安全かつ便利な抱っこ紐を選ぶならコレ「HUGLM(ハグルム) ベビーキャリア」を使用レビュー!

HUGLM

HUGLM ベビーキャリア

「さて突然ですが、質問です。今子供が生まれたとして、あなたなら何を基準に赤ちゃん用品を選びますか?」

こう聞かれた際に、きっと多くの方は「赤ちゃんにとって良いものを」といった発想になるのではないだろうか。しかし相手は意思疎通もままならない生まれたて。本当に良いものってなんだろう…かくいう筆者にも今年1歳半になる子供がおり、コレはたびたび悩まされる問題だ。

服やオムツといった消耗品であれば、健康を損ねないレベルならまぁ良いかとも思えるが、チャイルドシートやベビーカー、ベビーベッドにベビー布団、といった安全や赤ちゃんの生死・健康に関わる製品は多少高くてもなるべく良いものを選びたくなる。

そして、個人的に難しかったのは抱っこ紐。持ち運びやすい簡易的なものから、長時間でも疲れにくいガッチリとしたものまで多くの種類があり、その上絶妙に安全面や利便性も気になるという悩ましいポジションのアイテムだ。筆者が選ぶとしたらポイントは下記になるだろうか。

抱っこ紐を選ぶ際のポイント

  • 安全性に配慮されている
  • 赤ちゃんが楽な姿勢を保てる
  • 携帯性が高く、洗濯機で洗える

今回の記事では、そんな抱っこ紐の一つ「HUGLM ベビーキャリア」を試す機会に恵まれたので、その特徴や「あ、コレは便利」と感じた点について、上記のポイントと照らし合わせながら紹介していこう。

目次

創業75年の子ども用品メーカーが手掛ける「HUGLM(ハグルム)」

本題に入る前に一呼吸おいて、「HUGLM(ハグルム)」というブランドについて軽く触れておきたい。なぜなら赤ちゃん向け用品においては特に、信頼できる作り手かどうかが非常に重要なポイントになるからだ。

「HUGLM」は、創業75年の子ども用品メーカーが手掛け「職人がつくる機能性 抱っこ紐」をうたった製品だ。その開発ストーリーはまさに職人気質であり、ヒアリングから多くの試作とテストを重ね、5年の歳月を経てようやく販売に至ったとのこと。加えてHUGLMの製品は企画開発・縫製から検品まで全てを国内で行い、職人がひとつひとつ丁寧に作業をしているというのだから、その熱意のほどがお分かりいただけるだろう。

親も子供も嬉しい、安全かつ便利な抱っこ紐「HUGLM(ハグルム) ベビーキャリア」

それでは実際に製品を見ていくわけだが、まずは簡単にどんな製品かまとめよう。「HUGLM(ハグルム) ベビーキャリア」は一般的にベビーキャリア型に大別されるタイプの抱っこ紐だ。リュックサックのような2本の肩紐と、ウェストバックのような腰ひもの3点で支え体重を分散させることで、長時間の使用やある程度の年齢までカバーすることが出来る。またベビーキャリア型らしく3パターンの抱き方が可能で、対面・前向き・おんぶとこの製品一つで状況や年齢に合わせて切り替えることが出来るのも特徴の一つだ。

カラーは執筆時点で5種類展開されており、今回はブラックを使用させてもらった。

HUGLM_製品イメージ
HUGLM_カラーバリエーション
引用元: https://huglm.jp/products/babycarrier

さてここまでは、正直言って抱っこ紐のよくある特徴だ。抱っこ紐に悩んだことがある方であれば、”一般的なベビーキャリア型です”と言ってしまえば通じると思う。「HUGLM(ハグルム) ベビーキャリア」が、上で紹介したバックグラウンドに似合う特徴を発揮するのはココからだ。

SGマークを取得し、2重の落下・外れ対策を施した安全性に配慮した作り

赤ちゃん・子供用品で最も気になるポイントと言えば安全性だろう。この点においては多くの親御さんが気になる要素である事は疑いようもない。

まず大前提としてHUGLMの抱っこ紐はSGマーク取得済みの製品だ。

HUGLM_SGマーク取得
引用元:https://huglm.jp/products/babycarrier

SGマークとは、一般財団法人 製品安全協会が安全基準の策定・製品認証を行っている安全規格で、抱っこ紐のような子供用品を始め、バイクのヘルメットや剣道の防具に至るまで”一歩間違えれば死亡事故や怪我の原因になる”日用品などの安全性を担保するために設けられたものだ。
その基準はかなり事細かに規定されており、抱っこ紐であれば「乳幼児および装着者が触れる部分には、障害を与えるようなばり、先鋭部等がないこと」のような危険性が想像しやすいモノから、肩ベルトの幅や縫製の仕方のような怪我を減らすことを目的とした要素まで含まれる。
つまりこうしたSGマーク取得済み製品を選ぶことが、安全性を考慮するなら第一条件と言えるだろう。

また「HUGLM(ハグルム) ベビーキャリア」においては、取り外し可能なバックルやベルトに2重で落下・外れ防止の対策が取られていることにも注目したい。

HUGLM_バックル寄り

上の画像は肩紐と、抱っこ紐本体を接続するバックル部分。バックル上にスナップボタンを設けることで、万が一バックルが外れても勢いよく外れてしまう事が無いよう取り付けられたモノだろう。こういった対策は各所に見られ、右肩の赤ちゃんや子供を抱く際に取り外すバックルや、腰ひものバックルのゴムバンドなど、体重がかかる場所にはほぼすべて付いていると言っても過言ではない。

加えてベルトの長さによっては、余ったベルトを巻いて短くまとめるためのゴムバンドも縫い付けられている。余ったベルトをそのままにしていると、開閉するドアや回転する車輪などに巻き込まれる事故に発展することや、振動や伸縮などで徐々に緩んでくることも考えられるだろう。そうした危険性に対しても対策されているのは、一人の子を持つ親として非常に好印象だ。

HUGLM_長さ調整ゴムバンド

成長に合わせた3段階のサイズ調整と深めのお尻ポケットで赤ちゃんを楽な姿勢に

安全性の次に気になるのは、抱かれている我が子が少しでも”楽な”ことではないだろうか。特に新生児の頃は首もすわっておらず、ちょっとした事で「怪我をするんじゃないか、体を痛めるのでは?」と不安になるし、少し育ってくれば「より快適ならこの子も大人しく抱かれてくれるのでは?」と思いがちだ。

「HUGLM(ハグルム) ベビーキャリア」で特徴的なのは、赤ちゃん・子供のお尻周りへの配慮だ。

中でも筆者が面白いと思ったのは、子供の成長に併せてお尻が乗るシート部分の幅が3段階で変更できる点。特に最初の1~2年は一気に赤ちゃんから子供へと体格が変化していくため、当然足の長さや開き具合、お尻の大きさだって変わってくる。たしかにオムツにもSMLとサイズがあるのだから、抱っこ紐でもサイズ変更できればよりフィット感も高まり、気持ちよく抱かれていられるのではないだろうか。

加えてそのサイズ変更もザックリとしたものではなく、きちんと調整場所が分かりやすく表示されているのもポイントだ。0ヵ月~3ヵ月(身長約51cm~60cm)までは赤色の枠、3ヵ月~9ヵ月(身長約61cm~70cm)までは黄色の枠、9ヵ月目以降(身長約71cm~)は水色の枠と非常に明確。この手のサイズ調整は「大体これくらい」という大雑把なものになりやすい印象だが、これなら初めて使う場合であっても迷うことは無いだろう。

HUGLM_サイズ調整
画像左側のラベルには、上に記載した貼り付け位置の目安が記載されている。サイズを変更する際にいちいち説明書を見る必要が無いというのも素晴らしい。

またこのサイズ変更によって変わるのは幅だけではない。立体的に縫製することによって、上記の貼り付け位置の変化に併せ、お尻が収まるポケット部分の深さがも変化するのだ。

実は乳幼児の腰回りは非常に繊細で、自然な開き具合をキープしてあげなければ脱臼や関節周りが形成不良を起こす恐れがある。そうした意味でも赤ちゃん・子供に適した深さに変化し、楽な姿勢を作ってくれるこの設計は、非常に重要な要素と言えるのではないだろうか。

HUGLM_お尻ポケット
両側のクッションも厚みがあり、適度に柔らかい。これなら座り心地も良さそうだ。

コンパクトかつ洗濯機で洗える!持ち運びやすく清潔に使える抱っこ紐

さて最後に気にするとしたら親側の利便性だ。この手の製品で「親がどう感じるか」が二の次三の次になるのはある種仕方がないことではあるが、とは言ってもお金を払うのもメインで使うのも親である自分自身。優先度は低くとも、しっかり使い勝手も気にしておきたい。

抱っこ紐を選ぶとき親側の視点として、取り付け・取り外しや抱いている際の楽さだけで決めていないだろか。筆者はそれらに加えて携帯性と洗濯のしやすさを考慮して欲しいと思う。

なんでこんなことを言うかというと、今まさに筆者が感じている”私物の抱っこ紐を選んだ際の失敗ポイント”だからだ。

筆者が現在使っている抱っこ紐は、作りはしっかりしている反面畳みにくく、家を出る際に使わないのであれば持っていくかを迷うレベル。基本的には抱っこ紐とベビーカーはどちらを持っていくか実質選択式になっている。しかし歩き始めたばかりの我が子は、やれ「抱っこ、歩く、下ろせ。でも歩きたくはない」と中々に気分屋さん。実際には全部持っていられたほうが良い。

「HUGLM(ハグルム) ベビーキャリア」であれば簡単かつコンパクトに畳めるため、こうしたシーンでも気軽に持ち運べるだろう。また装着時の見た目もスッキリしており、ベストのようにも見えるデザインも相まって着けたまま出歩いても周囲から”浮き”にくい。例えばショッピングモールのように、抱っこ紐を使う可能性が高い場所に行くのであれば、初めから着けたまま家を出てしまっても良さそうだ。使うか分からないから「置いていこう」ではなく、「念のため持っていこう(着けていこう)か」という選択ができるだけでも、お出かけ時の疲労度は大きく変わってくるに違いない。

洗濯のしやすさにおいても同様で、絶対に洗濯機で洗えるものを選ぶべきだ。

赤ちゃん・子供というのはとにかく周りを汚す生き物。げっぷの際にミルクが口から漏れてしまう事や、寝ている間のよだれ、オムツ漏れなど原因は様々あるものの抱っこ紐はその被害にあいやすい。そうした時さっと洗える製品なら良いのだが、手洗いのみはどうしても二の足を踏む。ネットに入れれば洗濯機OKな「HUGLM」だったらどんなに助かった事か… 肌に触れるものだからこそ、常に清潔な状態に保てるよう洗いやすさに考慮した製品を選んで欲しい。

「HUGLM(ハグルム) ベビーキャリア」は安全性と使いやすさを重視した抱っこ紐

HUGLMの抱っこ紐を試してみて良く分かったのは、細部にまで行き届いた安全性への配慮と親と子供への気配りだ。親の立場で最も気になる「安心して子供に使えるか」というポイントがしっかりと抑えられており、各パーツのつくりや発送前の洗浄など、かなり気を使って作られている。それでいて子供の快適さや親側の利便性も落とさず「少しでも良いモノを選んであげたい」という親心を正確に捉えた製品といえる。

そのこと分かりやすい点で言えば、背中のバックルを使いHUGLMごと子供を抱き降ろしする方法と、右肩のバックルを使い子供だけを抱き降ろしする方法の2種類が用意されていることもそうだ。首が据わる前の赤ちゃんや寝てしまった子供であれば前者の方が都合がよく、逆に首すわり後の起きている子供であれば後者の方が親子ともお互いにスムーズ。抱き降ろしの方法ひとつとっても、実際に使うシーンがキチンと想定されているのだ。

もちろん一方でトレードオフになっている部分もあり、各種に取り入れられた2重の安全策によって、取り付け・取り外し箇所は少し多めになっている他、お値段も少し高めになってしまっている。しかしそれも安全性や利便性を考えたら些末な問題だろう。

「我が子には安全で、かつ少しでも快適な抱っこ紐を用意してあげたい。そして出来れば親にとっても便利なものを」と考えているなら「HUGLM(ハグルム) ベビーキャリア」はベストな選択肢になるに違いない。

製品詳細

対象月齢:新生児から(3.2kg~20kg)
素材:ポリエステル
重さ:740g
原産国:日本
お手入れ方法:洗濯機可(ネット使用)

抱き方別対象月齢:
対面抱き 生後0ヵ月(3.2kg)~48ヵ月頃(20kg)まで
前向き抱き 首のすわった5ヵ月頃(6.4kg)~ 24ヵ月頃(13kg)まで
おんぶ 6ヵ月(7.8kg)~ 48ヵ月頃(20kg)まで

SGマーク制度の適用対象月齢:
対面抱き 生後1ヵ月~24ヵ月(13kg)
前向き抱き 首のすわった5ヵ月頃~24ヵ月(13kg)
おんぶ 6ヵ月~36ヵ月(15kg)

HUGLM

HUGLM ベビーキャリア

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次