AYANEO(アヤネオ)
AYANEOは昨今流行りのポータブルゲーミングPC(ハンドヘルドPC)を手掛ける中国のメーカー。ここでは2種類のPCとAndoroidOSを搭載した端末を見ることができる。その中でも「AYANEO AIR 1S」は他社とはまた異なるアプローチの製品で興味深い。
なんといってもかなりサイズが小さい。おそらくNintendo Switch Liteと同サイズくらいだろうか。その上重量は約450gとハンドヘルドPCの中では最軽量クラスだろう。もちろんその分画面サイズや操作性は犠牲になっていることと思うが、携帯機においてある程度の小ささや軽さは非常に重要なポイントのため今後の発展が気になるところだ。
ONEXPLAYER
一方でよりハイスペックかつ多機能方面に振っているのが、ONEXPLAYERの手がける「ONEXPLAYER 2 PRO」だろう。こちらも同じくハンドヘルドPCなのだが、通常のNintendo Switchのように画面両サイドから左右のコントローラーが分離可能な作りになっており、間にアダプターを挟むことでワイヤレスコントローラーとして使用することができる。またSurfaceシリーズのType Coverによく似た分離式のキーボードを取り付けることもでき、まさしく小型のSurfaceのような使い方も可能と、これ一台でゲームから仕事までできるというマシンだ。
これはこれで非常に面白いコンセプトであり、今後市場が小型路線に行くのかそれとも高機能路線に行くのか、小型PC好きの筆者としては見逃すことのできない製品だ。
XPPen
こちらも中国のメーカーXPPenのブース。ただしこれまでのゲーミングPCなどとは異なり、ペンタブレットをメインに手掛けるメーカーだ。TGS2023では発売したばかりの新製品「Artist Pro 14(Gen2)」の実機を体験することができた。
実は筆者、XPPenの古いモデルを所持しているのだが書き心地が大きく改善していることに驚いた。スマートチップ「X3 Pro」の搭載により筆圧感度が16384レベルと大きく向上した影響もあるだろうが、画面とペンの視差やペン先の摩擦感などが全く違う。価格といい性能といい、液タブ界の黒船になりえる製品だ。
ここでしか見ることのできない未発売の新製品が盛りだくさんの4日間
TGS2023初日レポート、後編はいかがだっただろうか。 やはりこうした展示会において一番の目玉はここでしか見ることができない、触ることのできない未発売の新製品たちだと筆者は思う。
また同じ未発売であっても海外ではすでに販売されている製品や、逆に将来的にも発売予定のないコンセプトモデルなどが展示されていることもあり、東京ゲームショーはガジェット好きにとっても見逃せないイベントの一つと言えるはずだ。
従来はゲームソフトの体験や展示、物販がメインだったのだが年々ガジェットやインテリアといった周辺アイテムを手掛けるメーカーも出展するようになり、ついに今年は半々くらいのウェイトになりつつある。
常に進化を続けるゲームの最前線、来年はどんなタイトルや製品に出会えるのだろうか。
前編はこちら
イベント詳細
イベント名:東京ゲームショウ2023(TOKYO GAME SHOW 2023)
会場:幕張メッセ 展示ホール1~11 / 国際会議場 / イベントホール
開催期間:2023年9月21日〜9月24日
開催時間:10時〜17時
※一般公開日(9月23日、24日)は、状況により9:30に開場する可能性があるとのこと。