吉野家で親子丼が発売されていたのはご存知だろうか。実は2022年4月からたった2か月半の販売期間で、販売数は400万食を超えたという大人気メニューだ。 しかも商品開発には10年かけて行ったというから、吉野家の本気がうかがえる。
親子丼は筆者の好物の一つでもあり去年から注目していたが、気づいたら販売期間が終了していたという、とんでもないミスを犯して食べる機会を失っていた。
そんな本気のメニューが昨年に続き今年も販売されるというのだから行くしかない。 と思い、早速食べてきたので紹介していこうと思う。
たっぷり特製タレを使った親子丼
今回紹介する吉野家の親子丼は元々今年の4月に販売する予定だったが、鶏卵の供給低下により見送り。供給状況が緩和されたことを受け8月24日から10月中旬の期間限定で販売されるという。
公式ホームページで見たところ、本商品は特製のたれで味付けした卵に鶏肉と玉ねぎを合わせた餡をご飯の上に乗せた、見た目は普通の親子丼だ。
ただ見た目が一般的な親子丼というだけで、味は食べてみないとわからない。 早速吉野家へ向かうことにした。
自宅から車を走らせて5分の所にある吉野家。店の外にはでかでかとポスターが吊るされてあった。とにかくおいしそう…
早速中に入り、迷うことなく親子丼を注文。
5分ほどで例の品が来た。
あれ、色が濃くないか…?今まで筆者が食べてきた親子丼の中でダントツに色が濃いぞ!
恐らく濃い色をしている理由は特製のたれがたっぷり入っているからだろう。目の前にあるだけで香ばしい香りが食欲を刺激してくる。
実はこの商品「つゆだく」仕様で作られているため、お米にも特製たれがしみ込んでいるのも一つ特徴としてあげられるだろう。
それではいただくとする。
卵黄部分はやや固めに火が入れられており、卵白部分は若干半熟のような見た目をしている。味は筆者好みの出汁がきいた濃い目の味で、どことなく甘さを感じた。加えてさらに玉ねぎはしゃきっとした食感を残しつつ、おそらく出汁をベースにしょうゆ・みりん・砂糖などで整えられたであろう特製たれの味がしみ込んでいるので特有の辛味を全く感じないのがポイントだ。 口の中に広がる特製たれの風味に合わせた総合的な味わいや、時折現れる玉ねぎの食感が、この商品のクオリティを物語っていると言っても過言ではない。
そして親子丼と言えば鶏肉。こいつを忘れてはならない。
この鶏肉が特に素晴らしかった。プリっとした食感に加え、噛めば噛むほど感じるジューシーさからは発売まで10年かけた執念みたいなものを感じる。出汁や特製たれの風味もしっかりと感じられ、鶏肉一つとっても味わい深い商品だ。それくらい美味い。
そりゃ口に運ぶペースも落ちないわけだ。
そんなこんなで付け合わせに置いてある七味や紅ショウガには目もくれず、あっという間に完食してしまった。
人気を博した吉野家の「親子丼」が食べられるのは今だけ
吉野家の親子丼いかがだったろうか。吉野家と言えば牛丼のイメージが強いが、親子丼のクオリティも高く、ぜひともお店で食べていただきたい味だ。 現状では期間限定の発売となっているが、ぜひともレギュラーメニューにしてほしいくらいである。
卵、鶏肉、玉ねぎとそれらを包み込む出汁を使った特製たれのカルテットを、この記事を読んでいただいた皆様にもぜひ味わってほしい一品だ。