ついにNikonから「Nikon Z6III」が正式発表!新型Z6は高性能なセンサー+EVF搭載のミドルレンジ機に。6月19日より予約開始

6月19日より予約開始する「Nikon Z6III」

ここのところカメラの新製品ラッシュが続いており、自分がメインで使っているメーカーの新モデルはまだかと、首を長くしてお待ちの方も多くいるかと思う。そんな中、長らく噂されていた”あの”製品が本日ついに発表された。そう、Nikon Z6シリーズの新型「Nikon Z6III」だ。

もちろん我々onesuite編集部も気になっていた製品であり、ありがたいことに以前Z8をレビューしたご縁もあってか、今回事前に行われた製品体験会にお招きいただいたのである。というわけで今回は、体験会にて伺った「Nikon Z6III」の特徴について簡単に紹介していこうと思う。2024年6月19日より予約開始予定で、ボディ価格は435,600円(税込)

Nikon

Zシリーズ

Nikon Z6III

目次

Z6IIIのポイントは大きく3つ。進化したセンサー・EVF・連携機能

まず今回の「Nikon Z6III」について押さえておきたいのはその立ち位置。型番だけ見ると2020年に発売されたNikon Z6IIの後継機にも思えるが、実のところは上位モデルにあたるため、Z6III発売後もZ6IIは併売されるようだ。性能自体も多くの進化を遂げており、主にセンサー・EVF・ソフトウェアとの連携周りがアップデートされている。早速一つ一つ見ていこう。

「Nikon Z6III」の製品イメージ

新型の部分積層センサー+Z9/Z8譲りのエンジンで強化された連射&AF能力

カメラボディにおいて、最も大きく性能を分ける部分とも言えるセンサー。「Nikon Z6III」では上位のZ9/Z8や、販売中のZ6IIとも異なる新たなセンサーを採用している。

部分積層型を採用したこのセンサーは、ハイエンドモデルに採用製品が増えてきた積層型よりも低コストながら、ミドルレンジモデルに多く用いられる裏面照射型よりも高速な読み出しを実現するという、積層型と裏面照射型のちょうど間をとったようなバランス。さらに画像処理エンジンはZ9/Z8と同様のモノが採用され、これにより最高で秒間120コマ(jpg)の高速連射AF速度・AF性能の向上被写体検出の強化などが実現しているとのこと。また最大1秒のプリキャプチャーにも対応するため、野鳥やモータースポーツなど、動きの速い被写体であっても決定的な瞬間を逃さず写真に収めることができるはずだ。

6月19日より予約開始する「Nikon Z6III」
体験会の会場には複数台実機が用意され、高速連射や被写体認識などを体感することができた。

高輝度+高解像度+広色域なEVFで、どんなシーンでも使いやすく

特に昔からの写真ユーザーであれば、EVFの性能は非常に重要なポイントだ。筆者自身もモニターで手軽に撮ることはありつつも、ある種”キチンと”撮影する瞬間であれば未だファインダーを覗いて撮ることが多い。

そんなEVFも「Nikon Z6III」で進化したポイントの一つで、なんとZシリーズで最高峰のEVFだという。特に最高輝度については晴天時や逆光下でも視認性を確保できるよう非常に高く設定されており、フラッグシップ機であるZ9を凌ぐ4,000cd/㎡もの明るさを実現。加えて576万ドットの高解像度によりピント面の視認性も高く、マニュアルフォーカス時によりピントを合わせやすくなるのは間違いないだろう。またHLGモード時にはDCI-P3相当まで広色域表示が可能になるため、赤や緑などsRGBでは飽和しやすかった色の被写体でもよりリアルに表示できるとのこと。近年では、動画メインのユーザーが増えていることもあってか軽視されがちな印象があるEVFも、しっかりとアップデートされているのは嬉しい限りだ。

現像ソフト「NX Studio」で作った色味を持ち出せる新機能や、新たなクラウドサービス「Nikon Imaging Cloud」との連携も

一方でソフトウェア面の進化として特徴的なのは、現像ソフトや同社が手掛けるクラウドサービスとの連携。

なかでも、いわゆる”撮って出し”をする際に便利なのが「フレキシブルカラーピクチャーコントロール」、およびそれに連なる機能だ。これは同社の現像ソフトである「NX Studio」と「Nikon Z6III」の連携機能で、現像ソフトで調整した色味の設定を任意に書き出し、カメラに登録ができるというもの。

またサービス開始時期は未定ながら「Nikon Imaging Cloud」という新たなクラウドサービスも始まるらしく、このサービスにより撮影画像の自動アップロードや、カメラ単体でのファームウェアのアップデートも可能になるとのこと。さらに「フレキシブルカラーピクチャーコントロール」で作成した設定データは、クラウド経由でもカメラに転送可能になるほか、クラウド上からはNikonや著名なクリエイターが作成した設定データもダウンロードできるようになるという。

とくに筆者のような作品作りではなく記録として撮影をすることが多いユーザーや、より気軽に撮影の楽しさを体験したいユーザーにはもってこいの機能たちと言えるだろう。

動画性能・手ぶれ補正など全てが進化した「Nikon Z6III」

さてここまで「Nikon Z6III」の進化したポイントを3つに分けざっくりとお届けしたわけだが、センサーやエンジン周りが進化したということは、当然動画性能もアップグレードしている。

フルHD 120pでの高フレームレート撮影12bit ProRes RAW HQ・N-RAWなどの内部収録6Kオーバーサンプリングによる4K映像の撮影といった部分はもちろん、ニコンのカメラで初めて音声のライン入力にも対応し、映像とともにクリアーな音声の記録も可能となっている。また静止画撮影時にも活きる8.0段の手ぶれ補正機構や、映像撮影時の電子手ぶれ補正なども搭載しており、静止画も映像も隙がない。

しいて弱点上げるならばその価格くらいで、ボディ単体が435,600円とミドルレンジとしては少々高めの設定。ただこれも性能の高さや、出来ることの豊富さを思えば妥当な金額だろう。

Z6IIから全てが進化した「Nikon Z6III」は、万能のミドルレンジ機と言える一台だ。

製品概要

製品名:Nikon Z6III
発売予定日: 2024年7月12日
予約開始日:2024年6月19日
ニコンダイレクト価格:ボディ 435,600円(税込)/ レンズキット 551,000円(税込)

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