ついにエントリーモデルが登場!コスパ最強の「TourBox Lite」を、初心者向けにやさしく紹介

TourBox Lite

TourBox

左手デバイス

TourBox Lite

正直に言えば「TourBox」は筆者も気になっていたが、敷居が高い気がして敬遠していた。
憧れはあっても使いこなせないのでは宝の持ち腐れ。しかし「作業がとても効率的になった」「もう左手から離せない」などの声を耳にすると、やはり使ってみたくなってくる…。

「TourBox」とは、写真や動画編集・イラスト制作・グラフィックデザイン・音楽制作といった様々なクリエイターの作業を効率的に行うために設計された片手デバイスで、ほぼ全てのPCソフトウェアに対応しているのはもちろん、各種操作とショートカットの割り当てといった高度なカスタマイズが出来るのが特徴だ。
直感的で効率の高い操作性、卓越したアクセシビリティ、多彩なカスタマイズ機能によって、プロ・アマ問わず多くのクリエイターが全世界で使用しており、その数は50万人以上と言われている。

そんな「TourBox」に、ついに初心者向きのモデルが登場した。それこそが「TourBox Lite」。
価格はなんと、13,413円(税込)。これなら及び腰だった筆者のような初心者でも購入できるだろう。
今回はこのコスパ最強のエントリーモデル「TourBox Lite」について、やさしく、なるべくわかりやすく紹介していこう。

画像は、プレスリリース公式HPより引用

目次

「TourBox Lite」は、左手デバイスを使ったことがない方に最適

筆者は映像編集をAdobe「Premiere Pro」で行なっているのだが、ショートカットキーの割り当てにセンスがないためか、左手の妙なところが痛くなることがある。作業内容次第で左手の指があっちに行ったりこっちに行ったりするのが原因なのだろうが、細かいパラメータを繰り返し調整するような作業は避けて通れないものがある。

そんな作業を効率的にしてくれるのが「TourBox」シリーズだ。

今回紹介する「TourBox Lite」は、シリーズの持つ高度なカスタマイズ性能と広いソフトウェア互換性はそのままに、エントリーレベルの製品として従来品よりもシンプルなデザインを採用している。上位機種ならばボタンの多さに面食らってしまう方も居ただろうが、このシンプルさならば、各クリエイティブの初心者や学生、左手デバイスを使ったことがない方にも最適だろう。

ユーザーは好きなように「TourBox Lite」の各ボタンに、キーボードショートカットやビルトイン機能、マクロコマンドなどを設定し、自分に最適なプリセットを作成できる。頻繁に調整する機能をノブに割り当てることで、ノブをひねるだけで数値を変更したりなど、使い方はユーザーの自由だ。

TourBox Lite

「TourBox Lite」の使い方あれこれ

ビルトイン機能だとかマクロコマンドと言われてもピンと来ない方も多いと思う(筆者だってそうだ)。そこでここからは、左手デバイスを使う利点や使い方の例を挙げて紹介していこうと思う。

「TourBox Lite」があれば、いちいちキーボードを見なくても良い

左手デバイスを使う利点として真っ先に挙げられるのは、いちいちキーボードを見なくてもショートカットを入力できる点だろう。ブラインドタッチをマスターしていても、ショートカットキーを目視で確認してから入力する人は少なくないはず。このちょっとした視線の変更やキー入力の遅延が、積もり積もって無駄な時間やストレスになってしまう。メンタル面でもタイパ面でも、ノールック&ボタン1発で指定したショートカットを入力できる「TourBox」シリーズは有益だろう。

「TourBox Lite」には、ショートカットのプリセットが豊富

「TourBox Lite」は初心者向きのエントリーモデルではあるが、最新の「TourBox Console 5」に対応している。「TourBox Console 5」とは、アプリケーションごとの各種ショートカットや機能を好きなボタンに割り当てるためのソフトだ。「TourBox Lite」にどんなショートカットを設定すれば良いかわからないという人も安心してほしい。このソフトには、Adobe「Photoshop」「Lightroom」「Premiere」にプリセットが用意されている(「Premiere」には映像編集と色調整で二種類用意されているのも嬉しい)。

TourBox Lite

公式サイトから世界の「TourBox」ユーザーが作ったプリセットもダウンロードできるので、自分にあったプリセットを選び、カスタムしながら使い込んでいくと良いだろう。自分の技術の成長にあわせて「TourBox」を育てていくような感覚も楽しめると思う。
ちなみに、アプリごとのショートカットの切り替えは、ソフト側で自動でやってくれるとのこと。

TourBox Lite

それでもショートカットを忘れちゃう…でも「TourBox Lite」なら大丈夫

せっかくボタンに割り当てたショートカットも覚えなければ宝の持ち腐れ…そんなことを懸念している方も安心してほしい。前述のソフトを使えば割り当てたショートカット一覧をPCのディスプレイ上に常時表示させることが出来るため、体がボタンを覚えるまで参照しながら使うと良いだろう。
「画面の作業スペースが潰されて邪魔では…」とお思いだろうが、ボタンひとつでオン/オフでき、しかもショートカットリストの透明度は調整可能だ。便利!

「TourBox」は、映像編集のこんな時に便利そう

冒頭にも述べた通り筆者も未だ使ったことがないため、可能なかぎり情報をリサーチしてみた。その結果筆者が主に使用している「Premire」での動画編集の際、こんなシーンで活躍してくれそうという例を紹介していこう。これは「TourBox」シリーズ全般を想定したものであり、「TourBox Lite」に限った話ではないことを言い添えておく。

長尺・無数の撮影素材を編集する時

例えば複数のカメラマンが撮影したメイキング映像などを編集する際、膨大な量の撮影素材の中から使い所を抜粋するのは大変時間がかかるものだ。「TourBox」シリーズを活用すれば、ノブやダイアルでスライダーを動かしながら、イン点やアウト点の打刻、レーザーツールやタイムラインへの挿入といった挙動を左手側だけでこなすことができそうだ。マルチカム編集でスイッチングだけ行う場合、もしや右手を使わずに編集することも可能か?

色調整を伴う編集の時

前述の通り「TourBox」には、色調整用のショートカットプリセットも用意されている。カラーホイールの操作などを数値で厳密に行う方もいるとは思うが、直感的に操作するという方も少なくないはずだ。「TourBox Lite」にはノブとスクロールがついているので、これらをカラーホイール関係と連動させれば、マウスなどでは感じにくい感覚的操作が出来るだろう。
余談だが、「TourBox」の上位機種になれば、ノブとスクロールに加えてダイアルもあるため、グリグリと回すような操作があと一つ増やせる。

プレビューしながら編集し、複数のパターンを試したい時

クライアントが同席してプレビューを行う際、リクエストに応じてテロップやエフェクトといったもののパターンを複数試すシチュエーションがある。全パターンを書き出しておくといった力技もあるだろうが、「TourBox」のマクロ機能を活かせばもう少しスムーズに出来そうだ。
「コマンドキーを押しながら、方向キーを5回押す」というような少々複雑なキー入力やアクションも、マクロ機能を使えばボタン一つで行える。この機能で、例えばエフェクトやテロップのデザインをマクロ機能で割り振っておき、クライアントの注文が入ったら即時対応…ということも出来るのではないだろうか。

映像のハマりが悪く、描画モードを「神待ち」する時

別のソフトで作った合成素材やテロップをレイヤーとして重ねる場合など、他の映像とのハマりや馴染みが思ったようにいかない時がある。そんな時、描画モードを繰り返し変更して色馴染みが良くなる組み合わせを探る(これを「神待ち」と呼ぶ)のだが、そのような推敲を行う時も「TourBox」があればノブをグルグルするだけで済みそうだ。

映像編集だけでなく、他のソフトでも

前述の「描画モードの神待ち」のようなことは「Illustrator」の合成モードなどでも同じことが言える。「Photoshop」ならばブラシのサイズや濃さ、カンバスの回転をノブやダイアルで行うのも良さそうだ。 このノブやダイアルを回した時のカチカチ感は振動で演出しているのだが(ハプティックフィードバックという)、これもソフトウェアで調整できるので、回し具合に応じた感触を好みのものに設定すればさらに作業が捗るだろう。
クリエティブ向けのソフトが起動しておらずとも「TourBox」シリーズはPCコントローラーとしても使えるため、ChromeやYouTubeでも試してみたい。

TourBox Lite

1万円台でコスパ最強!操作性も向上している「TourBox Lite」

ここまで「TourBox Lite」の魅力を紹介してきたが、いかがだっただろうか。豊富な操作方式とユーザーフレンドリーのインタフェースで、初心者クリエイターを強力にアシストしてくれるデバイスだと、ご理解いただけたはずだ。

筆者のように「TourBox」シリーズに憧れを抱きながら二の足を踏んでいた方も、13,413円(税込)という価格ならば挑戦しようと思うのではないだろうか。公式が謳う「コスパ最強」は伊達ではない。

今までにない直感的な操作体験をしたい方、左手をもっと労わりたい方、作業を効率化してよりクリエティブ方面に時間を割きたい方は「TourBox Lite」を迷わず購入しよう!

TourBox Lite

製品概要

製品名:TourBox Lite
価格:本体のみ 13,413円(税込)、専用キャリーケース付き 15,413円(税込)
サイズ:111mm × 106mm × 39mm
重さ:329g
外装材質:PC+ABS
接続方式:USB Type-Cケーブル接続
電源:DC 5V 30mA
ケーブル規格:Type-C端子(USB2.0以降)

プレスリリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000035.000052565.html
公式サイト:https://www.tourboxtech.com/jp/tourbox-lite/

edit by onesuite編集部

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