OPPOと言えば安くて使いやすいスマートフォンを提供しているイメージだが、タブレットも販売しているのをご存知だろうか。
といっても国内で出しているタブレットは3つだけ。SamsungやXiaomiと比べてしまうと、まだタブレットの印象が薄いかもしれない。しかし筆者はOPPOの中では最新機種に当たる「OPPO Pad Neo」というタブレットを、2024年12 月ごろに購入していたりする。
ではなぜそんなマイナーな製品を買ったのかというと、ディスプレイサイズに魅力を感じたから。他社のタブレットでは見かけないアスペクト比7:5というほぼiPadに近い画面比率で、Android端末では珍しいデザインだ。こういうユニークなデザインほど、実際の使用感が気になる。
というわけでOPPO Pad Neoの魅力がなんなのか、2ヶ月ほど使用した筆者が紹介していきたいと思う。
製品概要

OPPO
タブレット
OPPO Pad Neo

製品名:OPPO Pad Neo
価格:44,800円(税込)
カラー:スペースグレー
発売日:2024年12月12日
製品ページ:https://www.oppo.com/jp/accessories/oppo-pad-neo/
前提として、価格に対して性能が微妙なところは注意してほしい

まずOPPO Pad Neoの価格は44,800円(税込)だ。2.4K(2,408×1,720)の解像度に11.4インチの大画面で、クアッドスピーカーや33Wの急速充電も対応。ここまで見ると良い感じのスペックではあるが、CPUのHelio G99はそこまで高性能じゃない。
処理性能を数値化するベンチマークスコアの結果は「約391,754」なので、ゲーム性能は期待できないレベル。
4万円台の同価格帯で販売している「Xiaomi Pad 6」のベンチマークスコアが約77万もあることを考えれば、ゲームをしたいなら、素直にXiaomi Pad 6を買ったほうがいい。
そもそもHelio G99は2万円台のタブレットに搭載しているほど、安い製品向けに使われるCPUだ。YoutubeやKindleを観るくらいなら余裕だが、少々重たいと感じるときもある。なので、個人的にはコスパが悪いと感じてしまう。
それでもOPPO Pad Neoを使っているのはなぜなのか?その魅力について語っていこう。
他のAndroidタブレットより読みやすいディスプレイ
一般的なAndroidタブレットのアスペクト比は16:10。これはYoutubeやテレビ番組など、多くのコンテンツを余すことなく表示できる画面比率でもある。
それに対してOPPO Pad Neoのアスペクト比は7:5。約1:1.414(5:7)の比率、白銀比率とも呼ばれている。A判やB判の用紙でも用いられているので、意外と身近なところに存在している。
ちなみにB判は漫画や雑誌に採用されており、OPPO Pad Neoで表示してみると余白がほとんどない。16:10のタブレットと比較してみても、違いは顕著だろう。


つまり無駄な余白が少ない状態で読めるため、没入感が大きく変わるのだ。それに解像度2,408×1,720なので、フルHDよりも文字がきめ細やか。
さらに90Hzのリフレッシュレートで動作も滑らかと、ストレスを感じづらいディスプレイ性能と言える。
動画鑑賞用タブレットとしても十分いけるスピーカー
読書で使うなら最高のタブレットなわけだが、実は動画鑑賞の満足度も高い。ディスプレイ品質が高いのはもちろんのこと、スピーカー性能も優秀なのだ。

Dolby Atmos対応のクアッドスピーカーを搭載し、広がりのあるサウンドを実現。例えばYoutube配信を観ていると、中音の部分がとてもクリアに聴こえる。

低価格のタブレットだとこもって聴こえることが多い音域なのだが、OPPO Pad Neoなら配信者の声もしっかりと聴こえるのがメリット。若干の加工感はあるものの、慣れれば気にならなくなる。
音楽鑑賞でも違和感なく聴けるサウンドなので、ハードウェアのクオリティは高いだろう。

だからこそ処理性能の低さが気になってしまうが、前述した通り読書や動画鑑賞用で使うならストレスはない。
そもそも読書と動画鑑賞をしたいだけなら、もっと安いタブレットでも叶ってしまう。それにあと2万円ほど出せば、iPad 第10世代を買えてしまうのも、OPPO Pad Neoのコスパが悪いと言われる所以かもしれない。
それでも筆者的には、OPPO Pad Neoのことを気に入っている。他社のAndroidタブレットにはないアスペクト比、microSDカードが使える点も魅力だ。
iPadに近い画面サイズをAndroidタブレットで使いたい、読書や動画鑑賞をしたい人は、OPPO Pad Neoを検討する価値はあるだろう。
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