日本で暮らしているとクリスマスといえば「恋人と過ごす日」というイメージがあるが、海外では家族で過ごす特別な日だ。そんなクリスマスという特別な日を祝うには恋人はもちろんのこと、家族で楽しめるクリスマスケーキが欠かせないだろう。 特別な日に食べるケーキは、せっかくなら少し豪華なものをたべたいところ。
今回は、東京都中央区日本橋に居を構えるラグジュアリーホテル「ロイヤルパークホテル」のクリスマスケーキ試食会にお邪魔してきたので、その様子をお届けしようと思う。
ロイヤルパークホテルにおけるクリスマスケーキの販売はその中でも特別で、毎年社内コンテストを開催し、若手から中堅、ベテラン社員の幅広い層のスタッフがそれぞれ考案した作品の中から入賞したものをその年のクリスマスケーキとして販売しているとのこと。パティシエとしては日頃の努力を証明する大事な機会。
そんな激戦を潜り抜けて2023年に販売される至極のクリスマスケーキたちをご紹介していこう。
コンテスト入賞新作4種
ボワット ルージュ（Boîte Rouge）
まずは社内コンテストで1位を獲得した「ボワット ルージュ」。その名の通り、真っ赤で煌びやかな見た目をしているこちらのケーキは、プレゼントを開けた時の感動をイメージして作られたという。マットな質感をしているラズベリーチョコの中から覗く、艶やかなグラサージュチョコレートムースと数種類のベリーにワクワクさせられる。
ゴージャスな見た目とは裏腹にスッキリとした甘さが特徴的で、時折感じるラズベリージュレの酸味がケーキ全体の味をすっきりとした甘さにまとめ上げている。また真っ赤なビジュアルに目が惹かれがちだが、このケーキのポイントは、ふんわりと仕上げた土台のチョコレートタルトだという。
一般的にチョコレートケーキといえば甘くて重いというイメージになりそうなところ、「ボワット ルージュ」は土台のチョコレートタルトとベリーの酸味がうまく噛み合わさり、さっぱりとして口当たりの良いため一人でも1ホール丸々食べきれてしまいそうだ。ロイヤルパークホテル社内コンテスト1位になるのも頷ける。
ブール ア ネージュ ド ノエル（Boule à neige de Noël）
社内コンテスト審査員特別賞を獲得した「ブール ア ネージュ ド ノエル」。真っ赤な「ボワット ルージュ」とは違い、白基調の見た目が麗しいケーキだ。上部に覆われているチョコレート細工はスノードームをイメージして作られており、それを開けると抹茶やラズベリー、塩キャラメルなどのガナッシュを重ねて表現したクリスマスツリーが現れる。目で見て楽しめるクリスマスケーキだ。
フロマージュブランムースのなめらかな舌触りとほのかに香るレモンの爽やかな香りが絶妙にマッチしており、それを包み込むように全体を覆っているホワイトチョコムースの優しい甘さが印象的だ。どこか温かみを感じるこのケーキは、2023年のクリスマスを特別なものにしてくれるだろう。
今回は試食できなかったが、彩り豊かなガナッシュも口溶けのいいトリュフチョコのような食感に仕上げたとのこと。
ポインセチア（Poinsettia）
社内コンテスト第2位の「ポインセチア」。ケーキ上部に咲くチョコレートで作られたポインセチアの花が、見た目に文字通り華を持たせる。赤く華やかに咲くポインセチアとは対照的に黒いチョコレートとのコントラストが印象的だ。
華やかな見た目に負けず劣らずの風味豊かなアールグレイチョコムースに加え、ほのかに感じるオレンジムースの甘酸っぱさのハーモニーが絶妙な一品。さらにオレンジムースの中にあるオレンジピールが全体の香りを引き立てる。
光沢ある見た目からオペラのような濃厚チョコレート味を想像してしまうが、蓋をあけてみればアールグレイやオレンジによる爽やかな風味で食べやすい、外見以外にも鮮やかなコントラストを秘めた逸品だ。
プーぺ ド ノア（Poupée de Noix）
社内コンテスト第3位の「プーぺ ド ノア」はくるみ割り人形をモチーフにしたという。土台にはシナモンとバニラが香るスパイスクッキーを、中には食感が楽しいクルミのキャラメリゼやクレームブリュレ、甘酸っぱいアプリコットを詰め、ホワイトチョコムースで全体を覆って作られている。
このケーキの土台であるスパイスクッキーのザクザクとした食感と中にあるキャラメリゼされたクルミの食感がアクセントとなり食べていて楽しい。さらに全体を覆っているホワイトチョコムースは口に含んだ瞬間溶けていくかのように軽く、ほのかに甘いムースと甘酸っぱいアプリコットのコンポートが奏でるハーモニーが食べた人をクリスマスの世界に誘う。くるみ割り人形がモチーフにされていることもあり、大人も子供も楽しめるケーキだろう。
新しくなった定番のクリスマスケーキ
ブッシュ ド ノエル（Bûche de Noël）
チョコレートとバナナの優しい甘味で作られた昨年のケーキとは異なり、今年はラズベリーとチョコレートを組み合わせて作られている。一般的なブッシュ ド ノエルとは異なり煌びやかな見た目から、年に1度の特別な日にぴったりなケーキだと言えるだろう。
グラサージュの弾力、ムースのなめらかな口溶け、ココアサブレの柔らかさ、それぞれの舌触りが主張し合いつつも、バランスよくまとまっていた。加えて65％という高濃度のチョコレートを使用していることもあり、ちょっぴりビターな大人の味わいが楽しめる。
中のラズベリージュレに感じる甘酸っぱさがチョコレートのビターな風味と相性が良く、甘いものが苦手という方でもきっと楽しめるはずだ。
おひとり様サイズの新作クリスマスケーキ2種
おひとり様サイズのケーキは今回試食できていないため、それぞれの特徴を紹介していこう。
ノエル ショコラ（Noël Chocolat）
紅茶香るミルクチョコレートの濃厚なムースでミックスベリーのジュレとオレンジのムースを包み込んだ商品。フィアンティーヌの食感がアクセントとなるケーキだという。お一人様用のケーキとのことで、食べやすい大きさをしているのもポイントだ。
ホワイト クリスマス（White Christmas）
スフレとレアの2種類のチーズケーキにブルーベリーの甘酸っぱさが加わり、美味しさのハーモニーを奏でるケーキとのこと。キュートなクマがデコレーションされているため見た目も可愛らしくサイズ感も相まって、お子様にもオススメしたい一品である。
その他定番ケーキ
例年定番として販売されているケーキ達はもちろん今年も販売される。
クリスマスに相応しい家族で楽しめるケーキたち
激戦を勝ち抜いて販売された新作クリスマスケーキ達はいかがだっただろうか。味はもちろんのこと、見た目にも拘ったデザインはまさに圧巻と言える。その見た目から大人だけでなく、お子様も含めて家族で楽しめるクリスマスケーキはきっとどれを選んでも、聖なる夜に相応しいものとなるはずだ。
ぜひともロイヤルパーク至極のクリスマスケーキたちを味わって欲しい。
- 予約期間：2023年10月2日（月）から12月15日（金）の19時まで
- 販売店舗：1F スイーツ&ベーカリー「粋」
- 予約商品受取：2023 年12 月22 日（金）から12 月25 日（月）/ 2F 宴会場「春海」にて
各ケーキ詳細
ボワット ルージュ（Boîte Rouge）
料金：6,912円（税込）
限定数：80個【要予約】
サイズ：直径 約15.5cm×高さ 約9cm（4～6名様分）
ブール ア ネージュ ド ノエル（Boule à neige de Noël）
料金：6,048円（税込）
限定数：70個【要予約】
サイズ：直径 約12cm×高さ 約14cm（2～4名様分）
ポインセチア（Poinsettia）
料金：6,480円（税込）
限定数：80個【要予約】
サイズ：直径 約16.5cm×高さ 約8cm（4～6名様分）
プーぺ ド ノア（Poupée de Noix）
料金：6,480円（税込）
限定数：70個【要予約】
サイズ：直径 約18cm×高さ 約10.5cm（4～6名様分）
ブッシュ ド ノエル（Bûche de Noël）
料金：4,320円（税込）
販売期間：2023年12月22日（金）～12月25日（月）店頭販売 / 予約可
サイズ：縦 約17cm×横 約6.5cm×高さ 約6.5cm（4～6名様分）
ノエル ショコラ（Noël Chocolat）
料金：756円（税込）
販売期間：2023年12月22日（金）～12月25日（月）店頭販売 / 予約可
サイズ：1名様分
ホワイト クリスマス（White Christmas）
料金：756円（税込）
販売期間：2023年12月22日（金）～12月25日（月）店頭販売 / 予約可
サイズ：1名様分
クリスマス ウィッシュ（Christmas Wishes）
料金：12,960円（税込）
限定数：30個【要予約】
サイズ：直径 約22.5cm×高さ 約12.5cm（10～12名様分）
ヘキセンハウス お菓子の家
料金：7,560円（税込）
限定数：40個【要予約】
サイズ：縦 約17.5cm×横 約19cm×高さ 約19cm
※ヘキセンハウスはお持ち帰り日の5日前までに要お申込
クリスマスショートケーキ（Christmas Shortcake）
料金：Lサイズ 5,400円（税込）
Sサイズ 3,780円（税込）
販売期間：2023年12月22日（金）～12月25日（月）店頭販売 / 予約可
サイズ：Lサイズ 縦 約11.5cm×横 約16.5cm×高さ 約10cm（4～6名様分）
Sサイズ 縦 約11cm×横 約11cm×高さ 約10cm（2～4名様分）