiaomi 15と比較したPowerShot V1

高画質かつ鮮やかな撮影ができる

まずはXiaomi 15を使って比較してみた。PowerShot V1は35mm換算で約16-50mm相当の焦点距離を持つ(静止画撮影でクロップなしの場合)。

普通に風景を撮るだけだと差は感じづらい。とはいえPowerShot V1は1.4型の大型センサーなので、ズームして表示すると解像度の違いを感じられる。

そもそもXiaomi 15の写りは悪くないので、撮って出しだと違いを感じづらいだろう。

それならRAW現像してみるとどうなるのか検証してみた。屋外だと違いが分かりづらいということで、室内ならどうだろう。

PowerShot V1はレタッチし、Xiaomi 15は撮って出し。あまりフェアな比較ではないが、やはりこだわって撮影すればコンデジの方が満足できる。筆者が普段使っているミラーレス一眼カメラ(X-S10)と比較しても、遜色ない仕上がりだと思う。

また1.4倍クロップも試してみたが、クロップなしの状態と比べても悪くない。そこまでノイズが目立つ感じもなく、普通に使えそうだ。

少なくともプロのカメラマンではなく、趣味レベルで撮影を楽しむ人なら、PowerShot V1はかなり使い勝手が良いと感じるはず。

それに細かい設定をしなくても、それなりに満足できる写真を撮れるのもメリット。

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色写りが自然なため、スマホのような加工感は少ない。

またF値は最大2.8だが、4.5でもボケ感はしっかりとしていないだろうか。PowerShot V1は動画に特化したカメラだが、スナップ撮影でも楽しめる性能だ。

それにF値や露出は液晶画面をタッチするだけで操作できるため、ほぼスマホと同じ感覚だろう。一眼レフに慣れていると違和感を感じるかもしれないが。

しかし液晶画面はデフォルトだと暗いので、屋外では明るさを最大にしておかないと見づらい。最大でもちょっと暗いのはデメリットだ。

動画のクオリティはPowerShot V1の方が上

とりあえず手持ちで動画撮影してみたが、手ブレ防止機能なしだとブレやすい。手ブレ防止モードで撮ればさらに安定するはず。

あとから気付いたが設定を変更せずとも、モードを変えるだけで手ブレ補正がONになるようだ。普通に手持ちで撮影してみたが、手持ちでもかなり安定しているようだ。

ちなみに電子手ブレ補正は「入」と「強」があり、「強」にすると画角がクロップされる。

光学+電子強
光学+電子入

またXiaomi 15と動画撮影を比較してみた。色味に注目してみると、PowerShot V1の方が美しく撮れている気がしないだろうか。

さらにPowerShot V1は内臓マイクでも品質が良く、外部マイクなしでも問題なさそう。

PowerShot V1
Xiaomi 15

今度は固定した状態で動画撮影してみた。どちらも内蔵マイクで撮影しているが、明らかにPowerShot V1の方が音質は良い。Xiaomi 15はちょっとこもった感じがする。

PowerShot V1
Xiaomi 15

外部マイクを使わなくても支障はないレベルの音質なら、かなり使い勝手は良いのではないだろうか。

そのほか、4K撮影やスロー撮影にも対応。カラーフィルターを変えたりして、シネマティックな雰囲気も出しやすい。

4K撮影
スロー撮影

ガジェット紹介と相性が良さそうな機能として、「レビュー用動画」モードがあった。カメラから一番近いものに、ピントを高速で切替えられる模様。

実際に試してみたが、本当にピント切替えが早すぎて驚く。結構近づいた状態でもピントが合うので、かなり実用的なモードだ。

それに冷却機構も充実しており、長時間撮影もしやすいのはメリットだ。とりあえずの動画撮影用カメラとして、PowerShot V1は一役買えるかもしれない

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PowerShot V1は買いなのか?

YouTube撮影用のカメラとして良さそう

特に難しい設定をせずに使えて、撮影時もタッチ操作で露出やF値を変えられるのは便利っちゃ便利。これなら初心者でも扱いやすいだろう。

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しかし静止画撮影にこだわるなら、レンズを自由に交換できる一眼レフの方が有利だ。動きのある撮影を好むなら、Osmo Pocketのようなアクションカメラで良いのかも。スナップ撮影をしたいだけならGR IIIxという選択肢もある。

とはいえ上記のカメラみたく尖った性能ではなく、何でも卒なくこなせるカメラを求めるなら、PowerShot V1はちょうどいいかもしれない。

もし筆者がPowerShot V1を買うとしたら、ガジェットのレビュー動画を作るために使いたいと思う。内蔵マイクの品質も良いし、動画撮影しやすい焦点距離なのも魅力だ。なにより一眼レフより軽くて手ブレ補正もあり、手持ち撮影が捗る。こだわって撮影すれば、静止画でも満足できる写真を撮れることも分かった。

いずれにせよ多機能なカメラなので、これ一つで色々な撮影がしたい!ならPowerShot V1は有力な選択肢になるだろう。

ギャラリー

Canon

PowerShot

PowerShot V1


edit by onesuite編集部

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