Shokzと言えば骨伝導イヤホンのイメージがあったが、最近はオープンイヤー型やイヤーカフ型などバリエーションが増えている。そして今年の1月には、Open Fitの後継機である「Open Fit 2」が発売。メーカー様からご提供いただき使わせていただいたが、オープンイヤー型にしてはかなり低音の迫力を感じられた。
しかし筆者が愛用しているイヤーカフ型である「HUAWEI FreeClip」と比べてみて、どちらが使いやすいか気になってしまった。というわけでFreeClipと比較しつつ、Open Fit 2の使用感を伝えていく。
製品概要

Shokz
ワイヤレスイヤホン
OpenFit 2

製品名:OpenFit 2
価格:25,880円(税込)
カラー:ブラック、ベージュ
製品ページ:https://jp.shokz.com/products/openfit2
日常的に使うならOpenFit 2、仕事で使うならFreeClip
まず音質から比較していくと、OpenFit 2の方が低音の厚みや広がりを感じられる。オープンイヤー型とは思えないほど没入感があり、思った以上に楽しめる音だ。どのジャンルの曲でも卒なくこなせる印象で、万人向けのサウンドと言える。

一方、FreeClipはバランス型だ。低音の迫力は少ないが、中音から高音がクリア。OpenFit 2より没入感は劣るが、それなりに分離感があって聴き応えはある。特に中高音の明瞭度はOpenFit 2より優れており、少ない音量でもボーカルの音が聴き取りやすい印象だ。
どちらかと言えばFreeClipの方が疲れづらい音で、作業時のながら聴きイヤホンとして適している。

とはいえ運動中や動画鑑賞など、多くの場面においてOpenFit 2は満足できる音だ。
ちなみに音漏れについて、両モデルとも音漏れ防止機能がある。音量50%以下なら、全く音漏れは気にならない。そもそも少ない音量でもしっかり聴こえる構造なので、あまり気にする必要はないだろう。
またマイク性能はどちらも優秀だが、FreeClipの方が装置しやすいので、自然とこちらを使ってしまう。
着け心地は良いけど、イヤーカフ型には及ばない
装着感については、FreeClipの方が圧倒的に快適。OpenFit 2も軽量ではあるが、耳になにか乗っかっている感覚がある。

それに対してFreeClipは重さを感じず、まさに「着けているのを忘れる」ような装着感だ。またメガネやマスクをかけながらでも装着できるのは、地味に嬉しいポイント。

OpenFit 2でもメガネをかけた状態で装着できるが、外すときに面倒くさい。
ただし運動で使うならOpenFit 2に分がある。なぜならIP55の防水に対応しており、FreeClipよりも防水性能が高い。FreeClipもIP54の防塵・防水に対応しているが、少々の水しぶきに耐えられるだけで、シャワーなど水圧が高い水には耐えきれないのだ。
ランニングで使うくらいならFreeClipでも十分だが、ジムでトレーニングするならOpenFit 2の方が安心できる。
ボタンで操作できるのが便利すぎる
これはOpenFit 2の圧勝だと感じたのが、ボタン操作の快適度だ。

OpenFit 2は物理ボタンを搭載し、音量調節や曲送りなど簡単にできる。1回押せば曲の停止、2回押せば曲送り、3回押せば曲戻しも可能。ほぼスマホを操作しなくて済むのがメリットだ。

FreeClipの方はタッチで同様に操作できるが、いかんせん感度が悪い。なかなか反応しなくてストレスが貯まるので、OpenFit 2の操作性は快適としか言えない。
ただし音量調節の方法は少し癖がある。ボタン長押しなので、細かく調整するには慣れが必要。うっかり音を上げすぎたり、下げすぎたりと、慣れないうちは操作がままならない。
まあ不満点はそれくらいで、おおむね普段づかいしやすい操作性だ。
総じて使いやすいオープンイヤーイヤホン
音質、装着感、操作性など総合的に見て優れたオープンイヤー型イヤホンだ。運動用で使えるイヤホンを探しているなら、間違いなく候補に入れていい。

価格は高いが、オープンイヤー型で低音の厚みがあるモデルはそうそうないだろう。低音好きの人や、音質重視でオープンイヤー型を使いたい人にもおすすめだ。
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