オープンイヤー型ヘッドホン!?音漏れしにくい「nwm ONE」がNTTソノリティより発表!

NTTソノリティより登場したオープンイヤー型ヘッドホン「nwm ONE」ダークグレー

自宅で長時間過ごすことが増えたこともあり、益々市場が賑わっているオープンイヤー型イヤホン。このonesuiteでもイヤホンのジャンルで検索をかけると、それなりの確率でオープンイヤー型が出てくる程には各社から新製品が発表されている。

そんなオープンイヤー型だが「耳スピ」という名称で2021年より参入しているのが、NTTソノリティが展開する「nwm(ヌーム)」だ。
NTTといえば携帯電話や固定電話・回線といった”通話”が印象的だが、長年”通話”に携わってきた研究を「nwm」ブランドへ生かしているという。その研究から生まれたNTT独自の「PSZ(パーソナライズドサウンドゾーン)」技術や特許も取得した「Magic Focus Voice」技術を搭載した製品を以前より展開しており、今回満を持して、フラッグシップモデルが登場した。

NTTソノリティが有するNTT独自技術
今回ご説明いただいた、NTTソノリティ株式会社 代表取締役社長 坂井 博(さかい・ひろし)氏。

という訳で今回紹介するのは「nwm」のフラッグシップモデル、「nwm ONE」。本日7月18日(木)より発売し、価格はオープン。(7月18日現在、Amazonにて39,600円 税込)

オープンイヤー型といえばイヤホンが主流な中、まさかのヘッドホンのような形状をしているのが最大の特徴。その上でNTT独自技術を初めて両方とも搭載した、まさにフラッグシップモデルとなっている。

本記事ではその特徴的なデザイン・ビジュアルや、実際に装着をした感触、音質に関しても簡単にレビューしていこうと思う。

NTTソノリティ

nwm(ヌーム)

nwm ONE

目次

「nwm ONE」はイヤホンにも負けない装着感と、ミニマルなデザインを両立!

まずは「nwm ONE」の特徴的なデザインについて。

まるでヘッドホンのような形状をしているが、オープンイヤー型が故に、耳に当てるハウジング部分が空洞なことに驚くことだろう。装着方法としても、耳を完全に覆うようなオーバーイヤーヘッドホンのような付け方をするが、イヤーパッドがかなり細身のため実際に覆っている感はゼロ。同ジャンルであるオープンイヤー型イヤホンと比べても、遜色のないストレスフリーを実現しているという。

わざわざヘッドホンのようなオーバーイヤー型にする必要はなかったのでは?と思うかもしれないが、一般的なオープンイヤー型イヤホンは耳を圧迫しないコンセプトが故に、イヤーフックを搭載した耳掛け式が大多数を占めている。そのほとんどが長時間の装着を目的とした違和感の少ない装着感を実現しているが、とはいっても耳に掛ける以上、耳が痒い時期など不調の際に”付けづらい”という問題点があった。

その点「nwm ONE」は、耳には一切触れず、周囲を細身のイヤーパッドで押さえるだけというそもそも接触感が少ない構造をしている。実際に装着した感触としても想像以上に快適で、「ヘッドホン型でありながら全く蒸れない」「耳に一切触れない」というのはかなり斬新でありながら、とても合理的な印象を受ける。
その上本体重量は約185gとヘッドホンの中では軽量な部類に入るため、ヘッドホンでありがちな頭や首への負担もかなり軽減されている。

また耳の形というのは人によって異なるため「とはいっても自分に合うかわからない…」という不安を覚える方もいるだろうが安心してほしい。実は「nwm ONE」のハウジング部分は角度が調整でき、ちょうど耳に当たらない角度を探れるようになっていた。

筆者の場合何も調整せずにつけると若干耳に触れたものの、少し角度をつけることで耳にハウジングが一切触れず装着できたため、結果として耳に近い位置でサウンドを楽しむことができた。

「nwm ONE」のハウジングは耳に触れないオープンイヤー

先程も一部紹介したイヤーパッドはゴム系の手触りをしており、押してみると弱めのエアーが効いたような触感をしている。残念ながら交換部品は想定していないそうで、耐久年数としては2年を見込んでいるそうだ。

ここまで「nwm ONE」のヘッドホン型による魅力や実際に装着した感想に触れてきたが、個人的に良いと思っているのがそのビジュアルだ。
まるでフレームだけを残したような見た目が近未来感を感じさせ、街中でつけている人を見かけたら思わず振り返ってしまうようなビジュアルをしている。その上でかなりの英断だったと思われる、ロゴすらないミニマルなデザインは、刺さる人には奥深く刺さる仕上がりといえるだろう。
結果としてヘッドホン型を採用しつつ、だからこそ実現できたビジュアルは、まさに装着感とミニマルデザインの両立と言える。

NTTソノリティより登場したオープンイヤー型ヘッドホン「nwm ONE」

余談だが購入時に使われるであろうケースもかなりのミニマルなデザインになっており、大手企業グループらしいエコ素材を使用しているように見受けられた。

「nwm ONE」のケース

意外とパワフルでドンシャリ傾向、その上で音漏れしにくい印象の「nwm ONE」

次に気になる人も多いであろう、「nwm ONE」の音質について。

実際に装着して聴いた感想としては、見た目からは想像のつかないパワフルさが特徴的だった。その際に使用していた再生機器側は中程度の音量にも関わらず、適正音量を超えていたからか、隣で喋っている声が少し聞きづらい程度には強いと補足しておこう。(もちろん再生機器にもよるが)

搭載しているドライバーとしては二つあり、高音域用のφ12mm ツイータードライバー低音域用のφ35mm ウーファードライバーをの2way仕様になっている。わざわざ二つ搭載することで、オープンイヤー型にありがちな低音域の不足感がなく、むしろ低音域が強めないわゆるドンシャリ傾向な音だと感じた。
総括としてはカジュアルに音楽を楽しむには適したグルーヴ感のあるサウンドに加えて、ボーカルなどによる声音の聞き取りやすさが際立っている印象だ。電話をはじめとした”通話”で多くの人々と相対してきたNTTだからこその、NTTブランドらしい着地点といえるだろう。

「nwm ONE」の音質

その上で驚いたのが、その音漏れのしにくさだ。
オープンイヤー型といえば、密閉しない構造上、どうしても音漏れが発生しやすい構造となっていることは周知の事実だろう。その点「nwm ONE」は、少しガヤガヤしている環境下で5cm〜10cm程度離れた距離でもほとんどわからない性能を発揮していた。これはNTT独自に開発された「PSZ(パーソナライズドサウンドゾーン)」技術によるもので、いくつかオープンイヤー型を試してきた筆者でも驚くぐらいには、音漏れがしにくいといえる。

「nwm ONE」に搭載したNTT独自の「PSZ(パーソナライズドサウンドゾーン)」技術

また「nwm ONE」はもう一つの特許も取得した「Magic Focus Voice」技術も搭載している。
一言でいってしまえば音の仕分けを行う技術だそうだが、主に左右からの音をフィルタリングし、前方からの音を識別してマイクに乗せてくれるようだ。
こちらも真横で別の人間が喋る環境下で試してみたのだが、真横で喋っている声より本人の声を優先して拾っているのが録音で実感できた。オープンイヤー型の真価が発揮しやすい通話環境でも、使いやすいオーディオ機器といえるだろう。

「nwm ONE」に搭載した特許も取得している「Magic Focus Voice」技術

最新ガジェットとして遜色のない、充実の機能性

ここまでその独特な特徴に触れてきたが、「nwm ONE」はただ独特なだけではない。
フラッグシップの名に恥じない、最新ガジェットとして遜色のない機能性を有している。
細かく語ると時間がかかってしまうため、こちらは箇条書きで紹介させていただこう。

  • 連続再生時間 約20時間
  • 5分の充電1時間再生急速充電が可能
  • Bluetooth & USBオーディオに対応(付属のUSB Type-C ケーブルによる)
  • Bluetooth Ver.5.3を搭載
  • SBC / AAC / LC3 / CBSD, mSBCのコーデックに対応
  • LE Audio / Auracastに対応
  • 360 Reality Audioに認定
  • マルチポイントに対応(マルチペアリングは8台まで)
  • パラメトリックEQに対応(nwmアプリによる)
「nwm ONE」の充実した機能性

今ならイベントで「nwm ONE」が試聴可能!

ここまで紹介してきた情報で「nwm ONE」が気になった人も多いだろうが、とはいってもオーディオは人によって好みが分かれる部分もあるだろう。
そんな人のために、直近で試聴ができるイベントを紹介して締めとしたい。

記事執筆地点での直近スケジュールのみとはなってしまうが、7月20日-21日、27日に以下のイベントで試聴が可能だ。その特徴的なビジュアルと、ヘッドホン型だからこその魅力を、直接手に取って体験してもらえればと思う。

「nwm ONE」が切り開いた、全く新しいオープンイヤーの形。ここからオープンイヤー型のヘッドホン・イヤホンがどのように変わっていくのか、非常に楽しみになる逸品だ。

NTTソノリティより登場したオープンイヤー型ヘッドホン「nwm ONE」

イベント情報

「オーディオ LABO Session1(リアルサウンドテック×野村ケンジ support by 代官山 蔦屋書店)」

日時:2024年7月20日(土)11:00〜19:00
   2024年7月21日(日)11:00〜19:00
場所:代官山 蔦屋書店 1 号館 2F
   (東京都都渋谷区猿楽町 17-5)
主催:リアルサウンドテック(株式会社 blueprint)
URL:https://store.tsite.jp/daikanyama/event/music/41575-1730540713.html

「夏のヘッドフォン祭 mini2024」

日時:2024年7月27日(土)11:00〜18:30
場所:ステーションコンファレンス東京 6F
   (東京都千代田区丸の内 1-7-12 サピアタワー)
   ※出展ブース場所:605A 入口前付近 16nwm(ヌーム)
主催:フジヤエービック(株式会社フジヤカメラ店)
URL:https://www.fujiya-avic.co.jp/shop/pg/1headphonefes-2024sm/

NTTソノリティ

nwm(ヌーム)

nwm ONE

製品詳細

製品名:nwm ONE
販売価格:オープン
発売日:2024年7月18日(木)
カラー:ダークグレイ・ライトグレイ
製品ページ:https://www2.nwm.global/article/one/

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