Wacomから薄くて軽い、持ち運びに適した有機EL採用のペンタブレット「Wacom Movink 13」が4月24日に予約開始。価格は118,800円

wacom-movink-13アイキャッチ

出典:プレスリリース
記事内画像は製品発表会にて撮影

取材などで撮影した写真を出先でレタッチしていると、個人的にどうしても欲しくなってくるのが液晶付きのペンタブレット、いわゆる“液タブ”だ。単純な色味や明るさの調整だけであればタッチパッドでも十分可能だが、マスク処理や通行人のモザイク処理などピンポイントで弄る際にはペンの操作性には敵わない。あくまで仕事の一つでしかない筆者ですらこう感じているのだから、本職のカメラマンや、よりペンによる操作が必要なイラストレーターやデザイナーであればなおさらだろう。

今回Wacomが発表した新製品「Wacom Movink 13」は、そんな外出先でもペンの操作性を求める方にオススメしたいアイテムだ。4月24日に発表および予約販売が開始され、価格はワコムストアにて118,800円(税込)

Wacom

Wacom Movink

Wacom Movink 13

DTH135K0C

有機ELパネル採用で、薄い軽い視差が少ない液晶(?)ペンタブレット「Wacom Movink 13」

厳密には有機ELのため、そもそも液晶ではないという視点は有りつつも、今回は広義の意味で「液晶ペンタブレット」という表現をさせていただこう。

「Wacom Movink 13」はWacom社が新ブランドとして立ち上げた「Movink」に属する製品で、最大の特徴は本体パネルに有機ELパネルを採用したことによる薄さ・軽さ・視差の少なさの実現だ。特に薄さと軽さには目を見張るモノがあり、最薄部約4mm・重量は約420gという圧倒的な携帯性を実現している。そのため取材や旅行、出張先への持ち出しはもちろん、宅内であっても自由な姿勢で操作が可能になるはずだ。

wacom-movink-13_コンセプト1

また携帯性と合わせ持ち運びを支援しているのがその接続方法で、USB Type-C ポートからの映像出力に対応したPCとの組み合わせであればケーブル一本で接続ができる。ケーブルはタブレットの左右どちらでも接続が可能なため、設置場所やPCのポート位置に関わらず自由な配置が可能だ。

wacom-movink-13_コネクタ
ちなみにこのケーブルも取り回しがしやすいよう、柔らかい素材のモノを採用しているとのこと。また将来的には、HDMIなどUSB Type-C以外からの映像出力を受け付ける変換ケーブルも予定しているという。

加えてプロ向けに強いWacom製品らしく、色域面でも非常に優秀。DCI-P3 100%かつAdobe RGB 95%の色域をカバーし、Pantone及びPantone SkinToneの認証も取得しているためイラストや写真編集、映像制作やWebデザインなど色精度が求められる多くのクリエイティブシーンで活用できるに違いない。

wacom-movink-13_スペック2
取材時に若干頭がかぶってしまい恐縮だが、投影された隠れている部分には「Wacom Color Managerによるハードウェアキャリブレーション対応」の旨が記載されている。こうした点でも、より正確な色表現が求められるプロ用途において安心して使用できる製品と言えるだろう。

一方面白い点として、Wacom製品で初めてWacom Pro Pen 3(付属のペン)とWacom Oneなどに採用されているペンの2種類に対応しており、Wacom Oneを機に複数発売された有名文房具メーカーとのコラボペンも使用することができる。当然筆圧感知などペン自体の性能はWacom Pro Pen 3の方が高くなるが、握り心地など使い勝手の面はユーザーの好みが出るところ。そんな時多くの選択肢から好みのペンが選べるというのは注目したい点だ。

文房具メーカーとのコラボペン
画像のペンは全て使用可能。鉛筆やシャープペンシルに似た形状など、学生時代に使い込んだ手に馴染んだ文具が最新の液晶ペンタブレットでも使用できる。

さらに各種ショートカットをオーバーレイで呼び出しタッチ操作が可能なほか、スタンドやスリーブケース、ペンケースなど専用アクセサリーも用意されており、持ち運びやすさや現地での使用感をアップさせてくれるのも嬉しいポイント。Movink(Move + ink)の名前通りどこでも快適に使えるよう工夫が満載だ。

wacom-movink-13_ショートカット1
ショートカットは画像のようにテンキー型などいくつかのテンプレートが用意されており、登録する中身も自由にカスタマイズできる。

近年ではタッチペンの利用が可能なポータブルモニターの存在や、iPadの普及など一見すると立ち位置が難しいように思える本製品。しかし信頼できる色精度かつ実用可能なペン精度のポータブルモニターは筆者の知る限り存在せず、iPadなどはOSが異なる都合上PCと操作感が大きく異なるソフト・アプリも少なくない。(またメモリもPCに比べれば少ないため、作業の安定性という点では若干の不安が残る。)

そんな時、PCという余裕のあるスペックを活かしつつ「安心と信頼のWacomがどこでも使える」というのが一つのメリットになることは間違いない。

仕事で使うデバイスだからこそ、一番重要なのは作業を妨げず、常に一定以上のスペックを発揮してくれること。どこでも“仕事に使える”液晶ペンタブレットとして、「Wacom Movink 13」を検討してみてはいかがだろうか。

製品概要

製品名:Wacom Movink 13
ワコムストア価格:119,800円(税込)
発売日:2024年5月15日
製品ページ:https://www.wacom.com/ja-jp/products/pen-displays/wacom-movink

製品名:アクセサリーパック
(Wacom Foldable Stand / Wacom Movink Tablet Sleeve / Rollup Caseセット)
ワコムストア価格:24,200円(税込)
発売日:5月下旬
製品ページ:https://estore.wacom.jp/ja-JP/products/accessories/set-wacommovink-accessory.html

製品名:Wacom Foldable Stand
ワコムストア価格:12,980円(税込)
発売日:5月下旬
製品ページ:https://estore.wacom.jp/ja-JP/products/accessories/ack652z.html

製品名:Wacom Movink Tablet Sleeve
ワコムストア価格:7,480円(税込)
発売日:5月下旬
製品ページ:https://estore.wacom.jp/ja-JP/products/accessories/ack55200z.html

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Wacom Movink

Wacom Movink 13

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