出典:プレスリリース および 製品ページ
記事内画像は同リリースおよび製品ページより引用
ついにLUMIXでも像面位相差AFが採用されるようになり、今か今かと待ち望まれていたのが、同社の手掛ける映像撮影に特化したミラーレス一眼カメラ「GHシリーズ」への搭載だ。ミラーレス一眼を用いての映像撮影において、AF性能は特に重要視される傾向にあり、2022年3月に発売されたGH6では、多彩な機能が評価されつつもAFの強化を望む声が多かったと記憶している。
今回紹介するのは、そんなGHシリーズの最新モデル。像面位相差AFを採用し、AF性能を大幅強化した「LUMIX GH7」についてお届けしようと思う。発売予定日は2024年7月26日で、価格はオープン。
LUMIX
GHシリーズ
LUMIX GH7
DC-GH7
AF性能を強化+対応フォーマット拡大や手振れ補正強化でさらに使いやすくなった「LUMIX GH7」
「LUMIX GH7」を一言で表現するなら、使い勝手の向上したLUMIX GH6だ。もちろんこれは進化していないという意味ではなく、GH6で評価されたポイントをそのままに、より使いやすい製品にするため細部まで堅実なアップデートが成されている点を指しての表現である。
冒頭でも記載したように、弱点とも指摘されていたAF性能の進化はその最たるものだろう。
像面位相差AFの採用に合わせセンサーも新たなものに一新されており、従来の認識対象に加え「動物瞳認識」「車認識」「バイク認識」「飛行機認識」「列車認識」を搭載。加えて以前のモデルから存在する「人物認識」では「瞳・顔・体」をそれぞれを認識し、近くの人物であれば「瞳・顔」を、遠くの小さい人物は「体」を認識してフォーカスし続けるという。
また「低ISO回路」から生成する飽和優先の画像と、「高ISO回路」から生成する低ノイズ優先の画像を合成することで広いダナミックレンジを実現する技術「ダイナミックレンジブースト」も引き続き採用。マイクロフォーサーズ機として最大となる13+ストップを実現しているという。
あくまで憶測だが、GH6の際にはあった下限がISO 800になるという制限の記載が機能説明に見当たらないため、この制限は無くなっている可能性が高い。日中使用する際は実質NDフィルターが必須になってしまうのが惜しいポイントだっただけに、もし制限が撤廃されているのであれば嬉しい限りだ。
その他にもApple ProRes RAW内部記録や32bitフロート録音へ対応し、より高品質な映像や音源を求める現場での使い勝手が向上しているほか、LUMIXの代名詞とも言える手ブレ補正技術「Dual I.S. 2」に加え、映像の手持ち撮影をサポートする「動画アクティブ I.S.」を搭載。より少数精鋭での映像制作に適したカメラへと進化した印象だ。
さらに従来から採用されていた4K120P・フルHD240Pでのハイフレームレート撮影や、「リアルタイムLUT」、外付けSSDへの動画記録なども続投されているため、先ほど記載したようにLUMIX GH6からの順当進化と言って問題ないだろう。
「LUMIX GH7」は機動力を生かした撮影がしたい映像制作メインのユーザーに是非ともオススメしたい一台だ。
製品概要
製品名:LUMIX GH7
製品型番:DC-GH7
発売予定日:2024年7月26日
製品ページ:https://panasonic.jp/dc/products/DC-GH7.html
LUMIX
GHシリーズ
LUMIX GH7
DC-GH7