dynabookの個人向けスタンダードノートPC、Tシリーズ他がデザインを一新。最新技術と伝統を組み合わせた使いやすい1台に。

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近年ノートPCの流行りと言えば、薄型・軽量だ。これはかつてのように一家に1台PCが有った時代から、スマートフォンだけである程度完結してしまう現代への変化に即したもので、特にノートPCは以前よりも携帯性やコンパクトであることを求められるようになったためだろう。しかし、これ自体は歓迎すべき要素である一方、従来のノートPCに有った万能さ、すなわち外付けのデバイス無しでなんでもできる利便性はかつてよりも下がっているのは間違いない。USBハブの一般化などはその最たるものだろう。

今回登場したdynabookの個人向けスタンダードノートPC「dynabook Tシリーズ」「dynabook C7 / C6」は、そんな現在のノートPC市場に一石を投じる製品。デザイン変更により獲得したスタイリッシュな外観やAI機能といった最新技術を取り入れつつも、確かに日本の伝統的なノートPCの息遣いを感じる1台だ。本記事ではそんな最新技術と伝統を組み合わせた「dynabook Tシリーズ」「dynabook C7 / C6」の特徴について紹介していこう。各製品は、2025年2月14日より順次発売予定

製品概要

dynabook

ノートパソコン

dynabook Tシリーズ


製品名:dynabook Tシリーズ / C7 / C6
カラー:アッシュブルー / アッシュゴールド / アッシュシルバー
発売日:2025年2月14日より順次
製品ページ:https://dynabook.com/personal/standard-notebook/t-series/index.html

目次

インテリアに馴染む本体カラーなど、こだわりの詰まった筐体デザイン

今回の発表における一番大きな要素は、なんといっても筐体デザインの変更だろう。dynabookにはこれまでもTシリーズ、およびCシリーズと呼ばれる製品ラインが存在しており、発表された製品についても名称や立ち位置は引き継いでいる。その上でデザインが一新され、内部構造などにも変更が加わった形だ。

特にわかりやすいのが本体カラーで、従来のモデルでは光沢のある比較的ビビッドなカラーが使われていたのに対し、新たなモデルでは非光沢のいわゆる”くすみカラー”に似た色合い。これは自宅に置いた際、他のインテリアとの調和を意識して変更したとのことで、カラー自体もインテリアによく用いられる色を選択したという。

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画像左からアッシュブルー、アッシュゴールド、アッシュシルバーという3色が展開される。

さらに興味深い部分として、この本体カラーは筐体の底面カバーを除き同じ色に見えるように調整したらしく、ノートPCの天板から開いた際のディスプレイ周辺、キートップやタッチパッドに至るまでほぼ同色に調色されている。

筆者も元PCメーカーなので分かるが、これは少々異常なこだわり方だ。

なぜならPCを構成するパーツは、強度や重量の都合などで場所によって素材が違う。素材が異なるということは色乗りも違えば反射率も異なるため、当然パーツ同士を同じ色で塗っただけでは視覚的に同一にはならないのだ。

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光の当たり方などで微妙に異なるように見える瞬間もあるが、基本的には同一のカラーリングに見えるよう工夫されている。

またそれ以外にも、ディスプレイ下にあるdynabookのロゴは凹加工。よくあるシールや印刷によるものではなく、金型レベルで作りこみdynabookのロゴを入れているなど、細かすぎるこだわりは各所に点在している。他にも例を挙げるなら、ヒンジ部の形状は他のdynabook製品と共通かつ、指掛かりの良い形とすることで可搬性を高め、キーボードには抗菌素材を使用している他、近年のビデオ通話需要に応え通話中にミュート状態を通知する専用LEDを実装するなど枚挙に暇がない。

「普通ここまでするか…?」と思ってしまうほどこだわりが詰まった筐体デザインは、確かに新製品最大の特徴と言えるだろう。

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バッテリー・メモリ交換可能、さらには光学ドライブまで搭載。でも内部はちゃんと最新モデル。

モダンな雰囲気に生まれ変わった筐体に対し、その中身はかなり伝統的な構成だ。最近では珍しい、バッテリーとメモリ交換への対応などがその印象をより強く感じさせる。しかしこれがデメリットかと言えば、まったくそんなことは無いはずだ。

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底面に備えたバッテリーパックと、メモリカバーを見せてくれる国内PC事業本部 国内マーケティング本部 国内商品開発部 国内B2C開発担当 グループ長の河本 能規氏。

冒頭でも触れた通り、近年のノートPCは薄型・軽量を競うため様々なモノがそぎ落とされている。特にバッテリーやメモリの交換は真っ先に無くなってしまった要素で、現在では交換できないのが”当たり前”だ。その結果起こったのが、ノートPC寿命の短命化である。

もちろん、技術革新による純粋なスペック不足もあるだろう。しかし、これまでであればバッテリー交換やメモリの増設で延命できた製品すら切り捨てられているのが現在のノートPCと言えよう。こうした面において、「dynabook Tシリーズ」「dynabook C7 / C6」が長寿命な製品であることは間違いない

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加えて、「dynabook Tシリーズ」であれば光学ドライブまで内蔵。上位モデルに当たるT9 / T7であればブルーレイディスクが、T6 / T5モデルであればDVDが使用できる。配信サービスが充実したことで徐々にその役目を奪われている光学ディスクだが、それでも一部では当たり前に新たな作品を封入して流通している他、これまでに購入した映画や撮りためた番組などを見たいという需要も確かにあるはずだ。
その他にも Tシリーズをはじめ「dynabook C7 / C6」共通で、SDカードスロットや有線LANなども搭載し、1台で大体なんでも繋がる(使える)、古き良きスタンダードノートPCに仕上がっている。

一方でその内部はちゃんと最新モデル。第13世代のIntel core i7 / i5 / i3を搭載し、その性能を最大限発揮させるため冷却構造を再設計しているなど、デザインでも見られたこだわりは内側まで及んでいるようだ。

それ以外にも、dynabook独自のAI機能「AIノイズキャンセラー」の搭載や、Windowsが備えるAI機能にアクセスできるCopilotキーも装備無線LANはWi-Fi 6E規格になっており、対応するルーターとの組わせで有線LAN以上の通信速度を発揮するほか、内蔵ストレージもNVMe接続の高速なSSDを採用するなど、2025年のノートPCとして見劣りしない性能と言えるだろう。

dynabookのTシリーズ、 C7 / C6は最新技術と伝統をオシャレにまとめた万人向けのノートPC

いわゆるスタンダードノートPCに求められる要素として最も重要な部分は、PCに詳しくない層も含め「本当に誰もが使えるか」という点だと筆者は考えている。

昨今のノートPCによくみられる携帯性や性能にフォーカスし、それ以外をそぎ落とした製品がある種”玄人好み”であるのは間違いない。もちろんこうした製品は筆者も大好きだが、PCを必要とするユーザーが皆、自分の用途や目的を完璧に把握しているはずもなく、当然使っている内に新しい用途に思い当たることもあるはずだ。

そんな時、dynabookのTシリーズや C7 / C6はある程度柔軟に対応してくれる。豊富なポート類は十分な接続性を発揮し、ある程度年月が経っても使い続けられるポテンシャルは、正しく万人向けのスタンダードなノートPCと呼べるだろう。

レガシーと侮ることなかれ、その実態は最新技術と伝統をオシャレな外観にまとめたネオクラシックな1台だ。

ギャラリー

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ノートパソコン

dynabook Tシリーズ


出典:プレスリリース
記事内画像はプレス向け発表会にて撮影

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