SONYのα7Cシリーズに、新たに「α7C Ⅱ」「α7CR」が登場

2023年8月29日(土)23時に発表された新たなSONYのα7Cシリーズ

SONY

カメラ

α7C Ⅱ

2023年8月29日(土)23時、SONYのα7Cシリーズに新たなカメラボディが登場した。

元々「小型・軽量」をコンセプトに、α7Ⅱを小型化したような立ち位置で展開されていたα7Cだったが、小型化を図ったが故にファインダーとレンズの軸が別にあったりと、使い勝手に好みが分かれたボディだった。

そんなα7Cだったが、今回新たに「α7C Ⅱ」「α7CR」という新ボディがラインアップに追加された。
今回は同時刻よりYoutubeにてプレミア公開された内容とともに、性能を紹介する。なお、プレミア公開されたのは日本向けの「Sony (Japan)」ではなく、英語が主体の「Sony | Camera Channel」だったため、動画より引用する画像類は英語となってしまうことを断っておく。


「α7C Ⅱ」「α7CR」共に、2023年10月13日発売予定、オープン価格。ソニーストアでは同年9月6日より予約販売を開始する。

目次

α7Cのコンセプトはそのまま、性能と使い勝手が良くなった「α7C Ⅱ」

2023年8月29日(土)23時に発表されたα7C Ⅱ

まずはイメージセンサーから。

搭載されているフルサイズ裏面照射型CMOSセンサーは有効最大約3300万画素を誇り、レンズや各設定によって変化するものの、α7Cの2420万画素より大幅に向上した。また、画像処理エンジンには最新となる「BIONZ XR(ビオンズ エックスアール)」が搭載されている。

次に、手ブレ補正としては、7.0段階に及ぶ高性能光学式5軸ボディ内手ブレ補正を搭載し、手持ちの動画撮影をサポートする手ぶれ補正アクティブモードも搭載されている模様。

また、α7Cにはなかった点として、さまざまなAI処理に特化したAIプロセッシングユニットを新たに搭載したことで、ディープラーニングを含むAI処理でさまざまな被写体を認識できるようになったとのこと。

具体的には、姿勢推定技術を用いたリアルタイム認識AFにより遠く離れた人物や、動物・昆虫・飛行機・電車といったさまざまな被写体に、リアルタイムでトラッキングをする。

また、スチール時限定とはなるが、759点にも及ぶAFが可能になっており、連続撮影時には最高約10コマ/秒のAF/AE追従連続撮影を可能にしている。

色味などのプリセットも従来のクリエティブスタイルではなく、α7S Ⅲなどに搭載されているクリエティブルックが採用。また主に動画の話になってしまうが、Log撮影時にLUTをあてられる進化を遂げた。

α7C Ⅱに搭載の映画のようなルックを再現できるS-CinetoneTM
映画のようなルックを再現できるS-CinetoneTM

そんな動画記録性能としても4K60pに対応し、4:2:2 10bitによりグレーディング時には自然なグラデーションを実現できるようになった。

ボディ自体としても何点かお伝えしたい箇所はあるものの、特に注目すべきは操作性が向上したことだろう。
従来にはカスタムボタン(C1)や、後ダイヤルはあったものの、人によっては足りない印象もあったはずだ。その点、カスタムボタンの増設、前ダイヤルの追加、タッチ操作が可能になったりと、スペックだけ見ても格段に向上したと言えるだろう。

これでいわゆるシャッタースピード・F値・ISO感度を物理的に、より感覚的に調整できるようになった。

コンパクトながらクラス最高峰の高解像・高画質を実現した「α7CR」

2023年8月29日(土)23時に発表されたα7CR
2023年8月29日(土)23時に発表されたα7CR

こちらもまずはイメージセンサーから紹介するが、一部機能はα7C Ⅱと同様のもののため、特筆すべき点のみに絞って紹介する。

搭載されているフルサイズイメージセンサーは有効約6100万画素を誇り、35mmフルサイズイメージセンサー搭載機としてはクラス最高のもの。また、こちらも画像処理エンジンには最新となる「BIONZ XR(ビオンズ エックスアール)」が搭載されている。

α7CRに搭載されているフルサイズイメージセンサーは有効約6100万画素を誇り、35mmフルサイズイメージセンサー搭載機としてはクラス最高のもの。

ソニーαシリーズの手ブレ補正機構を応用したピクセルシフトマルチ撮影にも対応し、約2億4080万画素を実現。

α7CRは手ブレ補正機構を応用したピクセルシフトマルチ撮影にも対応

こちらの連続撮影は最高8.0コマ/秒を誇り、なんと連続で1000枚以上を撮影可能とのこと。

α7CRの連続撮影は最高8.0コマ/秒を誇り、なんと連続で1000枚以上を撮影可能

また、小型・軽量ボディに先進のフルサイズ性能を凝縮したとあって、グリップエクステンションが付属。安定したホールド感を実現する。

α7CRには安定したホールド感を実現するグリップエクステンションが付属。

そして防塵・防滴に配慮した設計がされている上、大事なイメージセンサーを守るアンチダスト対応も万全。

α7CRはアンチダスト対応がされている

と、かなり省略しているものの、同時発表というだけあってAF機能や手ぶれ補正、クリエイティブルックなどα7C Ⅱと共に新機能が盛りだくさんとなっている。全てを紹介しきれていないが、野外でも安心できる信頼性が担保されており、フィールドを主にする人はこちらもチェックしてみてほしい。

α7Cシリーズながら、α7Sシリーズのような性能を誇る「α7C Ⅱ」と「α7CR」

矢継ぎ早に特徴をご紹介したが、いかがだっただろうか。
「小型・軽量」をコンセプトにしたα7Cシリーズとされているものの、箱を開けてみるとα7Sシリーズと遜色ない性能を誇る最新機種が登場した形だ。
特にα7C Ⅱに至っては街中でパッと使えるコンパクトさでありながら、まるで業務レベルのようにLUTを当てられるなど、手軽さと実用性をいい意味でアンマッチにした魅力あふれる機種と言えるだろう。
α7CRも専門領域でなければどこまでスペックを使い切れるか不安になるものの、やはりフィールドでスチールを撮影する人にとっては必要な機能・十分な性能を満たしていると言えるのではないだろうか。

α7Cシリーズと言いながらα7Sシリーズのような最新機種2台、9月より各種イベントや会場で発売前に実機に触れるチャンスもあるようなので、気になった方はぜひチェックしてみてほしい。

製品詳細

α7C Ⅱ
形式:レンズ交換式デジタルカメラ
レンズマウント:Eマウント
型番:ILCE-7CM2
希望小売価格:オープン
発売日:2023年10月13日
製品ページ:https://www.sony.jp/ichigan/products/ILCE-7CM2/

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α7C Ⅱ

α7CR
形式:レンズ交換式デジタルカメラ
レンズマウント:Eマウント
型番:ILCE-7CR
希望小売価格:オープン
発売日:2023年10月13日
製品ページ:https://www.sony.jp/ichigan/products/ILCE-7CR/

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α7CR

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α7C Ⅱ

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