【#TGS2025】ミズノが人間工学レバーレスアケコンなどを展示。eSports製品に本格的に参入か?

TGS2025 ミズノブース、参考展示されていた人間工学に基づいたエルゴノミクスとも言えるレバーレスアーケードコントローラー

東京ゲームショウ2025(TGS2025)の出展を見ていると一つ珍しい企業を発見したのでレポートしていこう。 その企業は、スポーツ分野でお世話になった人も多いであろう、ミズノ(MIZUNO)

創業120年を間近に控えた日本を代表するスポーツ用品メーカーだが、野球・サッカー・卓球・テニス・ゴルフ・陸上系など、幅広いスポーツ分野で見かける企業だろう。特に印象的なのは日本代表系のユニフォームで、テレビ中継などでもあのロゴを見る機会は多いはず。

そんなミズノは以前から一般社団法人日本eスポーツ協会が主導するeSports日本代表のユニフォームを手掛けており、TGS2025ではさらに「ストリートファイター6」とのコラボ製品が参考展示としていくつかされていた。

中でも注目は見たこともない形状をしたレバーレスアーケードコントローラー(以下アケコン)。 早速紹介していこう。

TGS2025 ミズノブース

ブース概要

ミズノ

東京ゲームショウ2025


ブース名:ミズノ
ブース番号:01-C09

目次

人間工学に基づいたエルゴノミクス?なレバーレスアケコン

一般的にアケコンの形状といえば、箱型の形状か薄い板のような形状が主かと思うが、ミズノのアケコンは人間工学に基づいた新形状を採用。

遠目に見るとコンシューマー機のアナログコントローラーをデフォルメ化したような形状をしており、最大の特徴はボタンが並んだ左右の形状が異なること。なんと左右対称ではないのだ。
1フレームを競い・奪い合い格闘ゲームにおいて、如何に疲労を少なく、早く入力できるかを追求しているようだ。

TGS2025 ミズノブース、参考展示されていた人間工学に基づいたエルゴノミクスとも言えるレバーレスアーケードコントローラー

移動 / 向きを司る左側は凸型形状なのに対し、攻撃コマンドを入力する右側が少し低い凹型形状になっている。全体的にはマットな材質を採用しており、適度に滑り止めの役割を果たしている。

実際に手を置いてみると、左側の移動ボタンはシンプルに押しやすく、安定しやすい形状。
その上で右側の攻撃ボタンは、凹んでいるおかげか同時押しやさまざまな入力パターンがしやすいように感じた。求められる役割に応じて、形状を変えたということなのだろう。

TGS2025 ミズノブース、参考展示されていた人間工学に基づいたエルゴノミクスとも言えるレバーレスアーケードコントローラー

初の試みということもあり実際の選手と協力開発しているそうだが、あくまで参考展示のため、今回のTGS2025での反響をもとに、製品化していく想定だそうだ。
またボタンの拡張性については、現状で11ボタンと増設済みになっており、ユーザー側での増設へ対応するかどうかは、反響次第で未定とのことだ。

そういったジャンルがあるのかわからないが、人間工学に基づいた「エルゴノミクスアケコン」というのは新しい試みと言えるだろう。

TGS2025 ミズノブース、参考展示されていた人間工学に基づいたエルゴノミクスとも言えるレバーレスアーケードコントローラー
TGS2025 ミズノブース、参考展示されていた人間工学に基づいたエルゴノミクスとも言えるレバーレスアーケードコントローラー

必要十分な機能を持ったゲーミングチェアやアームスリーブなど

合わせて展示されていたのは、「ゲーミングチェア」「アームスリーブ」「フィンガースリーブ」の3種。
順に見ていこう。

TGS2025 ミズノブース、参考展示されていたゲーミングチェア
TGS2025 ミズノブース、参考展示されていたゲーミングチェア

まずゲーミングチェアから、いわゆるゲーミング然としているビジュアルではなく、どちらかというとデスクチェアやオフィスチェア、ワークチェアと呼ばれる種類に見た目は近い。

まだプロトタイプということで細かい箇所までは見れていないが、機能としては以下の機能がケアされているように感じた。

  • 2軸のアジャストアーム
  • 無段階リクライニング
  • 座面の前後調整
  • 内臓オットマン
  • 角度や位置が調整可能なヘッドレスト
  • バックレストの高さ調整
  • ランバーサポートの角度調整

※あくまで筆者が感じた機能なので、実際は不明。

例えば角度調整をした際にも割とスムーズに動いていたため、質としても高い目標を持っていそうだった。

TGS2025 ミズノブース、参考展示されていたゲーミングチェア
TGS2025 ミズノブース、参考展示されていたゲーミングチェア
TGS2025 ミズノブース、参考展示されていたゲーミングチェア

他に展示されていたのは、「アームスリーブ」「フィンガースリーブ」の2種。

元々ユニフォームなど布製品は主力の一つでもあるため、ミズノにとってはお得意な項目と言えるだろう。実際に試せてはいないものの、アームスリーブは接着縫製で嫌な肌あたりを抑制。フィンガースリーブについても、カーボン導電繊維を使用しているため、耐久性と帯電防止を備えているとのこと。

TGS2025 ミズノブース、参考展示されていたアームスリーブ
TGS2025 ミズノブース、参考展示されていたフィンガースリーブ

スポーツ分野に詳しいミズノだからこそできる、新たなeSportsへのアプローチ

正直「ゲーミングチェア」「アームスリーブ」「フィンガースリーブ」については目新しい印象は受けておらず、無難な製品だと感じた。対して「アケコン」はかなり面白く、ストリートファイター6とのコラボということもあり、まず注目を集めるのは今回のアケコンとなるだろう。

元々スポーツや人間工学には知見があるミズノだからこその新しいeSportsへのアプローチ。
担当者に話を伺った印象としては、全体的に「プロトタイプ」「今回の反響次第」という印象を受けた今回の展示。だからこそ、興味がある人はぜひ今後にも期待してもらえれば幸いだ。

ギャラリー

ミズノ

東京ゲームショウ2025


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