近年市場を席巻しつつある有機ELモニター。映りのキレイさや応答速度など、従来の液晶モニターに比べ性能的なメリットも大きい一方で、どうしても価格が気になってしまうのも現状だ。そんな中、登場したのが有機EL採用かつWQHD 240Hzに対応したゲーミングモニター「ROG Strix OLED XG27AQDMG」。2024年10月11日発売予定で、市場想定売価は109,620円(税込)。
製品概要
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ROG
ROG Strix OLED XG27AQDMG
製品名:ROG Strix OLED XG27AQDMG
発売日:2024年10月11日
市場想定売価:109,620円(税込)
製品ページ:https://rog.asus.com/jp/monitors/27-to-31-5-inches/rog-strix-oled-xg27aqdmg/
応答速度0.03ms、240Hz駆動に対応した27インチゲーミングモニター
本製品最大の特徴は、有機ELパネル採用による性能面でのメリットと、比較的購入しやすい低価格を両立している点だ。有機ELパネルを採用したことにより、これまでゲーミングモニターとして一般的だった1msを大きく下回る0.03msの応答速度を実現。加えてその特性上、黒に近い色合いの再現性は液晶パネルを大きく上回る。240Hzのリフレッシュレートも相まって、反応速度や暗所の視認性が求められるリアル系のFPS等と特に相性がいい製品と言えるだろう。
もちろん低価格とはいっても市場想定売価が11万円弱と、単体で見た際には決して安いとは言えない。しかし、有機EL採用のゲーミングモニターとしてはかなり”頑張っている”価格であることは疑いようもない。
また画面サイズは27インチ、解像度はWQHD(2560 x 1440 px)のためゲーム中や作業時のテキスト・アイコンサイズが見やすく、デスクへ設置した際に適度な没入感を提供してくれる点もポイントの一つ。筆者自身も27インチ+WQHDのモニターを使用しているが、表示解像度をフルに活かしつつ視認性も担保できるベストなバランスだと思う。加えてWQHDであれば4Kと比べPCへの負荷も少なく済むので、組み合わせるPCのスペックやゲームの要求スペック次第では、十分240Hz貼りつきを狙っていくことが出来るはずだ。
一方でより集中して”勝ち”を狙っていきたい瞬間に、使い慣れた24インチ前後の方が…と思う方も居るかもしれない。そんな時にオススメなのが本機に搭載された「アスペクト比調整」機能だ。
これは近年流行りの機能の一つで、モニターの表示範囲を制限し仮想的に24インチのモニターとして使用できるというモノ。27インチに比べ見なければならない範囲が狭まることで、より集中して試合に臨むことが可能になるだろう。
ちなみに完全なる余談だが、本機には4:3で出力した映像の横幅だけを画面サイズいっぱいまで広げる「4:3 full」というモードも搭載している。ゲームにどう使うのかは不明だが、アナモルフィックレンズで撮った映像をディスクイーズなしにシネマスコープ比率で表示できるかもしれない。本製品の有機ELパネルはDCI-P3 99%の色域とΔE<2の色再現性をもっているため、案外クリエイティブ向けとして使うのもアリなのではないだろうか。
話は逸れたが、もちろんその他にもゲーム向けの機能は充実しており、表示遅延によるカクつきや表示ズレを抑制してくれるAMD FreeSync Premium ProやG-SYNC Compatibleにも対応。全体の性能としては、以前onesuiteでもレビューを行った「ASUS ROG Swift OLED PG32UCDM」の弟分とでも言うべき製品に仕上がっている。
有機EL採用の240Hzゲーミングモニターという特徴を引き継ぎつつ、ハイエンドに寄り過ぎないスペックと手に届きやすい価格帯を実現した「ROG Strix OLED XG27AQDMG」。初めての有機ELゲーミングモニターにはオススメの一台だ。
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