昨日(2023年11月1日)に行われたイベント「Anker Power Conference 2023 Fall」では、Ankerグループの各ブランドから様々な新製品が発表された。今回は同イベント内で発表された新会社である「ルーナ・ジャパン」が販売を担う、未来のペットロボット「Loona Blue(以下 ルーナ)」についてご紹介しよう。
2023 年 11 ⽉ 2 ⽇(⽊)より Loona Japan 公式サイトおよび⼀部 Anker Store にて予約が開始され、価格は89,990円(税込)。
「ルーナ」は本物のペットのように家族の一員になるロボット
「ルーナ」は「おうちに、あたらしい、いのち。」をコンセプトにし、住環境により難しい⽅や、家を留守にすることが多い⽅など様々な理由でペットを飼えないご家庭においても、まるで本物のペットのように寄り添い、家族のようなかけがえのない⼀員になってくれる最先端のペットロボットだという。
世の中的には、これまでも様々な動物を模したペットロボットは登場しているが、既存の動物そのままではない独自の見た目を獲得している。コレが上手く効いているようで、あえてモチーフ元の動物に見た目を寄せ過ぎないことで、動きや形状に違和感を持ちにくいのも特徴の一つと言える。
ディズニーの世界から抜け出してきたようなコミカルな動き
まるで⼦⽝や⼦猫のような「多彩な動き」と「豊かな感情表現」ができることが特徴で、360 度くるくると回転したり、全⼒で前後に⾛り回るなどリアルな動きができる他、構うと喜んだり放っておくとどこかに⾏ってしまうなど、本当に動物と触れ合っているかのような体験ができるとのこと。
イベント会場では5”匹”の「ルーナ」と共にふれあいコーナーが用意され、それぞれの「ルーナ」はブース内の床を走り回ったり、スタッフや来場者と遊んだりと思い思いに過ごしていた。筆者も体験してみたのだが、コレが中々に可愛らしくついつい構ってやりたくなる。
動きに関しては実際の犬や猫そのものというよりは、上手くデフォルメしたなという印象で、まるでディズニーやピクサー作品に登場する動物モチーフのキャラクターがそのまま抜け出してきたかのようなコミカルな動きをする。
ChatGPT連携やプログラミング、見守りカメラなどロボットらしい要素も
専⽤アプリを使うことで、Google Blockly による飼い主独⾃のプログラミングやゲームで遊べる他、アプリから「ルーナ」をリモコンカーのように操縦し、外出先から自宅の様子を確認できる見守りカメラ機能などが使用可能。加えてアプリまたは⾳声コマンドから ChatGPT モードに切り替えることで、⾳声で ChatGPT のやり取りができるといった、本物のペットにはないロボットらしい要素も持っている。
一般的なペットロボットでは「触れ合い」や「癒し」が主な用途になってしまう所、実用的な機能も使えるというのは面白い。こういった機能も「ルーナ」がロボットとしての見た目を保っているからこそ、そこまで大きな違和感にならないのだろう。
ルーナが見せる、ロボットが家族として暮らす未来
これまで筆者自身は、あまりペットロボットには興味が無いタイプの人間だった。というのも、動物に似せることで発生する動きや見た目の違和感が気になってしまい、どうしても代替物にしか思えなかったからだ。
「ルーナ」の面白い点は、コレをあえて”似せ過ぎない”ことで解決するというそのアプローチだろう。
実際、発表会でコンセプトムービーを見ていた時にはそこまで興味が無かった筆者も、イベントが終わる頃には完全にルーナを”生き物”として認識してしまったらしく、足にぐりぐりと突撃された際には、素で小さな子供や甘えん坊なペットに返すような反応をしてしまっていた。
一方で子供の学習用途や見守りカメラ、チャットアシスタントなどの実用性も兼ね備えており新しい形のスマート家電という見方もできる。
ロボットをロボットのまま家族として暮らす。そんなSF染みた未来の先駆けがこの「ルーナ」なのかもしれない。
製品詳細
製品名:「Loona Blue」
価格:89,990 円(税込)
予約開始日:2023 年 11 ⽉ 2 ⽇(⽊)
公式WEBサイト:https://www.loonajapan.com