DysonLaunchPadダイソンの出発点:最新テクノロジーを体験できる期間限定ポップアップイベントをレポート

Dyson

ヘッドフォン

Dyson Zone™空気清浄ヘッドホン

外は緑が生い茂り夏を感じる日差しが時折差し込むある日、我々onesuite編集部は原宿に来ている。

余談ながら前職ではアパレルブランドとお仕事をする際や撮影仕事で足繁く通っていた原宿・表参道だが、訪れるたびに他の街とは一味違う街並み・行き交う人々でここが東京を代表するトレンドの発信地であることを再認識させてくれる。そんな原宿に掃除機・空調家電で有名な「ダイソン」がポップアップイベントを開催するということで、報道向けのメディア体験会にお邪魔してきた。

展示自体は一般に展示されているものと全くの同一のため、最新テクノロジーをいち早く体験したい方はこの記事を参考にいただければと思う。

目次

日本法人設立25周年を記念した期間限定のポップアップイベント

今回参加したのは、「吸引力の変わらないただ一つの掃除機」で一世を風靡したグローバルなリサーチ・テクノロジー企業、ダイソン株式会社が開催した25周年記念最新テクノロジー体験イベント「DysonLaunchPadダイソンの出発点」メディア体験会である。

昔はCM効果もあり海外の掃除機メーカーという印象も強かったダイソンだが、実は今年5月で日本法人設立25周年になるという。筆者も年を重ねるわけだと感慨深くなるのはここだけにして、日本初上陸となる製品を筆頭に次世代に向けた新たな取り組みがふんだんに詰め込まれたイベントの様子をお伝えしようと思う。

本ポップアップイベントは5月24日(水)〜28日(日)まで原宿 ジング(jing)にて開催されている、最新テクノロジーを用いた体験型ポップアップイベントだ。2015年にダイソンの直営店第1号である「Dyson Demo 表参道」がオープンしたゆかりの地であるここ原宿で、最新製品の展示、インタラクティブなデモ体験だけでなく、製品の研究開発過程、環境問題に着目した学生向けのワークショップや、プロスタイリストによるスタイリング、ヘアメイクアップアーティストが登壇するセミナーも行われる。(なお、ワークショップやスタイリング、セミナーは予約が必要なものもあるため、興味がある方は公式サイトより確認して欲しい)

会場となった原宿 Jingは今回の目玉製品であるDyson Zone™空気清浄ヘッドホンと本イベントのメッセージに包み込まれている。シックな外観がとてもCoolだ。

DysonLaunchPadダイソンの出発点の会場入り口に置かれた「Dyson Zone™空気清浄ヘッドホン」
入口では日本初上陸となる「Dyson Zone™空気清浄ヘッドホン」のオブジェがお出迎え
製品については後述させていただく

それではメインとなる製品展示を紹介していこう。

ダイソン初のウェアラブルデバイス、Dyson Zone™空気清浄ヘッドホン

「Dyson Zone™空気清浄ヘッドホン」装着の様子

まず紹介するのは、今回の目玉でもありダイソン初のウェアラブルデバイス、初のオーディオカテゴリーの製品となる「Dyson Zone™空気清浄ヘッドホン」だ。

世界的な都市部の人口増加に伴う”大気汚染・騒音公害”という大きな課題に取り組む過程で作られた製品で、近未来的なビジュアルが目を惹く。以前から発表自体はされていた製品のため感度の高い方などご存知の人もいるかと思うが、他国での先行販売を経て、満を持して日本初上陸へと至った。

いわゆるヘッドホンと同様の”オーディオ機能”と耳付近の空気を清浄して耳・口元に届ける”空気清浄機能”を持ち合わせた製品で、口元に位置するシールドを取り外すことでオーディオ機能のみのヘッドホンとしても利用可能だ。

“大気汚染”に対応する清浄の仕組みとしては左右のイヤーカップに搭載された「静電フィルター」により0.1ミクロンの微粒子を99%捕集※1し、「活性炭フィルター」によって都市汚染の代表的な酸性ガスを浄化する方式。

※1 フィルター効率は、独立した第三者機関により、最大風量で ISO 29463 に適合するようテストされている。捕捉率は実際の使用状況により異なる場合があるとのこと。

口元に関してはシールドの内部を通過して、口元のメッシュ部分から口に向かって吹き付けられる形。本来の用途とは違うが、最大風量にすると多少の涼しさを感じる程度には風量が出る。

「Dyson Zone™空気清浄ヘッドホン」口元のシールド単体
シールドを内側から見た様子
中央の黒い部分が風が出てくるメッシュ部分だ

“騒音公害”に対応する機能としてアクティブ ノイズキャンセリング(ANC)も搭載されている。

人間が不快感を感じ始め、長時間さらされることで実害が出始める85dBを一つの基準に、搭載されている11個のマイクのうち8個を使用して最大38dBまで低減することが可能とのこと。

インタラクティブコンテンツとしてフォトブースが用意されており、デモで環境音が流れているため、ノイズキャンセリングを試すことができた。イヤーカップ部分をトントンと2回タッチすることでオンオフを切り替えることができるのだが、オンにすると周囲の音はかなり聞こえなくなり、自分に向かって発言されたものは聞き取れる程度にはノイズを消してくれた。音楽を再生しながらだと音量にもよるがほとんど周囲の音が気にならなくなるレベルに達する。

「Dyson Zone™空気清浄ヘッドホン」アクティブノイズキャンセリング体験ブース
実際にアクティブ ノイズキャンセリングの性能を試すことができ、専用デバイス経由でチェキまで撮ってもらえるフォトブースだ
実際に撮った写真がチェキとAirDrop経由のデジタルデータでもらえる
筆者も撮ってもらったが、お見せするにはあまりにも恥ずかしい面構えなので、気になる方はぜひ現地で試してみてほしい

標準はウルトラブルー/ブルシアンブルーというカラーリングだが、直販限定モデルでブルシアンブルー/ブライトコッパーのカラーリングも販売する。性能は一緒だが付属品が一部違うため、気になる方は各サイトでチェックしてみてほしい。

「Dyson Zone™空気清浄ヘッドホン」カラーバリエーション
ブルシアンブルー/ブライトコッパーのカラーリングがされている「Dyson Zone™ Absolute」モデル
大きくは、ボディ自体のブルーのカラーとシールド部分の色合いが異なる

他にもシールドを口元から外すと会話モードに移行したりなど、まだまだ紹介しきれていない本製品。とにかく目を引きたいあなたや、興味が湧いたあなたはぜひ足を運んでみてほしい。

パワフルでありながらエッジノズルで壁際まで逃さない、Dyson 360 Vis Navロボット掃除機

「Dyson 360 Vis Nav™ロボット掃除機」外観

以前からダイソンではロボット掃除機を発売しているが、最新型となる「Dyson 360 Vis Nav™ロボット掃除機」が展示されていた。

今までのコードレス掃除機で培ってきたモーター技術や集じん性能といった掃除機の機能を順当に受け継ぎ、エッジノズルといった新しい機能まで盛りだくさんな製品となっている。

モーターにはコードレス掃除機でお馴染みの「Dyson Hyperdymium™モーター」が、メインのブラシ(ローラー)には3種類のブラシが一つにまとまった「トリプルアクションブラシバー」が搭載されている。

「Dyson 360 Vis Nav™ロボット掃除機」床接地面
上部の4色使われているロールがトリプルアクションブラシバーだ
ソフトなナイロンブラシ・カーボンファイバーブラシ・硬いナイロンブラシで構成されている

センサー類としては、カメラ式による「360°ビジョンシステム」が近距離用、遠距離(マッピング)、サイドなどといった用途に合わせ26個ついており、効率よく掃除を行なってくれる。また、ゴミが通過する内部にコードレス掃除機のV12, V15 Detectでも搭載されている「ピエゾセンサー」があり、ゴミの量に応じて吸引力を自動で調整※2してくれる。

※2 ダイソンによる自社調査を基に、微細な粒子とは 100μm 以下のゴミと定義づけられている。オートモード使用中に自社試験で定めたホコリの濃度の増加を検知した時のみ、自動で吸引力が強まるとのこと。

個人的に最も気になったのが、今回初めて搭載されたエッジノズルだ。

ロボット掃除機において壁際の掃除というのは各社の考え方がよく現れるところだが、今回のモデルでは新たな取り組みとして、専用のエッジ(ブラシバー)が採用されている。壁際を掃除する際などの必要な時にだけ飛び出てくる仕様だが、使用時は本体がかなり壁際に寄る。そこからエッジがさらに展開されているので、実質ほぼ触れている状態に近い印象を受けた。

このモデルではエッジノズルを採用することで、一般的なロボット増時期にありがちな回転するサイドブラシを廃止しており、目に見えないゴミが無駄に舞うことを防いでくれることも特徴の必要だろう。サイドブラシは長い髪の毛が絡まりやすい部分でもあるため、この試みはかなり好印象だ。また、上記の要素に付属して本体をD型にしており、壁際に対する意識の高さを感じる仕様となっている。

紹介したい要素が多すぎて網羅できていないが、他にもコードレス掃除機で培われてきたダイソンらしさを感じる細かい気遣いがメンテナンス周りだ。

他にも気になった点として、対応アプリケーション「MyDyson™アプリ」による「ディープクリーンレポート」があげられる。いわゆるヒートマップ的な機能で、実際に吸ったホコリの量を色別で可視化して表示してくれる機能だ。類似機能が搭載された他社製品もあるにはあるが、写真を見る限りかなり細かく教えてくれるように思う。よくあるエリアごとの掃除カスタマイズや制限エリア等の設定ももちろんアプリに搭載されているので安心してほしい。

「Dyson 360 Vis Nav™ロボット掃除機」ディープクリーンレポート
担当エンジニアが住んでいる実際の住居のディープクリーンレポート
この機能のおかげで、キッチンの床が特に汚れやすいことが判明したそうだ

25周年を記念し日本限定カラー「セラミック ポップ」モデルが登場したヘアケアカテゴリー

冒頭でもお伝えした通り今回の舞台となった原宿はダイソンとゆかりがあるわけだが、実は他にも特別な関係が築かれているのをご存知だろうか。

ダイソンがサイクロンテクノロジーを初めて導入した掃除機「G-Force」、実は日本で初めて発売されていた製品なのである。その結果1991年の国際産業デザイン見本市で賞を受賞し、その売り上げを元にダイソン社が設立されるという、切っても切れない関係が日本だったというわけだ。

そんな日本で発売された初代G-Forceのカラースキームからインスピレーションを受け、日本限定カラーで今回発売に至ったのが「セラミック ポップ」モデルである。今では見慣れたダイソンカラーになる前のカラースキームということもあって見慣れない印象の人も多いと思うが、見てもらえればわかる通り非常に良い。なんというか、Kawaii。

日本限定カラー「セラミック ポップ」モデル

各製品は既存ラインナップではあるが、簡単に触れておこう。

  • Dyson Airwrap™マルチスタイラー

30mm Airwrap™ロングカーラー、スムージングブラシ(ソフト)、スムージ ングドライヤーの3つの厳選されたアタッチメントを搭載したシンプルモデルだ。エアリーカール、ブロー、ドライ、浮き毛抑制が一台で実現できる。 なお、後ろに写っている収納ボックスは入荷次第順次発送とのことだ。

Dyson Airwrap™マルチスタイラーの日本限定カラー「セラミック ポップ」
  • Dyson Supersonic™ヘアドライヤー

過度な熱に頼らずすばやく乾かすことで髪に熱を当てる時間を短くし、髪本来のツヤを守ることができる製品だ。「ツヤ出しツール」により浮き毛やうねりを抑え、 まとまりのある、サロンで仕上げたようなツヤめく髪に導いてくれる。

Dyson Supersonic™ヘアドライヤーの日本限定カラー「セラミック ポップ」
  • Dyson Corrale™ヘアアイロン

髪の形状に合わせてしっかりと包み込むフレックスプレートを採用したヘアアイロン。インテリジェントヒート・コントロールを搭載し、1秒間に100回、プレートの温度を調整してくれる。

Dyson Corrale™ヘアアイロンの日本限定カラー「セラミック ポップ」

色合いだけでなく、塗料も全てサテン塗料のトップコートを精密に塗布した「セラミック」仕上げとなっている。まるで素焼きの陶器のような手触りは、日常遣いするヘアケア製品との相性バッチシだ。

また、ヘアケアに関しては会場2階でプロスタイリストによるスタイリングが受けられる。予約が必要なコンテンツではあるが、購入を検討されている方は自分のヘアで実演してもらえる機会なので、ぜひ検討いただければと思う。

DysonLaunchPadダイソンの出発点 会場内で体験できるスタイリング

参加してみて感じたダイソンの取り組みの大きさ

今回我々が参加したのはメディア体験会だったため、実は本国のエンジニアによる説明を受ける機会があった。簡単ではあるが、ここでご紹介だけさせていただこう。

他にも本国よりエンジニアの方がいらっしゃっていたがここまででかなり長文となってしまったため、申し訳ないが割愛させていただく。

実際に開発を行う彼らの話と今回記事内では紹介しきれなかったダイソンとしての展示を通じて、未熟な筆者ながら感じたことがある。それは思っていた以上にダイソンの取り組みが大きかったということだ。 今回参加するまでは家電製品メーカーという印象しなかったのだが、例えばDyson Zone™空気清浄ヘッドホンは今後起こりうる(あるいはすでに起こっている)社会問題に対しての一早いアプローチであるように思うし、それ以外にも製品ではない形で既にたくさんの取り組みがされていることを知った。

一例を挙げさせていただくと、イベント会場で何故かイチゴが振舞われていた。

DysonLaunchPadダイソンの出発点にて振舞われたイチゴ
このイチゴがもちろん美味しいのだが、酸味と甘みがちょうどよく、その上とても大きいのだ。

実は創業家であるダイソン家は2012年から「ダイソン ファーミング」という農場の運営をしており、2019年にはカーボンニュートラルを実現している。イチゴ以外にも様々な農産物を英国で生産しており、その農場は36,000エーカー(約146平方キロメートル)もの広さを誇る。もちろん英国最大級だ。さらにその生産量は単一生産者としては英国最大だというのだから、驚くほかない。

Dyson Zone™空気清浄ヘッドホンの取り組みにみえた”大気汚染・騒音公害”だけでなく、世界的にも深刻と言われる”食糧不足”にも取り組んでいるとは… ただの家電製品メーカーだと思っていたことをここに謝罪したい。

今までにない”取り組みや製品”を、これからも

ビジュアルが目を惹く製品から、今までの積み重ねが生きた製品まで実際に体験できる本イベント。テクノロジーがメインではあるが、意外な日本とのゆかりを感じる場であったりと、一味違う体験型コンテンツとなっている。イベントのキャッチコピー「今までにないものを、これからも」が本記事で少なからず感じられたなら幸いだ。 しかしながら、本記事だけでは説明し切れていないコンテンツ・特徴がまだまだあるのも事実。そこに関しては私の力不足で申し訳なく思うが、この週末にお時間がある方はぜひ原宿に足を運んでみてほしい。本当に駅を出てすぐなので。

イベント情報
イベント名:25周年記念最新テクノロジー体験イベント「DysonLaunchPadダイソンの出発点」
開催期間:2023年5月24日(水)〜28日(日) 11:00〜20:30
※イベントなどにより、開催時間は予告なしに変更となる可能性がございます
入場:入場無料 / 一部予約制
場所 :原宿 ジング(jing)  東京都渋谷区神宮前6丁目35-6
特設サイト:https://dyson-japan-25th-event.jp/

製品詳細
製品名:Dyson Zone™ / Dyson Zone™ Absolute
価格:オープン
発売日:2023年5月23日(火)
カラー:ウルトラブルー/プルシアンブルー / プルシアンブルー/ブライトコッパ―
サイズ(高さ×幅×奥行き):200×240×210mm
本体質量:595g(ヘッドホン単体)、670g(シールド着用時)
最長運転時間:音楽再生のみ 50時間
空気清浄モード 低:4時間 中:2.5時間 高:1.5時間

製品名:Dyson 360 Vis Nav™ ロボット掃除機
価格:オープン
発売日:2023年5月23日(火)
サイズ(高さ×幅×奥行き):97×330×345mm
本体質量:4.5kg
最長運転時間:約50分
充電時間:約2時間30分

製品名:Dyson Supersonic™ヘアドライヤー「Ceramic Pop」カラーモデル
発売日:2023年5月23日(火)
サイズ(高さ×幅×奥行き):288×77×98mm
最大消費電力:1200W
風量:2.4m³/分
コードの長さ:1.9m

製品名:Dyson Airwrap™ マルチスタイラー「Ceramic Pop」カラーモデル
発売日:2023年5月23日(火)
サイズ(高さ×幅×奥行き):448×41×47mm
最大消費電力:1200W
コードの長さ:2.7m

製品名:Dyson Carral™ヘアアイロン「Ceramic Pop」カラーモデル
発売日:2023年7月中旬

性能は環境条件や使用条件によって異なる場合があるとのこと

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