耳を塞がないワイヤレスヘッドホンとして、2024年に話題となった「nwm ONE」。見た目通りヘッドホンなのに耳を塞いでおらず、革新的なデザインが評価されて数々の賞を獲得している模様。筆者も気になっていたが、ヘッドホンよりイヤホン派の人間なのでスルーしていた。
しかし今回メーカー様から実機を借りる機会ができたので、使用感を伝えていきたいと思う。
製品概要

nwm
開放型ヘッドフォン
nwm One

製品名:nwm ONE
期間限定特別価格:35,640円(税込)※2025年5月11日まで
カラー:ダークグレイ / ライトグレイ
発売日:2025年7月18日
製品ページ:https://nwm.global/products/one
ヘッドホンの認識を覆すほど快適な装着感
筆者の中でヘッドホンというのは、重たくて圧迫感があり、夏場は蒸れやすいという印象がある。それに髪の毛が潰れるのも苦手なので、なるべくヘッドホンは使いたくない。
…と思っていたのだが、nwm ONEに至っては上記のデメリットが全く感じられない。重さが185gしかないおかげで圧迫感もなく、ヘッドホンとは思えない軽量感だ。一般的なワイヤレスヘッドホンは300g前後あるので、それと比べたら圧倒的に軽い。

さらにヘッドホンなのに耳を塞がないという、革新的なデザインとなっている。開放型のヘッドホンよりも、本当の意味で開放的なデザインだ。全く蒸れる気配がないし、蒸れたとしてもクッション部分だけで済むだろう。
ヘッドホンが苦手な人でも快適に装着できてしまうデザインなのは、かなりポイントが高い。
ただしベストな位置が分かりづらいので、慣れが必要かも。
また周囲の音も聴き取りやすいので、自宅で作業していてもインターホンの音を聞き逃す心配もない。逆に言えば工事現場や駅構内など騒がしい場所で使うと、音楽が聴き取りづらくなるのは弱点だ。
開放型デザインの特性を理解したうえで使うのが大事だろう。

音楽だけでなく動画視聴でも使いたくなる音質
音質については、これまで感じたことのない感覚だ。見ての通り開放型のデザインなので、音の密閉感はない。オープンイヤー型イヤホンと似たような音質だ。
しかしヘッドホンらしい音の広がりと、立体感はしっかりと感じられる。筆者はいくつかオープンイヤー型のイヤホンを使ってきたが、どの機種よりも空間表現を感じられることに驚いた。
開放型なのに、密閉型のような没入感を味わえるのだ。従来のオープンイヤー型よりも、さらにリッチな「ながら聴き」を体験できる。

純粋な音質で言えば同価格帯のヘッドホンより劣るかもしれないが、開放型にしては十分すぎる低音を感じられる。それでいてバランスのある音なので、長時間でも使いやすい。ただ中音が控えめなため、そこはイコライザーで調整してあげるといいかもしれない。

また動画視聴においても音の広がりを感じられるので、ライブ映像や映画も楽しみやすい。一般的なヘッドホンだと低音で耳が疲れたり、側圧でストレスを感じたりするが、nwm ONEにはそれがないのもメリットだ。

音漏れに関してはPSZ技術により、漏れ出る音を打ち消すことができる。明らかに音漏れしそうな形状でありながら、全然音漏れしていないのだ。
音量を半分くらいにすると音漏れ感はあるが、どういう曲が流れているのかは把握できないレベル。カフェなど騒音がある環境なら全く気にならない音漏れ具合だ。
それでいて解像感や定位も優れており、少ない音量でも聴き取りやすい。
生活の一部になれるワイヤレスヘッドホンです
これまで筆者は意図的にヘッドホンを避けてきたが、nwm ONEは本当に普段使いしやすいと思った。装着感のストレスをすべて解決してくれるし、ながら聴きや動画視聴が捗る音質なのもポイント。
またマイク品質も高く、周囲の音を除去しつつ自分の声だけクリアに届けることも可能。

音質よりも装着感を重視したい人にとって、nwm ONEは理想的だろう。レンタルで使っているが、普通に買いたくなった。
欲を言うなら、もう少し音質がパワーアップされたモデルの登場を期待したい。音楽鑑賞だけで使うには、少し物足りない音質ではある。
そして細かい部分だが、電源をOFFにするやり方が少し不便だ。電源ボタンをキッチリ2秒長押ししないといけないので、それ以上長押しすると電源OFFにならないどころかペアリングモードになってしまう。この仕様はちょっと面倒だと思った。

そんなこんなで改善点も多いが、製品自体はとても気に入っている。気になる人は家電量販店などで試聴してみてはいかがだろうか。
ギャラリー









nwm
開放型ヘッドフォン
nwm One
