出典:プレスリリース
記事内画像は製品発表会にて撮影
ガジェット好きにとっては周知の事実だが、Androidを搭載したスマートフォンの中には日本で発売されないモデルが数多く存在する。その背景にあるのは技術的なものであったりメーカー戦略由来であったりと様々だが、国内発売を心待ちにされながらも残念ながら海外でしか購入できないモノもあるのだ。Xiaomiのナンバリングシリーズもその内の一つで、RedmiシリーズやT付きのモデルは出つつも、長らくその姿をお目にかかることはできなかったのである。
しかし!今回ついにそのナンバリングシリーズである「Xiaomi 14 Ultra」が国内にやってきた!!
本記事では「Xiaomi 14 Ultra」最大の特徴でもあるカメラ性能にフォーカスして紹介しようと思う。ちなみに2024年5月16日より順次発売予定で、市場想定売価は199,900円(税込)。
Xiaomi
Xiaomi 14 Ultra
ライカ共同開発のクアッド5,000万画素カメラを搭載したスマートフォン「Xiaomi 14 Ultra」
そもそもなぜXiaomiのナンバリングシリーズが国内導入を望まれていたかといえば、それはひとえに本機の持つ圧倒的なカメラ性能故である。本機のカメラは、1型センサーと呼ばれるスマートフォンとしては最大クラスの面積を持つセンサーを備え、世界中にファンの多い老舗カメラメーカー「ライカ」と共同開発を行ったという高性能なモノ。純粋な光学系においては間違いなくスマートフォンの中でトップクラスの製品と言っていいだろう。
これ以上は長くなってしまうので割愛するが、カメラ性能でスマートフォンを選ぶ方が多い昨今、なぜこの製品が望まれてきたかはお察しいただけたかと思う。
さてそんな「Xiaomi 14 Ultra」のカメラだが、細かくいうと4基のカメラを使用したクアッドカメラの構成になっている。それぞれ先の1型センサーを使用した約23mmのメインカメラ(広角)、約75mmのフローティング望遠レンズ(中望遠)、約120mmのペリスコープレンズ(中望遠)、画角122°の超望遠レンズを備えており、画素数はいずれも5,000万画素。動作中はコレらのカメラをシームレスに切り替えることで、システム側の制御も合わせ約12mm〜約240mmまでの幅広い焦点距離をカバーする形式だ。
1型センサー+可変絞りで圧倒的な表現力を発揮するメインカメラ
中でも特に力が入っているのが約23mmのメインカメラ。メインの名にふさわしく、4基のカメラの中で最も大きいセンサーを備えており、一般的なスマートフォンと比べて大きなボケ感と暗所での高いノイズ耐性を発揮してくれる。加えてセンサー自体も従来モデルから進化しており、サイズこそ変わらないものの、ダイナミックレンジが向上。明暗差の大きいシーンであっても白飛びや黒つぶれに強く、細部までくっきりと写し撮ることができるだろう。
加えて非常にカメラらしい機構も組み込まれており、なんと物理的な絞り機構を搭載。これにより画像処理ではなく、光学的にボケをコントロールすることができるのだ。絞り開放で撮れば画像処理には出せない滑らかなボケ感を、絞り込めば深めの被写界深度で写したいものをくっきりと残すことが可能だ。また絞り機構があるということは、絞り羽根が存在するため点光源を写した際には美しい光芒を見ることもできる。
中望遠・広角カメラで自在に選べる画角。
メインカメラでも十分過ぎる性能を持つが、それだけでは終わらない。それ以外の3つのカメラによって、メインカメラだけでは表現できない画作りが可能になるのだ。
例えば、ボケ感はより焦点距離の長いレンズを使用することで、同じ絞り同じセンサーサイズであってもより大きなボケを得ることが可能。本機には75mmと120mmという2つの中望遠カメラが採用されているため、好みのボケ感・画角で撮影を楽しむことができる。
また風景やランドマークをダイナミックに写したいのであれば広角カメラの出番。12mmの超広角カメラによって同じ場所からでもより広大な範囲を写真に収めることができる。かなり強めに遠近感が強調されるため、パースのかかった表現をしたいときには積極的に使っていきたい。
筆者はこの時ほとんど動いていないがコレだけ写せる範囲が変化する。
さらにカメラらしさを高める外付けグリップ「Photography Kit」
これらのカメラ機能を最大限活かすため、専用アクセサリー「Photography Kit」が用意されていることもポイントの一つだろう。
このグリップおよび付属するケースには複数の機能が備わっており、シャッターボタンはもちろんズームレバーやカスタムダイヤル、録画ボタン(他機能に変更も可能)、67mmのレンズフィルターが使用可能になる。それ以外にもグリップ内部にはバッテリーが搭載され、操作性だけでなくスマートフォン自体の動作時間も向上するという素晴らしいアイテム。
グリップを外しておけば純粋にケースとして使用できるため、いつもは外しておき撮影する時だけ装着する使い方が良さそうだ。
さらに嬉しい要素として、通常22,000円の「Photography Kit」が「Xiaomi 14 Ultra」の購入者にはもれなくプレゼントされるという。ある種必須と言っていいアクセサリーのため、本製品を購入するなら確実にゲットしておきたい所だ。
「Xiaomi 14 Ultra」はスマートフォンとしても使える実質カメラ
当然ながらカメラ以外の性能もハイスペックに仕上がっており、SoCには「Snapdragon® 8 Gen 3 Mobile Platform」を採用し16GBのRAMと512GBのROMを備えるなど、こちらも現行のAndroidスマートフォンのなかで最高クラス。Xiaomiらしい高速充電に対応することで約 33分間で100%まで充電できるほか、IP68の防塵防滴性能を備えるなど普段使いのスマートフォンとして十分な使いやすさも確保している。
ただこれらの特徴、面白いことに全てカメラとして「Xiaomi 14 Ultra」を見た時にも活きるのだ。
処理性能が高いということはそれだけ画像処理を高速に行えるということであり、短時間で充電できるためバッテリー切れにも強い。さらにコンデジにはなかなか無い防水性の高さなど、手軽に持ち歩いて写真を撮る“スナップシューター”としてベストに近い要素を兼ね備えている。そのうえ撮影後の簡単なレタッチもでき、そのまま各種SNSに投稿できるのだから「最高の旅カメラ」とも言えるだろう。
スマートフォンとカメラ、この製品をどちらと捉えるかは使う人次第なのかもしれない。
製品概要
製品名:Xiaomi 14 Ultra
発売日:2024年5月16日より順次発売予定
市場想定売:199,900円(税込)
カラー:ブラック・ホワイト
製品ページ:https://www.mi.com/jp/product/xiaomi-14-ultra
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