ストリートファイター6の流行に伴い、格闘ゲーム関連のデバイス需要が高まっている印象だ。中でもレバーレスコントローラーはキーボード感覚で使えることから、初心者でも使っている人が多いはず。かくいう筆者もスト6を始めてからレバーレスを使うようになったタイプで、扱うのは難しいが、難しいコンボを決めて勝利したときの達成感は、格ゲーならではの感動だ。
しかしレバーレスはゲームパッドより価格が高いうえに、そもそも使いやすいのか想像しづらいだろう。そこで今回は、ご縁があって提供いただいたRazerのレバーレスコントローラー「Razer Kitsune」を紹介しようと思う。筆者が現在使っているレバーレスと比較しつつ、使用感をお伝えしていく。
製品概要

Razer
レバーレス アーケードコントローラー
Razer Kitsune

製品名:Razer Kitsune
価格:48,880(税込)
カラー:ブラック
製品ページ:https://www.razer.com/jp-jp/console-controllers/razer-kitsune
大きくて押しやすいボタンと、膝置きしやすい軽量デザイン
まずチェックしていきたいのが、スタイリッシュなデザインだ。

手に持ってみると、非常に薄くて軽い。天板には強度の高いアルミニウムプレート、キースイッチにはオプティカルスイッチを採用。
このオプティカルスイッチは薄型のゲーミングキーボードに使われることが多く、一般的なキーボードとは違った独特な打鍵感だ。

そしてボタンの数は12個。スタンダードな配置なので、初心者でも使いやすいだろう。ただしボタン増設に対応していない点は注意
またPS5にも対応しており、PSボタンやタッチパッドも搭載。PS5ユーザーにとって、少ない選択肢の1つになるレバーレスコントローラーと言える。

とはいえボタンの数が少ないおかげで押し間違えのリスクは減るし、程よい大きさのボタンも気に入っている。
膝置きしやすいサイズ感でもあり、なおかつ軽量なおかげで長時間使っていても膝の負担は少ない。背面は滑り止めになっているので、机の上に置いても安定するので安心。

筆者が使っているレバーレス「VARMILO FK2」と比べてもデザインの高級感が高く、圧倒的に軽いのが魅力だ。

今までVARMILO FK2を膝置きしていたときは若干重たかったが、Razer Kitsuneは膝置きしても全く重たくない。もはや軽すぎるくらいだ。


難点はカスタマイズ性が低いこと
デザインは気に入っているのだが、なかなか気になる部分も多い。というのも、カスタマイズ性が低いのだ。
VARMILO FK2は今時のゲーミングキーボードみたく、ラピッドトリガーに対応している。それに伴いアクチュエーションポイントの調整、つまり「ボタンを押してからどのくらいの深さで反応するのか」を設定できる。
設定次第では軽く押しただけで入力できるため、指の負担を抑えられるのがメリットだ。
対してRazer Kitsuneにはそういったカスタマイズがない。それに加えて、キーを深く押さないと反応しづらいのがデメリットに感じる。オプティカルスイッチが想像以上に重たいのだ。

キースイッチの交換はできるが、Choc V1やGateronなどメジャーなキースイッチは使えず、オプティカルスイッチだけ。しかもオプティカルスイッチは選択肢が少なすぎるのも難点。
なんにせよ、思ったより押し心地に難がある。そしてカスタマイズ性も低い。以上の点から、Razer Kitsuneのコスパはあまり高くないと感じた。
デザインがカッコいいので、今後も使っていきたい
筆者は格ゲーのプロでもない、ただのエンジョイ勢だ。筆者が感じたデメリットは細かすぎる部分だと思うので、使っていく内に慣れるだろう。なによりスリムなデザインが好きなので、これだけでも使いたくなる理由になる。

それにアルミプレートは交換が可能で、キャミィや春麗といった人気キャラがデザインされたプレートに付け替えられる。デザインをアレンジできればモチベーションも上がると思うので、いずれプレート交換にもチャレンジしてみようと思う。
余談だが筆者はテリーを使っており、現在のランクはダイヤ4だ。あと少しでマスターまで行けそうなので、Razer Kitsuneを使って頑張ってみる。

現段階ではRazer Kitsuneを初心者におすすめできるか微妙なところだが、デザインはカッコいいので、見た目に惚れた人は検討する価値がある。それにRazer Kitsuneは一部の家電量販店で展示しているようなので、まずは実機に触れてみるのがおすすめだ。
ギャラリー











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レバーレス アーケードコントローラー
Razer Kitsune
