ソニーは2026年5月13日、フルサイズミラーレス一眼カメラ「α7R VI(ILCE-7RM6)」を発表した。6月5日発売予定で、価格はオープン。α7Rシリーズで初めて積層型Exmor RS CMOSイメージセンサーを採用し、αシリーズ最高となる有効最大6680万画素を実現している。

センサー読み出し速度はα7R V比で最大約5.6倍に向上し、最大16ストップのダイナミックレンジを確保。前世代と同じ高画素クラスでありながら、明暗差の大きいシーンでも暗部のノイズを抑えた豊かな階調表現が可能になるとのこと。また手ブレ補正は中央最大8.5段(CIPA2024規格準拠、FE 50mm F1.2 GM装着時)になった他、前面に可視光+IRセンサーを搭載し、ディープラーニングによる光源推定でオートホワイトバランスの精度も向上したという。


加えて、画像処理エンジンは新世代の「BIONZ XR2」に刷新し、AIプロセッシングユニットの機能を統合することで画質・電力効率・レスポンスを向上。新しいRAWファイルフォーマット「ARW 6.0」の採用によりファイルサイズの軽量化も実現し、3種類のコンポジットRAW撮影と、動きのある被写体でも精細なRAW現像を可能にする「エクステンデッドRAW処理」に対応する。



EVFは新設計の944万ドット有機ELで、DCI-P3相当の色域と10bit HDR表示に対応し、α7R Vと比較して約3倍の明るさを確保するとしている。バッテリーは新型「NP-SA100(2670mAh)」に変更されファインダー使用時で最大710枚の静止画撮影が可能だ。
製品概要

SONY
α7
α7R VI
ILCE-7RM6

名称:デジタル一眼カメラ α7R VI(ILCE-7RM6)
価格:オープン価格
予約開始:2026年5月19日(火)10時
発売日:2026年6月5日(金)
製品ページ:https://www.sony.jp/ichigan/products/ILCE-7RM6/
α7 Vの良いところを引き継ぎつつ、高画素化の恩恵を受けられるのがα7R VI最大の魅力
一足先にその実力の一端を体験してきた筆者の所感としては、「α7R VIは、先行して発売したα7 Vをベースとした高画素化モデル」と言ったところだろうか。同一のエンジンを搭載していることもあって、AF性能や手ぶれ補正、AWBの進化など共通項は多い。
特にAF性能はBIONZ XR2の恩恵がわかりやすいポイントで、瞳が認識できるなら瞳で、できなくとも骨格や形状でピントを追い続けてくれるため、多少の遮蔽物はものともしない印象だった。例えば下の3枚は、リボンを用いたダンスをする様子を連続して撮影したもの。途中でリボンによって完全に瞳が隠れてしまっているのだが、ピントそのものはきっちりとモデルを捉えているのがお分かりいただけるだろう。



その上で6680万画素という圧倒的な画素数があるので、クロップ耐性は抜群に高い。仮に筆者が普段の撮影で使用しているα7C IIと同一の画素数(3300万画素)を得ようと思った場合、Super 35mmモード(いわゆるAPS-Cモード)で撮影ができてしまう。一般的なフルサイズ機と同等の画素数が得られるのであれば、十二分に実用的と言えるだろう。


さらに、これを後押しするのが高画素機とは思えない高感度耐性の高さだ。下に並べたのはα7R VIで撮影したRAWデータをノイズリダレクションを切り書き出した結果となる。さっと撮った結果なので多少筆者の腕に起因する”粗”が目立つものの、ノイズの出方の参考になるかと思い恥を忍んで掲載させてもらおう。








個人的な体感としては、α7C IIと比べた際に1段ないしは1.5段程度はノイズ耐性が上がっており、ISO12800くらいまではかなりディティールを残してくれている。さすがにISO 25600まで来ると厳しくなってくるだろうが、α7C IIの倍以上の画素数を持つα7R VIの結果であることを考えれば、これは大健闘だ。
通常撮影では大判印刷にも耐えうる画素密度を提供し、クロップしても通常のフルサイズ機同等以上の画質が担保できるα7R VI。α7 Vの次に出たモデルとして、良いところを引き継ぎつつ高画素化した製品であるのは間違いないだろう。バッテリーの変更やかなりの高価格化が少々ネックになってしまう所ではあるものの、お財布事情が許すなら、間違いなく購入価値がある製品ではないだろうか。
ギャラリー





















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