気づいたら使っている快適イヤホン!イヤーカフ型オープンイヤーの「Huawei FreeClip」をレビュー

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個人的に2024年ベストバイとも言える製品が、Huaweiの「FreeClip」だ。筆者は耳を塞がない形状を好んでいるのだが、実はイヤーカフ型というものをあまり使ったことがない。というのも、過去に試したときは低音質すぎて、自分には合わないジャンルだと思ってしまったからだ。

しかし物の試しでFreeClipを店頭で聴いてみたら、イヤーカフ型と思えない音質に驚いた。それからというもの、自宅で作業しながら使うワイヤレスイヤホンとして定着している。

そんなFreeClipを実際に使っている筆者がメリットとデメリットをまとめたので、気になる方は参考にしてほしい。

製品概要

Huawei

イヤーカフ型ワイヤレスイヤホン

Huawei FreeClip

ブラック


製品名:Huawei FreeClip
カラー:ブラック、パープル、ベージュ
重量:イヤホン単体 約5.6 g、充電ケース 45.5g
公式HP:https://consumer.huawei.com/jp/audio/freeclip/

目次

Huawei FreeClipの良いところ

ながら作業に最適すぎる音質

先に言っておくと、価格の割にFreeClipの音質はそこまで良くない。というのもイヤーカフ型なので、カナル型と比べても音の厚みがなく、ドライバーも小さくなりがち。根本的に良い音を出しづらい構成になっており、音楽鑑賞の用途では満足しづらいだろう。

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それでも私がFreeClipを使っているのは、作業しながら音楽を聴くのにちょうどいい音質だからだ。そもそも作業をしながら音楽を聴くとき、音に集中する人は少ないはず。逆に音が良すぎるイヤホンを使ってしまうと、作業より音楽に集中してしまうリスクもある。

しかしFreeClipの音質はそれなりに解像度が高く、BGM感覚で使いやすい。特に中音がクリアなため、ボーカルの音が明瞭に聴こえる点も気に入っている。開放感のあるサウンドも特徴的だ。

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それに、他のイヤーカフ型イヤホンに比べたら遥かに音質が良い。本製品を購入する前に1000円以下のイヤーカフ型を使ってみたが、音が潰れていて聴けたものではなかった。

しかしFreeClipの音質は1万円台のカナル型イヤホンと同じくらいなので、十分に聴ける品質だ。カジュアルに音楽を聴きたい方にとっても満足できるクオリティだろう。

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全くストレスを感じない装着感

FreeClip最大のメリットは装着感だ。耳を塞がないオープンイヤー型とも言える本製品は、全くもって不快感がない。なんなら着けているのを忘れるほど。むしろ着けていないときでさえ、FreeClipを着けていると錯覚するようになる。もはや体の一部になっているような。それくらい違和感もストレスもない装着感なのだ。

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また、耐久性の高いニッケルチタン形状記憶合金製を採用し、程よく柔らかい着け心地だ。自然と耳にフィットする素材なので、イヤホンと耳の相性に悩んでいる方でも使いやすいと感じるだろう。

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そしてイヤホン単体で5gしかなく、耳への負荷を感じづらいのもメリットだ。

ちなみにIP54の防水規格に対応しているので、運動用にも使える。

また、開放型のデザインとは裏腹に音漏れ制御も効いており、逆音波システムによってほとんど音漏れしない。音量を半分以上にしない限りは、音漏れすることはないだろう。

テレワークでも使いやすい性能

たまにしかマイク機能を使わないが、問題なくコミュニケーションできている。左右にそれぞれデュアルマイクが搭載され、マルチチャネルDNN通話ノイズリダクションによってクリアな音声を届けられるようだ。

実際に自分の通話音声を聴いてみても、特に問題なく聴こえる品質だった。装着感の良さも相まって、Web会議用のイヤホンとしても活躍できる性能だ。

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それだけでなく最大2台のデバイスと接続できるマルチポイントに対応。例えばPCとスマートフォンの接続をスムーズに変更でき、いちいちペアリング切り替えをしなくて済む。仕事用のイヤホンはもちろん、プライベートのイヤホンとしても使いやすいのがメリットだ。

バッテリー持ちが良い

イヤホン単体で最大8時間、ケース込みなら最大36時間も使えるバッテリー持ちだ。もう少しバッテリー持ちがあってもいいと思ったが、そもそも充電切れになるシチュエーションが少ない。というのも、約10分で最長3時間も音楽再生できる急速充電に対応しているからだ。こまめに充電しておけばすぐに充電が終わる。

日常的に使う人にとっても、そこまで不満を感じづらいバッテリー性能と言えるだろう。

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アプリ関連やタッチ操作は微妙

アプリの作りは少し残念だ。iPhoneならApp Storeでインストールできるが、Androidでインストールするにはapkファイルを直接インストールするしかなく、少し抵抗感がある。

アプリの作り自体はシンプルでいいのだが、カスタマイズできる項目が少ない。特にサウンド関連はイコライザーに対応しておらず、4つしかないプリセットを変更するだけだ。

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設定項目では装着検出や低オーディオ遅延の切り替えができるくらい。

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また、タップのカスタマイズもできるが、肝心のタップ操作がやりづらい。ダブルタップは反応しやすいが、トリプルタップになると誤操作判定になりやすいようだ。

それにタップが反応する箇所も曖昧で、ほぼ全体がタップ操作に反応する。とはいいつつ場所によって反応しづらく、結局どこを触ればいいのか分かりづらい。

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また、長押しするだけで音量調節できる便利機能もあるが、長押しの加減もシビアだ。1段階上げたいだけなのに、ほんの数秒で次の音量に移行してしまう。

結果として私はタッチ操作をあまり使っていないが、使いこなせれば便利なのは間違いない。しかし慣れるまで時間を要するだろう。

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最高品質のイヤーカフが欲しい人におすすめ

タッチ操作の不満を除けば、非常にお気に入りのイヤーカフ型イヤホンだ。音質の良いイヤホンは他にいくらでもあるが、あえてFreeClipを使いたくなるくらいには、装着感が快適すぎる。

専ら作業中に音楽を聴くことが多い筆者にとっては、これ以上ないくらい相性の良さを感じている。

最近はイヤーカフ型イヤホンの重要が高まっているからか、各社から新製品が出ているようだ。とはいえ、FreeClipほどの品質を持った製品は当分出ないだろう。あるとしたら、HuaweiがFreeClipの後継機を出すしかない。

イヤーカフ型イヤホンに沼っている方がいるなら、騙されたと思ってFreeClipを使ってみてはいかがだろうか。

ギャラリー

Huawei

イヤーカフ型ワイヤレスイヤホン

Huawei FreeClip

ブラック


edit by onesuite編集部

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