ASUS ROGからAMD Ryzen AIシリーズ搭載の「ROG Zephyrus G16 (2024) GA605」が8月1日から発売!

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出典:プレスリリース
記事内画像は製品資料から抜粋

AI活用が盛んに叫ばれて久しい昨今、よく見かけるチャット形式の対話ツールはもちろんのこと、普段我々が何気なく使用している様々なアプリケーションやデバイスにもAI技術を使用した機能が増えつつある。初期の頃であればそうした機能は主にGPUで行われるのが常だったが、近年では「高度な計算を必要としないモノなら、より省電力なNPUで動かそう」という流れが主流となった印象だ。そしてPC向けのIntelのCore Ultraシリーズをはじめ、スマートフォン向けプロセッサの最新世代など様々なNPU搭載プロセッサが登場する中、満を持して登場したのが「AMD Ryzen AIシリーズ」である。

今回はそんなAMD Ryzen AIシリーズを搭載したASUSの最新ゲーミングノートPC「ROG Zephyrus G16 (2024) GA605」についてと、既に発売済みのIntel Core Ultraを搭載したモデルとの違いについてお届けしたい。発売は2024年8月1日もしくは8月2日からで、市場想定売価は309,800円(税込)から

ASUS

ROG Zephyrus

ROG Zephyrus G16 (2024) GA605

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目次

AMD Ryzen™ AI 9 HX 370を搭載した「ROG Zephyrus G16 (2024) GA605

ROG Zephyrus G16 (2024) と言えば、以前onesuiteでもレビューを行ったことがあるゲーミングノートPCだ。2023年モデルまでのゲーミング然としたデザインから外観を一新しよりスタイリッシュになっており、そのハイスペックと大画面を活かしてゲームからクリエイティブまであらゆるニーズに応えてくれるハイエンドモデルである。(詳しくは下記のリンクから)以前レビューした際はIntel製プロセッサを搭載したモデルだったが、今回登場したのはそのAMD版というワケだ。

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搭載されたAMD Ryzen™ AI 9 HX 370について細かく解説しだすと、あまりに長くなり本筋からそれてしまうため詳しい言及は避けるものの、有体に言えばAMDバージョンのCore Ultraと思っていただければ概ね間違っていないだろう。Windows Copilotに対応している他、記事冒頭でも述べたように様々なアプリケーションに搭載されたAI機能をより効率的に動かすことができるはずだ。

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とはいえユーザーの体験できるレベルで変わる点と言えば、バッテリー持ちの向上やAI機能を使用した際の処理速度の向上が主な所になるので、劇的な”何か”があるとは言いにくい。現状では順当なスペックアップ+将来的な機能拡張への投資と考えておく方が良いかもしれない。

Intel版「ROG Zephyrus G16 (2024) GU605」との違い

さて一番の違いであるプロセッサについて触れた後で、ここから先は既に発売済みのIntel Core Ultraシリーズを搭載したROG Zephyrus G16 (2024) GU605(以下 Intel版)との違いについて見ていきたい。一見すると外観などはまったく一緒でプロセッサのみの変更かと思ってしまうが、実は後発の製品らしく細かい点でアップデートが行われているようだ。スペックシートを見比べた際に筆者が気づいたポイントは下記の3点。

  • バッテリー持続時間の一部向上
  • メモリの動作速度が微増
  • Wi-Fi7 + Bluetooth 5.4への対応

である。

まずバッテリー持続時間だが、JEITA3.0の測定方法にて動画再生時のバッテリー持ちが約6.9時間(Intel版)から約9.9時間(AMD版)へと飛躍的に向上している。スペックシートを見る限りバッテリーサイズは両者同一のため、コレはおそらくプロセッサの変更によるものだろう。一方でアイドル時間はそれぞれ約11.9時間(Intel版)、約11.7時間(AMD版)とほぼ同一のため、主にプロセッサ内のiGPUによる差が大きそうだ。これをもって「AMD版の方がバッテリー持ちが良い!」と断言するは流石に過言かもしれないものの、スペック上有利と読み取れるのは間違いない

またメモリの動作速度もLPDDR5X-7467(Intel版)からLPDDR5X-7500(AMD版)へと若干だがスペックアップしている。体感できるほどの差が出るとは言いにくいものの、こちらも順当な性能向上だ。

そして一番大きいのが無線回りの変更で、特にWi-Fi 7への対応は気になるところだ。もちろん対応する無線LANルーターも必要とはなるものの、従来のWi-Fi 6Eに比べ帯域幅は倍となり最大通信速度は約3.7倍。加えてMLO(Multi-Link Operation)と呼ばれる複数の周波数帯域(2.4GHz、5GHz、6GHz)を同時利用できる機能が使えれば、速度はもちろん干渉波に強くなり安定性も向上する。標準で有線LANコネクタを搭載していないROG Zephyrus G16 (2024) だけに、無線LANの性能向上は非常に嬉しい。加えてBluetoothもバージョン 5.4まで対応しているため、最新のBluetoothイヤホンなどの性能をフルに発揮できるはずだ。

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ROG Zephyrus G16 (2024) GA605」はRTX 4070 Laptopと RTX 4060 Laptopの2モデル展開

最後にモデルラインアップについても紹介しておきたい。Intel版がそうであったように、「ROG Zephyrus G16 (2024) GA605」についても異なるGPUを搭載したモデルが用意されており、今回はNVIDIA GeForce RTX 4070 Laptop GPUを搭載したモデルと、NVIDIA GeForce RTX 4060 Laptop GPUを搭載したモデルの2モデル展開だ。それぞれエクリプスグレーとプラチナホワイトの2色が用意されるため、計4製品になる。

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ただしここで1つ注意すべきポイントがあり、Intel版と同様RTX 4060 Laptopを搭載したモデルはパネルに液晶を採用している点だ。OLEDを採用したモデルが欲しい方はRTX 4070 Laptopを搭載したモデルを選んで欲しい。加えて液晶と有機ELの特性ゆえか、RTX 4060 Laptopを搭載したモデルの方が若干本体が厚めになっていることも付記しておこう。(まぁそれでも最薄部16.2mm、最厚部17.2mmと十分薄いのだが…)

AMD版の登場で更にラインアップが拡充したROG Zephyrus G16 (2024)

AMD Ryzen™ AI 9 HX 370を搭載した「ROG Zephyrus G16 (2024) GA605」の登場により、ROG Zephyrus G16 (2024) シリーズでは3種類のプロセッサ×3種類のGPUからモデルを選べるようになった。一部はプロセッサとGPUの組み合わせが固定されているため9パターンとはいかないが、それでも用途に合わせ適切なスペックのモデルが選択できるようになったのは間違いないだろう。

ゲームからクリエイティブまで幅広い用途に応えてくれるROG Zephyrus G16 (2024) 。あなたならどのモデルを選ぶ?

製品概要

製品名:ROG Zephyrus G16 (2024) GA605
発売日:2024年8月1日(RTX 4070 Laptopモデル)
    2024年8月2日(RTX 4060 Laptopモデル)
市場想定売価:309,800円(税込)
製品ページ:https://rog.asus.com/jp/laptops/rog-zephyrus/rog-zephyrus-g16-2024-ga605/

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