Ankerより”ながら聴き”に向いたオープンイヤー型イヤホンが登場(Soundcore AeroFit / AeroFit Pro)

Anker Power Conference 2023 Fallにて新しく発表された「Soundcore AeroFit」

Anker

Soundcore

AeroFit Pro

A3871N11

音楽の楽しみ方というのは千差万別、人によって聴き方は多岐にわたる。 イヤホンで移動中に楽しむ人もいれば、自宅のスピーカーでじっくり楽しむ人もいることだろう。そんな中、最近徐々に人気が出つつあるのが「ながら聴き」という聴き方だ。

何かをし”ながら”音楽を”聴く”という方式を「ながら聴き」と表現するが、オーディオプレイヤーがなくてもスマートフォン1つで音楽が聞ける現代において、その敷居の低さからか耳にする頻度も増えてきたように思う。

巷ではそんな「ながら聴き」に向いたアイテムとしてオープンイヤー型ワイヤレスイヤホンがよくおすすめされているのだが、これが意外と使い勝手がいい。一般的なカナル型イヤホンやスピーカーと違い、自分は好きな音楽を聴きながらも他人の耳を邪魔せず、尚且つ環境音や会話は普通に聞こえるため、あらゆる面で「誰にも迷惑をかけずに音楽を楽しめる優れモノ」と言える。近年増えた在宅勤務などで誰かと時間を共にする瞬間が増えた現代においては、なおさら需要があったりするのも頷ける話だ。

そんなオープンイヤー型ワイヤレスイヤホンだが、先日Ankerより新製品が発表されたので、早速紹介していこう。その名も「Soundcore AeroFit」といい、ノーマルと「AeroFit Pro」の2種類がラインアップ。11月1日より予約を開始し、11月15日に発売する。なお価格は16,990円 / 22,990円(共に税込)とのこと。

ちなみに、本製品はAnkerが主催するプレスイベント「Anker Power Conference 2023 Fall」にて発表され、その場で実機を触ることができた。以降では実際に触れた感想も併せて簡単にレビューしていこう。

Anker Power Conference 2023 Fallにて新しく発表されたSoundcoreシリーズ
目次

IPX7・最大42時間音楽再生・マルチポイント接続対応のSoundcore AeroFit

Anker Power Conference 2023 Fallにて新しく発表された「Soundcore AeroFit」

それではまず特徴から見ていこう。AeroFit Proは基本的にAeroFitをベースに一部仕様変更されている形のため、まずはAeroFitから紹介する。

耳を塞がないオープンイヤー型で、”ながら聴き”におすすめ

一番の特徴として、従来のカナル型のように耳の中にいれるノズルやイヤーピースが存在せず、言ってしまえば耳の傍で音を鳴らす構造になっている。俗にそうした形式をオープンイヤー型と言うのだが、AeroFitも類に漏れずそうしたオープンイヤー型の王道的な形状と言える。

物理的に耳の中にイヤホンを入れないため、蒸れや圧迫感をなくすことができる他、その最大のメリットは装着したまま会話をしたり環境音を聴くといった「ながら聴き」が可能になる事。例えば調理中や小さい子供のいる家庭、ランニングやスポーツといった野外での運動中など、周囲にも注意を向ける必要があるシーンで非常に便利に使う事ができる。

Anker Power Conference 2023 Fallにて新しく発表された「Soundcore AeroFit」はオープンイヤー型

イヤーフックは柔軟性と強度の高いチタン合金ワイヤーが使われ、長時間装着しても耳が痛くなりにくい

オープンイヤー型でイヤーピースが存在しないため、固定方法としてはフックを耳にかける形となる。イヤホン単体で最大11時間もバッテリーが持つことや、「ながら聴き」に向いている点からも長時間装着し続けることが想定されている本製品だが、なるべく負担の少ないようイヤーフックの内部には柔軟性と強度の高いチタン合金ワイヤーが採用されている。

Anker Power Conference 2023 Fallにて新しく発表された「Soundcore AeroFit」はチタン合金ワイヤー
Anker Power Conference 2023 Fallにて新しく発表された「Soundcore AeroFit」

チタンコーティングのドライバーを採用し、音に指向性を持たせることで音漏れを抑える

一般的にはカナル型と比較して音漏れが発生しやすいオープンイヤー型だが、本製品ではチタンコーティング振動板が用いられたドライバーを採用し、音に指向性を持たせることで周囲への音漏れを抑えるという。

Anker Power Conference 2023 Fallにて新しく発表された「Soundcore AeroFit」はチタンコーティングのドライバー
Anker Power Conference 2023 Fallにて新しく発表された「Soundcore AeroFit」の裏面
ドライバー付近にはなかなか個性的な意匠が。

イヤホンそのものとしても高性能で、普段使いにも適した水準

オープンイヤー型という特徴が目立ちやすい本製品ではあるが、シンプルにイヤホンそのものとして見ても、かなり高性能な部類と言えるだろう。

例えばバッテリーはイヤホン単体で最大11時間、充電ケースも使用すれば最大42時間も持続する。イベントではあまり触れられていなかったが、充電時間としても本体が約1時間、充電ケースが約2時間とのことなので、急速充電とまではいかないものの持続時間を加味すれば十分早い。

また、普段使いをする上で欠かせない2台の機器へ同時に接続可能なマルチポイント接続や、4つのマイクとビームフォーミング技術を活用したノイズリダレクション機能で通話もクリアにできるため、昨今のワイヤレスイヤホンに求められている水準は十分にクリアしている。

その上でどこまでやるんだという印象を受けるのが、IPX7の防水規格をクリアしている点。1mほどの水深に30分間水没しても浸水しないというのだから、良い意味で何用かわからなくなってしまうほどだ。

Anker Power Conference 2023 Fallにて新しく発表された「Soundcore AeroFit」は42時間の長時間再生、マルチポイント接続
Anker Power Conference 2023 Fallにて新しく発表された「Soundcore AeroFit」の底面
ハウジングの下部には、マイクと思わしき穴が空いているのがわかる。

ちなみに、Soundcoreらしくカラーバリエーションも豊富で、全4色で展開されるとのこと。

Anker Power Conference 2023 Fallにて新しく発表された「Soundcore AeroFit」は4色展開
左から、ホワイト / ブラック / ピンク / グレイッシュブルー

音質が向上し、スポーツなどのアクティビティにおすすめなSoundcore AeroFit Pro

Anker Power Conference 2023 Fallにて新しく発表された「Soundcore AeroFit Pro」

続いて上位モデルとして発売されるAeroFit Proも紹介しよう。基本的な構成・機能はAeroFitと同じなのだが、スポーツなどのアクティビティでの利用も想定しているため、いくつか異なる点がある。

まず、搭載されているドライバーが16.2mmという大口径のモノに変わり、迫力ある重低音を届けられるようになった。また3Dオーディオも搭載しており、より音楽体験を楽しめるという。
こちらは試し聴きして最もわかりやすかった点で、3Dオーディオによる音の広がり方が鮮明にわかりやすく、オープンイヤー型も相まって聴き心地はかなりのレベルまで達している。正直、ある程度の音質を求めるのであれば間違いなくAeroFit Proを買うべき、と断言できるぐらいには違っているとお伝えしておこう。(あくまで筆者の見解ではあるが)

また、スポーツなどのアクティビティでの使用を想定して、サイズ調整可能な着脱式バンドが付属する。こちらは試せていないものの、いわゆるメガネのストラップと似たような形になるようだ。素材としては柔らかい紐ではなく、針金のような曲げられる柔らかさがありつつ強めの形状記憶ですぐに元の形に戻るイメージだった。脱着時を除いて、基本的にはこのままの形だと思った方が良い。

Anker Power Conference 2023 Fallにて新しく発表された「Soundcore AeroFit Pro」はスポーツに向いたバンド付き
Anker Power Conference 2023 Fallにて新しく発表された「Soundcore AeroFit Pro」はスポーツに向いたバンド付き
ストラップは本体カラーに併せてデザインされている。

また、運動中であればなかなかスマートフォンの操作はできない、ということで本体にもコントロールボタンが追加されている。シンプルながら使い勝手が上がるのは間違いないため、これだけでもAeroFit Proを選ぶ一つの理由になりそうだ。

Anker Power Conference 2023 Fallにて新しく発表された「Soundcore AeroFit Pro」
AeroFitでは見られなかったハウジング部分に空いた3つのマイクに加え、その上部に見える凸部分がコントロールボタンにあたる。

全体的に少し大きくなり、ほぼ丸一日バッテリーが持つSoundcore AeroFit Pro

続いて外見を比較しよう。
写真を見てわかるように、ハウジング部分の形状が少しだけ変わり、全体的に少し大きくなった印象だ。こちらは先ほど紹介したドライバーが大きくなった点や、3Dオーディオを搭載した影響と思われる。またフックの先にあたるバッテリー部分も少し大きくなっているのがわかるだろう。

それもそのはずで、AeroFitはイヤホン単体で最大11時間・充電ケース使用で最大42時間のバッテリー持続だったところ、AeroFit Proはイヤホン単体で最大14時間・充電ケース使用で最大46時間もの持続性を誇る。お風呂など使用しない時間も考えると、ほぼ丸一日バッテリーが持つといっても過言ではないレベルだろう。むしろこれ以上バッテリーが持続しても、きっと使いきれない。

Anker Power Conference 2023 Fallにて新しく発表された「Soundcore AeroFit Pro」の裏面

また、こちらもAeroFitと同じようにカラーバリエーションがいくつか用意されている。

Anker Power Conference 2023 Fallにて新しく発表された「Soundcore AeroFit Pro」は4色展開
左から、ミッドナイトブラック / ソフトホワイト / ディープパープル / ミントブルー

”ながら聴き”デビューにおすすめのオープンイヤー型ワイヤレスイヤホン

一部実機のレビューも交えながら紹介してきたが、いかがだっただろうか。筆者の所感としては、初めてのオープンイヤー型というチャレンジをしつつ、Soundcoreブランドで培われたワイヤレスイヤホンとしての高い性能を持ち合わせた、なかなかコストパフォーマンスの高いモデルだと感じている。

特にAeroFitに関してはIPX7・マルチポイント・ノイズリダクションといった普段使いにも十分活かせる性能をしながら税込1.7万円に収まっているため、”ながら聴き”デビューとして後悔しにくい選択肢になるのかなと思う。市場に流通しているオープンイヤー型の有名どころはもう少し上のレンジが多い印象なので、以前から気になっていた人はこれを機に検討してみるのもいかがだろうか。

昨今のリモートワークが定着したハイブリットな働き方に併せて、また自宅で過ごす時間が増えたことによる一つの気遣いとして、この機会に誰の邪魔もしない”ながら聴き”をAeroFitで試してみては?

製品詳細

製品名:Soundcore AeroFit
重さ:約8.5g(イヤホン本体 片耳) / 約64.6g(充電ケースを含む)
通信方式:Bluetooth5.3
充電方式:USB-C
対応コーデック:SBC / AAC
防水規格:IPX7
充電時間:約1時間(イヤホン本体)/約2時間(充電ケース)
再生可能時間:最大11時間(イヤホン本体)/最大42時間(充電ケース使用時)
カラー:ブラック / ホワイト / グレイッシュブルー / ピンク
販売価格:税込16,990円

製品名:Soundcore AeroFit Pro
重さ:約12.2g(イヤホン本体 片耳) / 約88.7g(充電ケースを含む)
通信方式:Bluetooth5.3
充電方式:USB-C
対応コーデック:SBC / AAC
防水規格:IPX5
充電時間:約1時間(イヤホン本体)/約2時間(充電ケース)
再生可能時間:最大14時間(イヤホン本体)/最大46時間(充電ケース使用時)
カラー:ミッドナイトブラック / ソフトホワイト / ミントブルー / ディープパープル
販売価格:税込22,990円

Anker

Soundcore

AeroFit Pro

A3871N11

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