先日行われたiPhone 15の発表により、ついに携帯端末の端子がUSB Type-Cへ統一される兆しが本格的に見え始めた。すでにAndroid系はType-C移行が進んでいたため、Lightningという最後の牙城が崩れた形だ。これによりユーザーの多くは複数のケーブルを所持する必要が減り、この機会に手持ちのケーブルの整理を始める人もいるだろう。(まぁまだ周辺機器系には、密かにUSB micro-Bやmini-Bが生き残っていたりもするのだが…)
そんな「Type-Cケーブルへ手持ちの統一しよう」と思っている方にオススメなのが、今回紹介する「CIO マグネットシリコンケーブル」。本日2023年9月28日(木)よりMakuakeにてクラウドファンディングが開始され、価格は1,480円からだ。
日本企業 CIOの販売するマグネットケーブル
まず販売元である株式会社CIOについて触れておこう。同社は2017年に創立された、主に充電器やモバイルバッテリー、チャージャーなどスマートフォン関連製品の製造・販売を行う新進気鋭の国内メーカーだ。
この記事で扱う「CIO マグネットシリコンケーブル」は、彼らの定番商品の一つである「シリコンケーブルシリーズ」のマグネットバージョンとなる。
マグネットケーブルの便利な点は何といっても着脱が非常に簡単なことで、一般的なケーブル先端の端子(金属部分)にマグネットが搭載され取り外しができるようになっており、端末の中には端子部分を残したままケーブルだけを外すことができる。すると再度ケーブルとつなぐ際には、磁石の力で「カチッ」とくっつけるだけで接続が完了するという非常に便利な製品だ。
PDは100Wに対応し、形状はストレートとL字の2種類展開
近年のUSB Type-Cケーブルと言えばまず気になるのはそのスペックだ。
多くのデバイスの端子がUSB Type-Cに統一されたのは大変喜ばしいのだが、一方でデメリットも生まれており、複数の仕様が一つの端子に集約されることになった結果、ケーブルの内部仕様がとんでもなく複雑怪奇なものになってしまったのである。 そのため現在では、見た目も長さも同じくらいのUSB Type-Cケーブルが2本あったとして、その2本が違う製品であれば同じ動作をするとは限らないという、なかなか愉快な事態に発展している。
この問題を詳しく掘り下げるとなると、それだけで記事が1本出来てしまうため、今回は複雑なUSB Type-Cケーブルの仕様を見る際注目するポイントと、「CIO マグネットシリコンケーブル」の仕様についてだけ紹介しよう。
まず注目するポイントは3つ「データの転送速度」「給電能力」「映像伝送の有無」だ。 そしてこれに照らし合わせると「CIO マグネットシリコンケーブル」は
- USB 2.0 (480Mbps)
- USB Power Delivery 3.0(USB PD)は100W対応
- 映像伝送には言及無し
となる。
上記を踏まえると、主に充電用のケーブルとして運用するのに適した製品で間違いない。PDは100Wに対応するため、現在販売されている一般的な製品であれば大抵のモノがその製品の最高速度で充電を行うことが出来るはずだ。ただしMacBook Pro 16インチの一部などより大きな出力を必要とする製品も存在するため、その点にだけは注意が必要だ。
またケーブルの形状はストレートとL字の2種類が用意され、例えばスマートフォンやワイヤレスイヤホンへの接続であればストレートを、PCへの接続やスマートフォンを横向きで使用する人であればL字のケーブルを選択するといった使い分けができる。正確な所は自身の使用するシーンによって変化するため「どこで使う」「何につなぐ」をベースに選ぶと良いだろう。
絡まりにくくクセのつきにくいシリコンケーブル
同社のシリコンケーブルシリーズ共通の特徴として、ケーブルの外装(表面)にシリコンを使用しており、従来のケーブルにはない柔らかい質感を実現しているという。カバンやポケット、ポーチなどに入れた際にも絡まりにくく、また癖がつきにくいため、いざ使う時に不要なストレスに悩まされなくて済みそうだ。
筆者だけかもしれないが、充電をする時というのはバッテリーが切れるか切れないかの瀬戸際で焦っていることも多い。そんなとき取り出しやすく、そしてマグネットによりスムーズに装着できるケーブルがあれば、バッテリー切れでの強制中断にハラハラすることも無くなるに違いない。
給電状況のチェックができるディスプレイ付き
バリエーションの一つとして、ケーブル本体に給電状況が確認できるディスプレイ付きのモデルも用意されている。ありがちなシーンとして、複数のUSB Type-Cポートが搭載されているタイプのACアダプターは、2ポート以上を同時に使用した際に1ポート時と比べ給電能力が変化する製品が多い。そんなときもディスプレイがついているモデルであれば、現在どれくらいの出力で給電されているのかが一目瞭然だ。
信頼できるメーカーのマグネットケーブルで充実した充電ライフを
ここまで製品のスペックについて紹介してきたが、実のところ性能そのものは真新しいものではない。Amazonなどを検索してみるとわかることだが、類似する製品はいくつも見つけることが出来るだろう。
ではなぜ「CIO マグネットシリコンケーブル」なのか。
それはひとえにメーカーとしての信頼性と継続供給が期待できることである。 USBケーブルはUSB PD規格の登場により、これまでに比べ圧倒的な大電力を流せるようになったため、信頼できないメーカーの製品を使用すると断線や接触不良などから、溶解や発火の可能性を孕んでいる。海外製品などは日本国内よりも比較的基準が緩い傾向にあるため、安全性を考えるとキチンと国内に会社を構え販売しているメーカーの製品を選ぶことが重要だ。
加えてマグネットケーブルという点もポイントで、ある程度類似製品を使用した人ならわかる事だが、この端子とケーブルを接続するマグネットの部分がメーカーや製品ごとに異なるのだ。
そうなると困るのが、どれだけこの製品をメーカーが継続して販売してくれるか。それこそAmazonなどで販売されている謎メーカーの製品などは1度きりで販売をやめてしまう事も多く、「端子部分だけ増やしたい」「ケーブルを追加で買いたい」となっても出来ないことが多い。
そうした意味でも国内メーカーであり、かつある程度の販売実績や評判を獲得している「CIO」がこの製品を発売する意義は大きいと言える。彼らであれば品質管理の面や今後の継続性についても問題ないだろう。国内メーカーなので比較的充実したアフターサポートにも期待ができる。
本格的にUSB Type-Cへと端子の統一が始まった今だからこそ、信頼できるメーカーから充電環境を揃えてみてはいかがだろうか。
製品詳細
製品名:CIO マグネットシリコンケーブル
価格:1,480円(税込)~
募集開始日:2023年9月28日
募集ページ:https://www.makuake.com/project/magnet_silicone_cable/