onesuite

ROG Phone 8 Proはゲーム以外も優等生!カメラ性能をメインに、デザインやゲームプレイでの活用シーンを徹底レビュー

FieldField
ROG Phone 8 Proはゲーム以外も優等生!カメラ性能をメインに、デザインやゲームプレイでの活用シーンを徹底レビュー

前編に引き続き後編では「ROG Phone 8 Pro」を実際に使用しながら、デザインや強化されたカメラ性能など、ゲーム以外のシーンをメインにその使い勝手や性能についてレビューをお届けしようと思う。

ちなみにこちらの記事では本製品が持つ多くの機能から、一部をピックアップして紹介する形をとっているため、機能をメインに知りたい方は前編であるこちらの記事を参照してほしい。

https://one-suite.jp/news/15333

それでは前置きはここまでとして、さっそく本編に入っていきたい。

ASUSROG

ROG

ROG Phone 8 Pro

目次

  1. 1|シンプルで落ち着いたデザインの「ROG Phone 8 Pro」
    1. 1-1|実用性も高いライティング機能「AniMe Vision」
    2. 1-2|ベゼルレスで没入感の高いAMOLED搭載のディスプレイ
    3. 1-3|ゲーム中の快適性を担保する充実のポート・ボタン類
    4. 1-4|ケース・ACアダプタも標準付属。ROG Phone 8 Proの付属品
  2. 2|ゲームプレイをより快適にするオプションアクセサリー
    1. 2-1|コンパクトになっても性能はアップ「AeroActive Cooler X」
    2. 2-2|ROG Phone 8シリーズをAllyにできる!?別売ゲームパッド「ROG TESSEN MOBILE CONTROLLER」
  3. 3|都内を巡って普段使いに重要なカメラ性能をチェック
    1. 3-1|ノイズが少なく暗いシーンや夜景に強い5,000万画素のメインカメラ
    2. 3-2|6軸ジンバルモジュールの性能を歩き撮りでチェック
    3. 3-3|手軽にフォトジェニックな軌跡撮影が手軽にできる「ライトトレイルモード」
    4. 3-4|発色のいい超広角カメラと解像感の高い望遠カメラでランドマークの撮影もバッチリ
  4. 4|「ROG Phone 8」シリーズが広げるゲームプレイの可能性。
    1. 4-1|「Steam Link」×「ROG TESSEN MOBILE CONTROLLER」でPCゲームを家中どこでもプレイ可能に

シンプルで落ち着いたデザインの「ROG Phone 8 Pro」

まずは大きく変化したデザインから見ていこう。先にも記載した通り、今回onesuite編集部では「ROG Phone 8」シリーズの上から2番目にあたるモデル「ROG Phone 8 Pro」をお借りした。デザインは最上位モデルの「ROG Phone 8 Pro Edition」と同一だ。

カラーは1色展開で、名称は「ファントムブラック」。

名前としてはブラックであるものの背面には艶消し加工が施されているためか、明るいところで見るとダークグレーに近く、イヤホンやデスク周りのアイテムと並べた際にも馴染みがいい絶妙な色合いに仕上がっている。コレまでのメカニカルなデザインとは方向性が異なるため好みは分かれそうだが、こちらの方が好きという方も確実に居るだろう。

ROGPhone8Pro_rear
ワンポイントで走る刀傷のようなラインや左上のROGロゴには艶消しが入っていないため、光が当たった際に鈍く輝く。

実用性も高いライティング機能「AniMe Vision」

さて前編をご覧いただいた方はもうご存知かもしれないが、この背面には「AniMe Vision」というライティング機能が実装されており、本体のバッテリー残量やロゴなどをドットアニメーションで表示することができる。上の写真をみてどこが光るか判別できるだろうか?

正解はここだ。

ROGPhone8Pro_anime-vision1

ライティングをONにすれば明るい場所でもはっきり見えるのに、OFFにするとそこにライトが仕込まれているとは一切わからないほど完全に消える。写真でそう見えているわけではなく、実際に視認が不可能なほど消えるのだ。これは開発時のこだわりの一つだそうで、使用者の“ON”と“OFF”に合わせ、デザインにも変化を持たせられる面白い仕組みだ。

もちろん実用性もちゃんとあり、便利だなと感じたのは充電中などのスマートフォンを使用していない時。筆者はディスプレイを下にして伏せた状態で置くことが多いため、現在の充電状況や簡単な通知が背面で確認できる本製品は非常に相性が良かった。ROG Phone 7 Ulitimateに搭載された「ROG VISION」と比べ、ドットになったことで表現の幅は狭まっているが、面積が広がったことで視認性については向上しており、より通知機能として使いやすくなっている。

ROGPhone8Pro_anime-vision2
もし筆者が購入したら自宅では常にONにすることになりそうだ。

ベゼルレスで没入感の高いAMOLED搭載のディスプレイ

一方でディスプレイのある表側は非常にシンプル。ピンホールタイプのフロントカメラが見えるのみで、ベゼルも細くほぼ全面がディスプレイだ。6.78インチの大画面も相まって非常に没入感が高く、加えてAMOLEDを使用していることで発色も良いため、ゲーム画面はもちろん写真や動画を見た際にも美しい。

ゲーム中の快適性を担保する充実のポート・ボタン類

ポートやボタン周りは、従来のROG Phoneシリーズと同じく充実の仕様だ。右側面には一般的な電源・音量ボタンに加え、同シリーズの定番機能であるタッチセンサーでアナログトリガーの動きを再現する「Air Trigger」を両端に搭載。左側面にはUSB Type-Cが用意され、スマートフォンを横向きに持った際に下側からも充電が可能。加えてディスプレイ側から見て底面右側には今や貴重となった3.5mmのイヤホンジャックと、底面左側に縦持ち時用のUSB Type-Cを備える。

デザインは変われど使いやすさは変わらず、アクション・TPS / FPS・レース・音ゲーに至るまでさまざまなゲームを快適にできるよう考えられた設計だ。

ROGPhone8Pro_right-side

ケース・ACアダプタも標準付属。ROG Phone 8 Proの付属品

続いて付属品をみていこう。ちなみにこの付属品は「ROG Phone 8 Pro」のもので、デザインが共通のPro Editionでは付属品が異なるため注意してほしい。

標準で付属するのはACアダプタ、ケーブル、SIM イジェクトピン、クリアケース、ユーザーマ ニュアルの計5点。近年では環境対策の名目のもとACアダプタなどが付属しない製品も増えているため、きっちりついてくるのは嬉しい限り。また個人的には勿体無くて使うのをためらってしまいそうだが、専用ケースが付属しているため購入時に別途ケースを用意しなくて良いのもポイントだろう。

ROGPhone8Pro_accessories

ゲームプレイをより快適にするオプションアクセサリー

レビューをするに当たって、無理を言って本来別売のオプションアクセサリーもお借りしてある。

今回借りたのは、Pro Editionモデルでは標準付属となる外付けクーラー「AeroActive Cooler X」と、スマートフォンに接続することでゲームパッドとして動作するコントローラー「ROG TESSEN MOBILE CONTROLLER」の2つ。使用感ついては後ほど紹介するとして、ここで外観について先にご紹介したい。

コンパクトになっても性能はアップ「AeroActive Cooler X」

ROG Phoneシリーズを紹介するに当たって、外すことはできない要素といえば外付けクーラーのAeroActive Coolerだ。これまでも同シリーズの上位モデルに付属しており、スマートフォンでゲームをする際に問題となる発熱を物理的に解決することで性能アップを図ることができる。

AeroActive-Cooler-X_front
これまでは付属するスマートフォンと同じナンバリングを与えられていたが今回はX。

新型となる「AeroActive Cooler X」は、「ROG Phone 8 Pro」と合わせてかブラックがメインのカラーリング。AeroActive Cooler 7と比べボタン数が減ったためか、かなりスリムになっており重量も軽くなっている。それでいて冷却能力は1.2倍になっているというのだから、進化のほどが凄まじい。

ROG Phone 7 U_AAC7
こちらがROG Phone 7 Ultimateに付属のAeroActive Cooler 7。Xと比べボタン数が多く、その分サイズも大きめ。
※あくまで参考のために持ち出しており、ROG Phone 8シリーズとは互換性がないため注意してほしい。

下の画像で見える大きなマットグレーの部分が冷却チップ。下側にはUSB Type-Cのコネクタが用意され、上下の爪で挟みこむことでスマートフォンと接続する。このコネクタにより、クーラー底面に備えたUSB Type-Cポートやイヤホンジャックから充電・音声の入出力が可能となり、冷却中も周辺機器との接続性を維持できる。

AeroActive-Cooler-X_rear

接続した際の見た目はこんな感じに。スリムになったことでホールド感が減るかと思われたが、実際のところはそんなこともなく非常に握りやすい。またキックスタンドを起こせば横置き型のスタンドとしても使用できるため、別途コントローラーを接続しているときや動画視聴時などにもおすすめだ。

ROG Phone 8シリーズをAllyにできる!?別売ゲームパッド「ROG TESSEN MOBILE CONTROLLER」

あらかじめ断っておくと、こちらはスマートフォンに同梱されているものではなく、オプション品として同時に発表された別売のゲームパッドだ。写真右手に見えるUSB Type-Cコネクタで本体と接続し、左右から挟み込むように固定する。

ROG-TMC_front

「ROG Phone 8 Pro」と接続するとこんな感じに。完全に見た目は携帯ゲーム機のようで、同じくASUS社が販売するハンドヘルドPC「ROG Ally」にそっくりだ。もちろんOSがWindowsであるROG Allyと、Android OSを搭載した「ROG Phone 8」シリーズではプラットフォームが異なるため全く同じという訳にはいかないものの、得られるゲーム体験という意味ではかなり近いものになるだろう。

ROG-TMC_connect

またボタン配置としてもROG Allyに近く、XboxやSwitchと同様のアナログパッド配置に加え、背面にカスタマイズ可能なトリガーボタン(M1・M2)が用意されている。この「ROG TESSEN MOBILE CONTROLLER」を装着すれば、スマートフォン(のタッチパネル操作)が苦手とするアクション性の強いゲームであっても快適に遊ぶことができるはずだ。

ROG-TMC_rear

デザインについてはここまでとして、次ページでは進化したカメラ性能につい見ていきたい。

都内を巡って普段使いに重要なカメラ性能をチェック

さてここからは普段使いの利用シーンを想定して、気になる部分をチェックしその性能に迫っていこう。最初は特に注目度が高いと思われるカメラ性能からだ。

ここでは以前、ROG Phone 7 Ultimateをレビューした際にも少し登場した筆者の私物(Galaxy S22)にも再登場してもらい、撮り比べながら「ROG Phone 8 Pro」のカメラについて解像感や色を確認していく。ちなみにGalaxy S22を選んだ理由は、手元にあったというのもあるが搭載されているカメラが本製品と同じく広角・超広角・望遠と同じラインアップだったためだ。もちろん画角や画素数、F値など細かい部分は異なっているもののそこは目をつぶってほしい。

ノイズが少なく暗いシーンや夜景に強い5,000万画素のメインカメラ

まずはメインカメラから。スペックとしては、5,000万画素 広角カメラ (35mm換算:23.8mm相当/F値1.9)となっている。スマートフォンのカメラ機能を使用しているときに意識する事はほぼ無いが、基本的に広角モードや3倍以上のズームを使用していない時は主にこのカメラが動いていると思っていただければ良い。

上の画像1枚目(左側)が「ROG Phone 8 Pro」で撮影した写真、2枚目(右)がGalaxy S22で撮影した写真だ。この画像では甲乙つけがたく、ROG PhoneとGalaxyでは画角にほぼ差が無いものの歪み補正の強さに違いがあるのか、ROG Phoneではビルの先端に向かって緩やかにパースがかかっているのが分かる。また気持ち程度ではあるがGalaxyの色は濃い目に出ており、どちらが良いかは好みが出るところだろう。

ではここで両者を拡大し細部を見てみてみよう。

よりわかりやすくするため、角度を調整しほぼ同じ配置になるようにしてみた。サムネイル状態ではわかりにくいが拡大表示をした際には、2枚目のGalaxyの方では画像内右の窓ガラスにノイズが出ており、若干ガラスの透け感がくすんでしまっているのが分かるかと思う。スマートフォンの小さな画面で見る場合であれば気にならないものの、ROG Phoneの方が綺麗に撮れていると言えそうだ。

また撮影をしていく中で見えて来たのは、どうやらROG Phoneのカメラはダイナミックレンジが広く明暗差があるシーンでGalaxyと違いが出やすいということ。お次は暗めのお店で撮影したつけ麺の画像をみて欲しい。

一見すると大きな差はないように見えるが、左手に盛られた麺に注目。ROG Phoneでは麺1本1本が作る陰影が描けており、麺全体のディテールが高く見える。一方Galaxyでは若干色と明るさが飽和してしまいのっぺりとした印象になってしまった。

そしてさらに分かりやすいのが夜景を撮ったとき。

コレは細かい点に言及しなくとも違いが感じられるはずだ。個体差はあると思うが筆者の手元で比べた限りはROG Phoneの圧勝で、明らかに明暗の書き分けが上手い。

特に顕著なのが看板やライトなどの光源付近であり、Galaxyでは白飛びやフレアによって画像の下半分がボンヤリとしてしまっている。この辺りは画像処理性能も大きく関わってくる部分のため、カメラの差と言ってしまうと少々語弊があるものの、総合的なカメラ性能という表現であれば「ROG Phoneは暗いシーンや夜景に強い」と言って問題ないはずだ。

6軸ジンバルモジュールの性能を歩き撮りでチェック

メインカメラを語る上で忘れてはならない存在が、手ブレや振動を抑制してくれる「6軸ジンバルモジュール」。こちらはROG Phone 8シリーズ固有の機能のため、使用の有無を見比べて欲しい。

手ブレ抑制ON

手ブレ抑制OFF

左がジンバルモジュールを使用した手振れ補正をONにした状態で、右がOFFの状態。最初の数秒でその威力はお分かりいただけるかと思う。撮影した日はかなり風が強く、普通にスマートフォンを構えているだけ若干揺れてしまうような環境だったため、正直言ってOFFの状態は見れたものではない。しかしこのサンプルで、完全に画面が揺れている状態から「あぁ歩いてるんだな」レベルまで抑制することができることが伝われば幸いだ。

手軽にフォトジェニックな軌跡撮影が手軽にできる「ライトトレイルモード」

加えて紹介しておきたい機能が、光や人の動きを軌跡として残した撮影ができる「ライトトレイルモード」。これは以前のROG Phoneシリーズや同社のZenfoneシリーズにも搭載されていたもので、なかなか面白い写真が撮れるためココで合わせて紹介したい。

ROGPhone8-pic_lighttrail
「ライトトレイルモードを使用して撮影した写真。道路を走る車のヘッドライトがまるで帯のように映っている。
シャッタースピードは4秒ほどだが、多少の手ブレはスマートフォンが補正してくれるため簡単に手持ちで撮れてしまう。

通常こうした写真を一般的なカメラで撮る際には、シャッターを10数秒ほど開けて撮影する必要がある。当然シャッターを長く開けるということは、ブレないよう三脚などで固定する必要があり、手持ちでの撮影はほとんど不可能。加えて撮影後はRAW現像を行い、複数枚を合成するという過程を踏むことで、やっと出来上がるのがこうした軌跡写真だ。

しかし「ROG Phone 8」シリーズであればそれをスマーフォン1台で、しかも手持ちで撮影できてしまうのだから、一般的なカメラの常識で考えれば信じられないほど手軽である。

流石にフルサイズのミラーレス一眼などで撮影すればもっと綺麗に撮ることはできるものの、撮影とその後の編集にかかる手間を考えれば、ROG Phoneでの撮影も十分選択肢に入ってくる。いつもと違う表現やフォトジェニックな写真が撮りたくなったらぜひ試してもらいたい。

発色のいい超広角カメラと解像感の高い望遠カメラでランドマークの撮影もバッチリ

普段の生活で最も使用頻度が高いのがメインカメラだとすれば、旅行などのイベント時に使用頻度が高くなるのが超広角カメラと望遠カメラだ。広い範囲をダイナミックに写したり、遠くのモノをピンポイントで写したりと、特にランドマークや風景などと相性が良い。

今回はランドマークの分かりやすい例として東京スカイツリーを撮影してきた。

メインカメラと超広角カメラでの画角差はこれくらい。縦向きで撮影すれば樹木やランドマークなどの高さをより強調して写すことができる。上の画像のように日の丸構図なども作りやすく、印象的な画作りができることも魅力の一つだ。

またメインカメラとは違い、日中であってもGalaxyとの差が分かりやすいためコチラも比べてみてみよう。

一見してROG Phone 8 Proで撮影した写真は爽やかな仕上がりで、右手に映る屋根のような影になっている場所から、日に照らされたスカツリーに至るまで見事に明暗を表現している。空を泳ぐ鯉のぼりや各所に植えられた草木も発色が良く、五月上旬らしい麗らかな陽気を感じられるのではないだろうか。一方でGalaxyにとっては苦手なシーンだったらしく、逆光で入った光源に合わせ全体が暗く落ち込んでしまっており、またメインカメラでも発生していたフレアが目立つ結果となった。

続いて望遠カメラ。ROG Phone 8 Pro、Galaxy S22ともにメインカメラから3倍のズームとなり、拡大率には大きな差が無い。下記の画像は一枚目がROG Phoneのメインカメラで撮影した写真、2枚目以降は同じ場所から望遠カメラで撮影しており、2枚目がROG Phone、3枚目がGalaxyだ。

ROGPhone8-pic_maincamera-landmark2
ROG Phone 8 Pro メインカメラ

望遠カメラで撮影した2枚を見比べると、Galaxyの方が若干青が強く出ていることが分かるだろう。メインカメラと同じくサムネイル状態では大きな差はないように思えるが、こちらも拡大してみるとその差が分かりやすい。

ROG Phoneではノイズこそ乗っているものの解像感が高く、Galaxyではノイズが少ない一方で鉄骨などのディテールが潰れてしまっている。どちらも一長一短でコレだけ見ると好みが出る結果となった。しかし近年では現像ソフトの性能向上により、ノイズは比較的簡単に消すことができるため、その点を踏まえればROG Phoneの方がやや優勢かもしれない。

既に2世代前とはいえ、一般向けのスマートフォンとしてハイエンドモデルに位置したGalaxy S22と比べ遜色ないどころか、多くのシーンでROG Phone 8 Proが優位な結果となった。ゲーミングスマートフォンである本製品だが、間違いなくカメラ性能が高いスマーフォンの一つと言えるだろう。

「ROG Phone 8」シリーズが広げるゲームプレイの可能性。

カメラ性能を確認したところで、お次はゲーム性能を…といきたいところではあるものの、本製品のゲーム性能はAndroid系のスマートフォンにおいて現状最高峰に近い。加えて前モデルであるROG Phone 7 Ultimateを検証した際には、ゲーム側がスペックを使いきれず高負荷時でも2割ほどの余力を残していたことを鑑みるに、おそらく本製品でも似たような結果になることはまず間違い無いだろう…

ということで本記事ではあえてゲームスペックの検証とは少し違う角度から、本製品が持つゲーム性能について紹介しよう。

「Steam Link」×「ROG TESSEN MOBILE CONTROLLER」でPCゲームを家中どこでもプレイ可能に

PCでゲームをする方であれば、知っている方も多い大手ゲームプラットフォーム「Steam」。実はSteamから配信されているゲームは「Steam Link」というアプリによって、スマートフォンからもプレイすることができるのをご存じだろうか。

ROG-TMC_steamLink
Steam リンクでPCと接続した際の様子。

このアプリ自体はどのスマートフォンでも使用できるため、試したことがある方も居るとは思う。ただ環境によっては遅延が大きくアクションゲームなどは難しいことから、試した結果回れ右した方も少なくないはずだ。しかしこの遅延、主にネットワークや無線接続したゲームパッドが原因で、逆を言えばそこさえ解決するのであれば、快適に遊べる可能性は高い。

ではROG Phone 8 Proならどうだろうか。

「ROG Phone 8」シリーズの無線LAN規格はWi-Fi 6Eに対応しており通信速度が速く、電波干渉に強いので安定した通信が可能。加えて「ROG TESSEN MOBILE CONTROLLER」を使用した際にはゲームパッドが有線接続(線は無いが)になることを考えれば、遅延の可能性は限りなく低くなる。…コレは期待できるはずだ。

というワケで、実際に自宅のデスクトップに接続して試してみた。

ROG-TMC_gameplay
ちなみに今回PCはルーターと有線LANで接続し、ROG Phone 8 Proは無線LAN接続で接続している。

筆者がテストでプレイしたのは、某ハンティングアクションゲーム。リリースからもう6年経過しているものの、未だにアクティブユーザーも多い人気作。

実際にプレイをしてみると、一瞬だけ明確な遅延を感じる瞬間があったことを除けばそれ以外は快適そのもの。強いて挙げるとすれば、緊急回避中に発生する無敵時間で敵の攻撃を回避する”フレーム回避”と呼ばれる動作を行った際に、普段PCでプレイするよりも若干早めに入力を求められるような感覚があった。とはいえ慣れてしまえば難しいものではなく、クエスト後半にはいつも通りの精度で回避できていたように思う。

また「ROG TESSEN MOBILE CONTROLLER」も一般的なSteamコントローラーとして認識されたため、特段設定することなくスムーズにゲームを開始することできた。おそらくSteamであればどのゲームであっても設定不要ではないだろうか。ボタン等のフィーリングは全体的に良好で、気になるところとすれば恐らく個体差によるものだが、左のアナログスティックが少々バネが強く感じられることぐらい。普段筆者が利用しているXbox ワイヤレス コントローラーと比べても基本的に遜色ない使い心地だった。

この操作感であれば十分実用レベルと言ってよく、タイムアタックのようなシビアなプレイスタイルでなければ、アクションゲームであっても特段問題なくプレイすることが可能だろう。これまでなかなか難しかった「PCゲームをソファーや布団でごろ寝プレイ」なんてことも出来るはずだ。

Windows PCとROG Phone 8を組み合わせて、PC画面でソシャゲを進行

また具体的にどんなシーンとは言わないが、PCを操作しながらスマートフォンゲームも並行して進めたい時もある。いわゆるソシャゲと言われるようなジャンルのゲームでは、スタミナやログインボーナスの概念があるため”ながら作業”で進めたい瞬間も多々あるのだ。

そんな時に便利なのが、Windows PCから「ROG Phone 8」シリーズの操作を可能にしてくれる機能。

ROGPhone8_LinkPC
権利関係の都合上、今回は製品の発表イベントで撮影した写真を使用させてもらった。

この機能はPCからスマートフォンのアプリが操作可能という、一見使いどころの難しい機能なのだが、コレがソシャゲの”ながら作業”と非常に相性が良い。

動画やWikiを見ながら・ちょっとした作業をしながら、キーボードやマウスから手を放すことなくソシャゲを進められる!コレだけでも日々スタミナ消化や、ログボ取得に追われているプレイヤーからすれば画期的なのは間違いない。流石に多少の遅延が存在するため相性の良いゲームは限られると思うが、ターン制の採用やオート戦闘などが可能な多くのゲームで活かすことができるだろう。

総括すると「ROG Phone 8」シリーズは、従来のROG Phoneシリーズから順当に性能アップを図りつつ、多彩な機能と強化された周辺アイテムでゲームプレイの幅を広げてくれる製品と言えそうだ。

Felica搭載で死角なし!「ROG Phone 8 Pro」はゲーミングスマートフォンの完成形

さてここまで「ROG Phone 8 Pro」について、従来モデルから変更・強化された部分を中心に語ってきたわけだが、以前筆者がROG Phone 7 Ultimateをレビューした際にはこんなことを言っていた。

最後に一点だけワガママを言うとすれば、Felicaが欲しかった。コレだけである。

https://one-suite.jp/product/7399/3/

そう、従来モデルの時点で既に完成度の高かったROG Phone、その唯一と言っていい弱点がFelica未搭載だったことなのだ。

そんな声を知ってか知らずか、ついに「ROG Phone 8」シリーズではFelicaを搭載。ここに加えて、従来モデルより耐性の上がったIP65/IP68クラスの防水・防塵設計やより駆動時間の長くなったバッテリーなど、普段使いのスマートフォンに求める性能が全体的に向上している。

本来スマートフォンに求められるのは、通話やメールや撮影はもちろん、ゲームやブラウジング、音楽・動画視聴、決済といった生活における様々な行動を1台で叶える万能性だ。ある意味それがすべて快適にできて、初めて”スマート”フォンと言える。ゲームに特化するあまり、ゲーム以外に使えないスマートフォンは全くスマートではないはずだ。

この定義に基づくならば「ROG Phone 8 Pro」および「ROG Phone 8」シリーズこそが、真の意味で世界初のゲーミング”スマート”フォンであり、その完成形に違いない。

製品概要

製品名:ROG Phone 8 Pro
希望小売価格(税込):179,800 円
製品ページ :https://rog.asus.com/jp/phones/rog-phone-8-pro/

ASUSROG

ROG

ROG Phone 8 Pro

製品写真

撮影サンプル

よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人

FieldのアバターFieldonesuite編集部

元PCメーカーの製品担当。無類のメカやガジェット好きであり、PC・スマホ・マウスキーボードなどの周辺機器他、オーディオやモニター・バイクなど多岐にわたり、メジャーなものから尖ったモノまでジャンルを問わず好む。最近はカメラにハマっており順調にレンズ沼の住人と化している。 好きな飲み物はコーヒーと紅茶で、毎年キロ単位で豆と茶葉を消費しているものの入れ方は雑。財布のひもは緩め。

関連記事