Xiaomi 15とXiaomi 14T Proのカメラ性能はどれくらい違う?静止画を比べてみた

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6.36インチのコンパクトサイズが売りであるXiaomi 15。そしておサイフケータイ対応で全体的にコスパが高いXiaomi 14T Pro。この2機種はライカ共同開発のトリプルカメラを搭載しているのだが、スペック上では違いが分かりづらい印象だ。そこで、たまたまXiaomi 15とXiaomi 14T Proを所持している筆者が、実際のカメラ性能について比較してみた。どちらかの機種で悩んでいる人は、ぜひ参考にしてほしい。

製品概要

Xiaomi

スマートフォン

Xiaomi 15

12GB+256GB ブラック


製品名:Xiaomi 15
市場想定価格:123,000円(税込)から
カラー:グリーン / ブラック / ホワイト / リキッドシルバー
発売日:2025年4月1日
製品ページ:https://www.mi.com/jp/product/xiaomi-15/

Xiaomi

スマートフォン

Xiaomi 14T Pro

12GB+256GB


製品名:Xiaomi 14T Pro
発売日:2024年11月29日
販売チャンネル:ソフトバンク / オープンマーケット
販売価格(オープンマーケット版):
 8GB RAM/256GB ストレージ 109,800円(税込)
 8GB RAM/512GB ストレージ 119,800円(税込)
製品ページ:https://www.mi.com/jp/product/xiaomi-14t-pro/

全体的な性能はほとんど同じくらい

とりあえず一通り撮影してみたが、仕上がりはほとんど変わらないような。とはいえXiaomi 15の方がわずかに明るく、ノイズが少ないように感じる。といってもパッと見て、一瞬で違いに気づけるほどではない。

とはいえ望遠撮影においては、AI処理による鮮明度が違うようだ。比べてみても、Xiaomi 15はクッキリ写っている。

30倍ズームで比べてみたところ、違いが顕著に出ていた。おそらくXiaomi 15にはウルトラズーム機能があるからか、デジタルズームの撮影でも鮮明度が高くなっているのだろう。Xiaomi 14T Proにはそういった機能は搭載されていない。

またXiaomi 14T Proは30倍ズームが限界だが、Xiaomi 15は60倍までズームできる。それでいて遠くの文字もちゃんと読めるレベルで鮮明だ。まあ60倍ズームを使う場面がそんなにあるのか分からないが、少なくとも望遠撮影を好むならXiaomi 15が最適だろう

ポートレートモードのボケ感は好みが分かれそうなところだが、個人的にはどちらでもいい。ちなみにXiaomi 14T ProはEV調整ができるため、ポートレートでも好みの明るさにできる。なぜかXiaomi 15ではEV調整ができない。

夜景に関しては、Xiaomi 15の方が明るく綺麗に撮れている。Xiaomi 14T Proは2.6倍ズームで撮影したら暖色寄りになってしまい、なかなか安定しない印象だ。よって夜景撮影はXiaomi 15に軍配が上がる結果になった。

細かいところの違いは?

Xiaomi 15はファストショットとマクロ撮影が使える

Xiaomi 14T Proに搭載されていない機能が、ファストショットとスーパーマクロモードだ。

ファストショットは焦点距離と撮影距離を固定できる。オートフォーカスに頼らず、好みでピント調整できるのがポイント。あらかじめ画面中央にピントを合わせて撮影できるので、オートフォーカスが間に合わない状況で撮影するときに役立つ。

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それにボケ感を出しやすくなるので、一味違った撮影をしたいときに楽しめる。撮影にこだわる人はファストショットにハマること間違いなし。

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またXiaomi 15にはスーパーマクロ機能があり、被写体に最短10cmまで近づいてマクロ撮影が可能。

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左がXiaomi 15、右がXiaomi 14T Pro

かなり鮮明に撮れるため、ガジェットやフィギュアなどの物撮りシーンで役立つだろう

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そして設定画面を見比べてみると、そこそこ違いがあった。Xiaomi 15には拡大被写界深度やウルトラズーム、レンズの歪みを補正するといった項目がある。Xiaomi 14T Proよりも設定項目が多いようだ。

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左がXiaomi 14T Pro、右がXiaomi 15

Xiaomi 15にはDolby Vision機能があり、より鮮やかな色彩で撮影可能。Xiaomi 14T Proの場合はHDR10+という違いになる。

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左がXiaomi 14T Pro、右がXiaomi 15

またXiaomi 15にだけオーディオ設定の項目があり、ノイズリダクションや空間オーディオ機能の設定が可能だ。ライブインイヤーモニターで録音中の音を確認できるのは、地味に便利。

今回は動画撮影の比較までしていないが、Xiaomi 15の方が快適に使えそうな印象だ。

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Xiaomi 15のオーディオ設定画面

Xiaomi 15ではEV調整できないモードがある

使ってみないと気付けない違いとしては、XiIaomi 15では一部EV調整できないモードがある。EVというのは、簡単に言うと明るさ調整のこと。数値を上げれば明るく、下げれば暗くなる。

どうやらXiaomi 15は夜景モードでEV値を変えられず、Xiaomi 14T Proなら調整できるようだ。

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またポートレートモードでも、Xiaomi 15はEV調整ができない。だからといって大きなデメリットになるかどうかは、人によるとしか言えないだろう。少し暗めの雰囲気にしたい場合は、EV調整ができると助かる。しかしそこまで気にして撮影しないなら、なくても支障はない。

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シャッター音はXiaomi 15の方が静か

個人的にXiaomi 14T Proの嫌なところは、シャッター音がうるさすぎることだ。結構響く音なので、シャッターを切るたびに目立ってしょうがない。

それに比べてXiaomi 15はかなりシャッター音が抑えられた。例えるならiPhoneのシャッター音と同じくらいだろうか。

動画で比べてみても、Xiaomi 15の方が静かだ。たかだかシャッター音だが、静かな場所に行くほど気になってしまうもの。なるべく小さな音を求めるなら、Xiaomi 15の方がストレスは少ないだろう。

サイズで選ぶならXiaomi 15、コスパならXiaomi 14T Pro

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両方持っている身としては、わざわざXiaomi 14T Proを使うことは一切ない。なぜならXiaomi 15の方が取り回しやすいからだ。

カメラ性能に大きな差がないなら、コンパクトに持ち出せる方が良いに決まっている。それにファストショットが楽しいので、これだけでもXiaomi 15を使うメリットは大きい。

しかしカメラ性能以外で比べると、Xiaomi 14T ProはFelica搭載なのでおサイフケータイが使える。それにソフトバンクやauなど大手キャリアで安く販売しているため、価格的に見てもコスパが高い。

Xiaomi 14T Proの方が万人向けかもしれないが、それを覆すほどXiaomi 15のサイズ感には価値がある。そもそも6.36インチというサイズは程よくコンパクトで、程よく大きい。

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6.36インチのXiaomi 15と、6.67インチのXiaomi 14T Pro

Xiaomi 14T Proだと大きすぎると感じたが、Xiaomi 15にはそういった感覚がない。まさに丁度いいサイズだ。少しでもサイズに魅力を感じたのなら、迷わずXiaomi 15を選んでみてほしい。

ギャラリー

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Xiaomi 15

12GB+256GB ブラック


edit by onesuite編集部

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