近年では高リフレッシュレートと高画質を両立したゲーミングモニターの選択肢が随分広がった印象だ。特にバックライトにMini LEDを採用するモデルは、局所的な明るさのコントロールにより高いコントラストが発揮できるため、ゲームや映像を見た際に高い没入感を期待できる。
今回紹介するのは、TCLから発表されたMini LED技術を全面的に採用した新シリーズ「G64」「G74」というべーミングモニター計4モデル。特に注目は300Hzの超高速駆動を実現した25インチモデル「25G64」で、FPSゲームなどにオススメの製品。その他にも27インチと32インチのWQHDモデルが登場し、さらにクリエイター向けの4Kモデルまで、幅広いニーズに対応したラインナップとなっている。いずれも2025年4月15日より順次発売予定だ。
製品概要

TCL
モニター
G64シリーズ / G74シリーズ

G64シリーズ:
- 25G64:25インチ FHD、300Hz、Mini LED 180ゾーン
- 27G64:27インチ WQHD、180Hz、Mini LED 180ゾーン
- 32G64:32インチ WQHD、180Hz、Mini LED搭載
G74シリーズ:
- 27G74:27インチ 4K、60Hz、Mini LED搭載(Amazon先行販売)
FPS向けの25G64は300Hzの高速駆動を実現

25G64は、eSports向けに開発された25インチのFHDモニター。300Hzのリフレッシュレートと1ms(GTG)の応答速度により、競技シーンでも通用する高速表示を実現している。さらに180ゾーンのMini LEDバックライトとDisplayHDR 600認証により、暗所での視認性も確保。FPSゲームでの敵の素早い動きも見逃さない仕様となっている。
価格はオープンとなっているが、筆者が確認した限りだとTSUKUMOにて34,800円(税込)で販売されるようだ。300HzのリフレッシュレートとDisplayHDR 600を兼ね備えた製品はそれなりに珍しいため、美麗な画質でプレイしたい方にとってはコストパフォーマンスの高い選択肢と言えるだろう。
MOBAゲーム向けに27/32インチWQHDモデルも用意

27G64と32G64は、広い視野角が求められるMOBAゲームなどをターゲットとしたWQHD(2560×1440)解像度のモデル。180HzのリフレッシュレートとMini LEDバックライトを搭載し、広い画面でも高コントラストと滑らかな動きを両立している。こちらもDisplayHDR 600の認証を取得しているため、映像コンテンツの没入感や暗所での視認性に期待できるはず。
特に32G64は32インチの大画面で、MOBAゲームで重要となるマップ全体の視認性を確保。内蔵スピーカーも搭載しており、セットアップの自由度も高そうだ。
ホームオフィス向けの4Kモデル「27G74」

27G74は、クリエイティブワークやホームオフィス向けの4Kモニター。sRGBカバー率99%、DCI-P3カバー率96%の広色域と、Mini LEDによる高コントラストを実現。さらにUSB Type-CポートとKVM機能を搭載しており、1台のキーボード・マウスで複数PCを操作できる。
オープン価格のためコストパフォーマンスは不明だが、色域が広く多機能なため、値段次第では汎用的な作業用モニターとしてオススメできる製品になるだろう。
ゲーマーの好みに合わせて選べるラインナップに
TCLのG64/G74シリーズは、用途に応じて最適な画面サイズとリフレッシュレートを選択できるラインナップとなっている。特にMini LED技術による高コントラストは、ゲーム内の暗所視認性を向上させる可能性があり、競技シーンでのアドバンテージとなりそうだ。また4機種共にDisplayHDR 600の認証を取得している点もポイントで、ゲーム以外のコンテンツにも活躍するだろう。
気になる方は発売日に価格を要チェックだ。
ギャラリー





TCL
モニター
G64シリーズ / G74シリーズ

出典:プレスリリース
記事内画像は同リリースから抜粋