Qi2対応製品やケーブル一体のバッテリーも。「Anker Power Conference 2023 Fall」にて発表されたバッテリー・チャージャー製品まとめ

Anker MagGo_一覧

既に何本か投稿しているAnkerの製品発表会「Anker Power Conference 2023 Fall」について、今回も引き続きお届けしようと思う。ここまでいくつか読んでいただいた方は既にお気づきかもしれないが、まだ重要なアイテムたちを紹介していなかったのだ。

そうバッテリー・チャージャー関連商品である。

Ankerの発表会に潜入しておいて、これらが無いのは片手落ちもいい所。というワケで今回はイベント内で登場した、最新のスマートフォン用バッテリーおよびチャージャー関連製品を紹介していこう。

目次

小さい、速いをキャッチコピーとしたバッテリーチャージャー「Anker Nano」

これまでも「Anker Nano II」(以下 Nano II)シリーズなど、同様の名称を冠した製品が展開されていたが今回シリーズとして改めて公表された。コンセプトである「小さい、速い。」をメインにUSB Type-Cを搭載し、USB PD規格に対応した製品がカテゴライズされるようだ。また従来の「Nano II」などは黒を基調としたガジェット然としたカラーリングだったのに対し、パステルカラー調の豊富なラインアップが用意されていることも特徴の一つだろう。

「Anker Nano Power Bank (30W, Built-In USB-C Cable)」は小さくても大容量、ケーブルつきのモバイルバッテリー

発表イベント内にて、そんな「Anker Nano」の新商品として登場したのが、この「Anker Nano Power Bank (30W, Built-In USB-C Cable)」(以下 Anker Nano Power Bank)だ。

この製品は容量10,000mAh、最大出力はUSB PD 30Wに対応したモバイルバッテリーだ。これまで10,000mAhクラスのモバイルバッテリーと言うと比較的大きな製品が多い中、サイズは約104 × 52 × 26 mm、重量は約215gと、かなり小型かつ軽量に作られている。

充電・給電の両方が可能なケーブル一体型のバッテリー

またもう一つ特徴として挙げるならBuilt-In USB-C Cableの名の通り、ケーブル一体型と言う点だ。

このケーブルがなかなか面白く、未使用時は写真のようにストラップ風に収納(?)し、使用時には引き出して使うという形式をとっている。加えてこのケーブルは入出力に対応しているため、先端をACアダプターなどに接続すれば「Anker Nano Power Bank」自体を充電することもできる。

ケーブル一体型製品にありがちな、充電する際には別途ケーブルが必要といった不格好な形になることはなく、ちょうど一本分ケーブルの持ち歩きを減らせる技アリ機能といえるだろう。

販売予定価格:6,490円(税込)
発売日:2023年11月1日(水)

ブラック・グレイッシュブルーのみ。ホワイト・パープル・グリーンは順次発売

Anker Nano Power Bank
実物をみると10,000mAhはここまで小型かつ軽くなるのか…!とちょっと感動してしまう。

Qi2に対応し生まれ変わった「Anker MagGo」シリーズ

今回のイベントにおけるバッテリー・チャージャー関連製品の発表内で、最も大きなトピックスだったのはQi2規格に対応し生まれ変わった「Anker MagGo」シリーズの新製品たちだろう。

これまでのQi規格に対して最大出力こそ変わらないQi2規格だが、従来のQi規格の欠点とも言える充電位置のシビアさが改善されたほか、充電時の電力効率が向上したことが特徴で特にMagSafeと同様マグネットによる接続が可能になったことが大きな変更点と言える。

これに併せ「Anker MagGo」シリーズにおいても、多くの製品を対応ラインアップとして発表してきた形だ。以降では今回発表された新製品を紹介していくので参考にして欲しい。

新生「Anker MagGo」シリーズ:ポータブル製品

まずはチャージャーやバッテリーを含むポータブル系の製品からまとめて見ていこう。

「Anker MagGo Wireless Charging Station (15W, Foldable 3-in-1)」は手軽に持ち運べるiPhone・Apple Watch・AirPodsのセット充電機

とんでもなく長い小見出しになってしまったが、製品の持つ機能が非常に多いので仕方がないという事にして欲しい。本製品は記載の通り「iPhone」「Apple Watch」「AirPods」というAppleユーザー三種の神器を、これ1台で完結できるポータブルなチャージャーだ。

Anker MagGo Wireless Charging Station (15W, Foldable 3-in-1)
3 in 1のチャージャーとしては、現状最小の製品ではないだろうか。

充電時の最大出力は、一番目立つ大きなサークル部分が15W、白く丸いエリアが最大5W、写真だと少々見えにくいがサークル部分の台座部、白いエリアの根本に最大5Wの計3パターン。それぞれ紹介した順にiPhone、Apple Watch、AirPodsを想定した充電スポットだろう。

この製品の注目ポイントは明らかに持ち運びを意識していることで、一般的な据え置き型とは異なり、小さく折りたためてどこにでも持っていけるという点。「自宅では3 in 1にまとめているが、重量や再設置の手間などの都合上、旅行や出張などの際は個別の充電器を使っている」なんて方に是非オススメしたい製品だ。

販売予定価格:14,990円(税込)
発売日:2024年春ごろ

「Anker MagGo Power Bank (10000mAh, 15W)」で持ち歩き時もピタッと充電

こちらはQi2によるマグネット充電が可能なモバイルバッテリーだ。ケーブルが不要なことに加えて本体厚も約19mmと比較的薄めであり、充電しながらスマートフォンを使用したい時にも邪魔になりにくいだろう。またそのままカバンやポケットに収納した場合にも、ケーブルの端子部分にテンションがかかって破損するなんてこともない。 Qi2対応のスマートフォンを使っているユーザーであれば、最適なモバイルバッテリーの一つと言えるはずだ。

販売予定価格:9,990円(税込)
発売日:2024年春ごろ

Anker MagGo Power Bank (10000mAh, 15W)
カラーはブラック / ホワイト / ブルー / グリーン / パープルの5種類展開。
側面に搭載されたモニターでは充電の進捗やバッテリー残量を確認できる。

「Anker MagGo Power Bank (6600mAh, 15W)」は充電も可能なスマホスタンドとして〇

上記の「Anker MagGo Power Bank (10000mAh, 15W)」とよく似た製品が、この「Anker MagGo Power Bank (6600mAh, 15W)」。大きな違いはバッテリー容量とスタンド角の自由度だ。

10,000mAhのモデルが1パターンのみのキックスタンドなのに対し、こちらはある程度自由に角度を決める事が可能で、手に持ちながら充電と言うよりは動画などを見ながら置いた状態で充電するシーンに向いた設計と言えるだろう。重量は同一で6,600mAhのこちらのモデルの方が若干安いため、用途や目的に合わせて選ぶと良さそうだ。

販売予定価格:8,990円(税込)
発売日:2024年春ごろ

Anker MagGo Power Bank (6600mAh, 15W)
こちらもブラック / ホワイト / ブルー / グリーン / パープルの5色展開。
形状からしてもスタンドがガッチリしていることが見て取れる。

新生「Anker MagGo」シリーズ:据え置き製品

既に予想していた方も居ると思う。ポータブルな製品が来たら、当然お次は据え置きがメインの製品たちだ。まずはポータブル製品と同じく「iPhone」「Apple Watch」「AirPodsの充電」ができる3 in 1の製品から紹介していこう。こちらは形状の違う2製品が用意されている。

「Anker MagGo Wireless Charging Station (15W, 3-in-1 Pad)」はデスク上やヘッドボードにオススメ

まずスタンダードな平置きのパッド型から。高さの無いタイプのため、デスク上やベッド上のヘッドボードなどスッキリと収納したい場所にオススメの形状と言えるだろう。また使用しない時には完全に平らな形に折りたためるため、未使用時にはさらに場所を取らなくなる。

充電時の出力は、左から順に最大15W、最大5W、最大5W。左から順にiPhone、AirPods、Apple Watchの配置にするのが良さそうだ。

販売予定価格:12,990円(税込)
発売日:2024年春ごろ

Anker MagGo Wireless Charging Station (15W, 3-in-1 Pad)
ブラックとホワイトの2色展開のため、設置場所の雰囲気に合わせて選ぼう。

「Anker MagGo Wireless Charging Station (15W, 3-in-1 Stand)」はサイドテーブルやリビングにオススメ

チャージャーにもデザイン性を求める方であれば、こちらのスタンド型をオススメしたい。一番大きなiPhone用と思われるエリア、および小さなApple Watch用のエリアは角度を変更できるため、縦に伸びた形状も相まって、パッド型に比べてより充電時の端末設置がしやすいだろう。最大出力等のスペックはパッド型と共通のため、設置場所や好みに合わせて選択すると良い。

販売予定価格:13,990円(税込)
発売日:2024年春ごろ

Anker MagGo Wireless Charging Station (15W, 3-in-1 Stand)
こちらも同様にブラックとホワイトの2色展開。

「Anker MagGo Magnetic Charging Station (8-in-1, 67W)」でその他デバイスの充電もひとまとめに

さてここまでいくつか紹介した3 in 1の製品だが、Apple製品で身の回りを固めている方も居れば、筆者のようにiPhoneは持っているものの他の機器は使用していないという方も居るだろう。そんな方にこちらの製品はいかがだろうか。

「Anker MagGo Magnetic Charging Station (8-in-1, 67W)」は正面にQi2対応のマグネット充電ポートを備え、背面に3基のコンセント、2基のUSB Type-A、2基のUSB Type-Cを搭載した8 in 1を謡う充電ステーション。背面のUSB Type-Cは1ポート利用時に67Wの給電が可能で、USBポートをすべて組み合わせた際には合計62Wの出力として機能する。

一般的なモバイル用途のノートPCであればその多くは65Wが要求電力のため、デスク上の多くの機器をこれ一台でひとまとめに充電できると言えるだろう。

販売予定価格:9,990円(税込)
発売日:2024年春ごろ

Anker MagGo Magnetic Charging Station (8-in-1, 67W)_表
一見するとスピーカーのようだが、どちらかといえばQi2対応のコンセントタップが近い。
写真はホワイトだが、カラーはブラックも存在する。
Anker MagGo Magnetic Charging Station (8-in-1, 67W)_裏
背面に備えたポート類。USBポートは4ポート利用時は最大62Wのため多少組み合わせる機器や数に気を使う必要があるものの、多くの機器を同時に複数台充電することが可能だ。

「Anker MagGo Wireless Charger (15W, Pad)」でまずはQi2を体験してみよう

今回発表された「Anker MagGo」シリーズの中で最もシンプルな製品が、こちらの「Anker MagGo Wireless Charger (15W, Pad)」だ。ケーブル先にQi2対応の充電用パッドが取り付けられており既存のケーブルを置き換える形で気軽に導入することが出来る。

ココまで見てきたスタンド系製品では、充電中スマートフォンを手にもって使用することは難しい。しかし端子がパッドに置き換わっただけのこちらの製品であれば、これまでの使い方と変わらず充電中もスマートフォンが自由に使用できるだろう。

販売予定価格:3,990円(税込)
発売日:2024年春ごろ

Anker MagGo Wireless Charger (15W, Pad)
カラーはこちらもブラックとホワイトの2色展開。
「ひとまずQi2によるマグネット接続を体験してみたい」という方にオススメしたい。

さらなる拡充を進めるAnkerのバッテリー・チャージャー製品たち

近年では掃除機やイヤホンなど手広く展開を進めているAnkerグループだが、しかしその代名詞といえばバッテリー・チャージャー関連製品たち。その期待に応えてか今回のイベントでも多くの製品が発表され、そのどれもが想定される使用シーンごとに異なる味付けが施され、使いやすそうな製品ばかりであった。

これは以前「Anker Prime」発表時の取材で伺った「しっかり自分に合ったものを、最適なものを選んで買っていただきたい。」という思いが形になったモノだろう。「Anker MagGo Power Bank」の容量違いや、「Anker MagGo Wireless Charging Station」の形状違いなどはその好例で、同じような目的・性能の製品であっても利用シーンやユーザーが異なれば、それ毎に別製品として提案してくれるAnkerの姿勢が良く出ている。

今後も拡充され続けるであろうAnkerのラインアップなら、きっとあなたに最適な1台が見つかるはずだ。

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