キヤノンは、EFシネマレンズ「FLEX ZOOM LENS」シリーズに新製品を追加し、スーパー35mmセンサー搭載カメラに対応した製品を展開。新製品は2023年6月下旬に発売され、広角ズームレンズ「CN -E14-35mm T1.7 LS/SP」と望遠ズームレンズ「CN-E31.5-95mm T1.7 LS/SP」がリリースされる。 同時に、レンズ交換サービス用のリレーキット「RL-S1」「RL-S2」「RL-F1」「RL-F2」も発売し、「フルサイズ」もしくは「スーパー35mm」へと対応センサーの切り替えができるリレーキットの交換サービスを開始する。価格は全てオープンとなる。
「FLEX ZOOM LENS」シリーズは、2022年にフルサイズセンサー搭載カメラに対応した2つのモデルがリリースされ、今回の新製品でスーパー35mmセンサー搭載カメラにも対応するとのこと。また、「FLEX ZOOM LENS」シリーズの4機種全てに対してレンズマウント交換(「EFマウント」) 」または「PLマウント」)や各種通信機能※1に対応したリレーキット交換サービスが提供され、多様化するカメラや撮影スタイルに合わせた柔軟な映像制作が可能になるとのこと。
スーパー35mm対応・大口径比T1.7※2の明るさを実現する広角/望遠ズームレンズ
新製品は、映像美を徹底追求し、8Kカメラに対応する高い光学性能を達成しながら、シネマスタイルの操作性を継承した大口径比ズームレンズとなる。スーパー35mmセンサー搭載カメラに対応し、映画・ドラマ・CMなど幅広い映像制作に活用だ。ズーム全域で開放絞り値T1.7の明るさを実現し、浅い被写界深度で印象的な映像表現が可能とのこと。
リレーキットの交換によりさまざまなカメラに柔軟に対応
リレーキットは、イメージサークルを変換する光学系で、リレーキット「RL-S1」「RL-S2」を使用することで、2022年に発売されたフルサイズセンサー搭載カメラ対応の広角/望遠ズームレンズ※3を、スーパー35mmセンサー搭載カメラに対応するレンズとして利用できる。同様に、リレーキット“RL-F1”、“RL-F2”により、新製品のスーパー35mmセンサー搭載カメラ対応の広角/望遠ズームレンズを、フルサイズセンサー搭載カメラに対応するレンズとして使用することも可能だ。そのため「FLEX ZOOM LENS」シリーズは、汎用性の高いレンズ資産として末永くご利用できるとのこと。
■レンズ
CN-E14-35mm T1.7 L S(EFマウント)
CN-E14-35mm T1.7 L SP(PLマウント)
価格:オープン
発売:2023年6月下旬
CN-E31.5-95mm T1.7 L S(EFマウント)
CN-E31.5-95mm T1.7 L SP(PLマウント)
価格:オープン
発売:2023年10月下旬
■リレーキット
RL-S1(CN-E14-35mm T1.7 L S/SP用リレーキット)
RL-F1(CN-E20-50mm T2.4 L F/FP用リレーキット)
価格:オープン
発売:2023年6月下旬
RL-S2(CN-E31.5-95mm T1.7 L S/SP用リレーキット)
RL-F2(CN-E45-135mm T2.4 L F/FP用リレーキット)
価格:オープン
発売:2023年10月下旬
※1 EFマウントではEFマウントの通信プロトコル、PLマウントでは映像制作業界で広く採用されているCooke社の「/i Technology」やZEISS社の「eXtended Data」に対応する。
※2 Fナンバーがレンズの焦点距離と口径から割り出される明るさの理論値であるのに対し、TナンバーはFナンバーにガラスの透過率を含めた値で、シネマレンズの明るさは一般的にTナンバーで表記される。
※3「CN-E20-50mm T2.4 L F/FP」(2022年6月発売)、「CN-E45-135mm T2.4 L F/FP」(2022年9月発売)
ニュースリリース: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000879.000013980.html