限られたスペースでも手軽にテレビ並みかそれ以上の大画面で動画コンテンツを楽しむ手段として、プロジェクターが挙げられる。特に引掛シーリングに取り付ける照明一体型のプロジェクターは設置の手間や配線といった課題をスマートに解決しており、カジュアルに映像を楽しみたい方には非常に人気がある印象だ。
一方で、照明一体型プロジェクターにも価格が高いというデメリットがある。そもそもあまり種類が多くないジャンルでもあるので、今までは導入に10万円以上の出費を覚悟しなければならなかった。
そんな悩みに応えてか、照明一体型プロジェクターのパイオニア的存在であるAladdin X(アラジン エックス)がコスパを重視した新モデル「Aladdin X2 Light」を発表したので紹介したい。
発売日は2024年10月21日で価格は99,800円(税込)。
製品概要
Aladdin X
Aladdin X2 Light
製品名:Aladdin X2 Light
価格:99,800円(税込)
発売日:2024年10月21日
製品ページ:https://www.aladdinx.jp/pages/aladdin-x2-light
価格を抑えつつ、照明機能が向上
Aladdin Xからは現在、Aladdin X2 Plusという照明一体型プロジェクターも販売されている。今回登場したAladdin X2 Lightは、名称の通り「価格を抑えてより手軽にシリーズを楽しめるように」と導入されたライトユーザー向けのモデルだ。
価格を抑えたモデルなのでスペックも控えめかと思いきや、プロジェクター部分の仕様が価格相応に変更されているものの照明としての機能・性能は向上している。
Aladdin X2 Plusから変更されたポイントを具体的にチェックしていこう。プロジェクターとしての性能に着目すると、投影できる映像の明るさが900ANSIルーメンから700ANSIルーメンへとダウンしている。
決して明るいとは言えないスペックなので、日中にカーテンを開けたままの部屋で見やすい映像を投影するのは難しいだろう。逆に言うと、しっかりと部屋を暗くしてから映像を投影することを心がければクッキリと見やすい映像を楽しめるはずだ。
投影できる映像のサイズと壁までの距離も微妙に異なっており、Aladdin X2 Plusでは1.78mで100インチの映像を投影できたのに対して、Aladdin X2 Lightでは100インチを投影するのにピッタリ2m必要になっている。レンズの上下可動域も最大32°から19°へと変更されているので、映像を投影したい壁の範囲や位置には十分注意してから購入する必要がありそうだ。
その他のプロジェクターとしての変更点は表示素子が0.33インチから0.23インチしていることと、シリーズで初めてMEMC(フレーム補間処理)に対応することくらいであり、主な機能面は上位モデルとなったAladdin X2 Plusを引き継いでいる。
解像度がフルHDであることや8W×2のステレオスピーカーを搭載すること、独自OSの採用や利用できる動画配信サービスなどにも差はなく、Aladdin X2 Lightが初めての照明一体型プロジェクターであればほとんど違いを感じないだろう。
一方で、照明としての性能をチェックしてみると明るさは最大3800ルーメンから5500ルーメンまで向上し適用畳数も14畳まで拡大された。
調光・調色にも対応するほか、シーンや気分にあわせて色の変化を楽しめる「ムードライト」機能が搭載されている。音楽や映像に連動させて色が変化するモードに加えてカスタムモードも用意されているため、カラフルで自由度の高いライティングを体験できるはずだ。
壁に大型の時計を投影する「壁時計」や季節にあわせた風景を表示する「美風景」といったオリジナルコンテンツも引き続き用意されているので、動画を頻繁に見ない方でもユニークなインテリアとして楽しめるだろう。
照明一体型プロジェクターに興味はあったものの高価で手が出しにくいと感じていた方は、ぜひチェックしてみてはいかがだろうか。
ギャラリー
Aladdin X
Aladdin X2 Light
出典:プレスリリース
記事内画像は同リリースから抜粋