ASUS「ROG Phone 7」シリーズはゲーミングスマホの歴史に名を刻む1台になる

ROG Phone 7_アイキャッチ

ASUS

ゲーミングスマートフォン

ROG Phone 7

※リンク先は「ROG Phone 7(ROG7-WH16R512)」となります。

スマートフォンの台頭により、携帯ゲーム市場がソーシャルゲーム市場と融合を始めて久しい今日この頃。ゲーム機そのものの種類も減り、逆にゲーム時の性能を強調するスマートフォンが各社から徐々に出始めるようになった。

そうしたゲーミングスマートフォンというべき市場に早くから目をつけていたのが、ASUSから販売されている「ROG Phone」のシリーズだ。その初代発売は2018年で、これまでパズドラやシャドウバース、FGOのように2Dがベースだったソーシャルゲーム界隈で、フォートナイトや荒野行動といった本格的な3Dグラフィックスを用いたゲームが登場し始めた時期とほぼ一致する。

今回はそんな「ROG Phone」シリーズの最新製品「ROG Phone 7」および「ROG Phone 7 Ultimate」が2023年7月21日(金)より販売開始されたので紹介していこうと思う。価格は「ROG Phone 7」が129,800円(税込)から、「ROG Phone 7 Ultimate」が179,800円(税込)だ。

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最新CPU Snapdragon 8 Gen 2と最大16GB LPDDR5Xメモリを搭載したハイエンドマシン

本製品では現状最高峰の性能を持つモバイル向けCPU「Qualcomm® Snapdragon™ 8 Gen 2」と同じく最高峰の転送速度を持つLPDDR5X規格のメモリを搭載している。

CPUは現状最高峰と書いた通り、各スマートフォンメーカーも最新のフラッグシップモデルで採用されているモノだが、この製品で注目すべきはメモリ部分。スマートフォンでは多くのゲーミングPCと異なりグラフィックにCPU内蔵のモノを使用するため、別途グラフィックメモリを搭載していない。

つまり本体メモリがどれだけ高速かつ大容量かというのが非常に重要になる。

LPDDR5Xは前世代であるLPDDR5と比べ、最大33%高速化されておりスマートフォンに搭載されるメモリとしては現状最速のモノ。一般的にスマートフォンのメモリ規格は公開されないことも多いため、それをあえて仕様として提示しているのはASUSのこだわりと言うほかない。また容量においても最大16GB、最低12GBからと、一般的なゲーミングPCと変わらないレベルになっている。

メモリが512MB程度のAndroid 2時代からスマートフォンを使用している筆者としては、あまりにも衝撃的なスペックと言わざるを得ない。

安定稼働を実現するこだわりの冷却性能

スマートフォンでゲームをする際、”熱”が天敵であることは誰もが知るところだろう。発熱による性能の低下「サーマルスロットリング」はもちろん、場合によってはゲームの強制終了どころかOSがシャットダウンしてしまうことや、バッテリーの劣化に加え膨張など最悪の場合本体の故障にもつながる由々しき問題だ。この発熱はゲームや高画質な動画撮影など、高負荷のかかる状況で起こりやすく、ゲームを前提とした「ROG Phone 7」シリーズはそうした状況に晒されやすい。

しかし安心してほしい。その辺りの対策もバッチリなされているようだ。

「ROG Phone 7」シリーズ共通の機構として、極めて高い熱伝導率を誇る窒化ホウ素を使用した熱伝導グリス、そして新設計のベイパーチャンバーとグラファイトシートを採用している。 主な熱源であるCPUから熱伝導グリスを通じて、毛細管現象を利用したヒートシンクの一種であるベイパーチャンバーに伝達、そしてその熱をグラファイトシートで拡散するという構造だ。

特にベイパーチャンバーとグラファイトシートの設計変更の効果は大きく、「ROG Phone 6」からベイパーチャンバーで放熱効率を168%向上、グラファイトシートで10%向上しているという。正直これ以上の冷却性能を求めるなら、ファンの搭載か素材レベルでの変更がない限りほとんど難しいかと思う。

ROG Phone 7 ultimate_内部構造図
ROG Phone 7 Ultimateの内部構造イメージ。
右から3番目のオレンジのパーツがベイパーチャンバー。2つ目の黒い板状のパーツがグラファイトシートだ。
新設計のベイパーチャンバーの動作イメージ。
内包した揮発性の高い液体を封入した中空構造の金属板内を、液体が熱による揮発と放熱による液化を繰り返すことで、熱移動を行うベイパーチャンバー。「ROG Phone 7」シリーズでは、この液体の水路を見直することで気化した液体の拡散、ならびに液化後の集約を早め、熱伝導効率を向上させたという。

また先ほど「ファンの搭載か」と記載したが、なんと「ROG Phone 7 Ultimate」ではファンを備えた専用の外部冷却装置「AeroActive Cooler 7」が同梱している。この外部冷却装置はファンとペルチェ素子を搭載しており、スマートフォン本体の温度を読み取って自動で切り替えてくれるだけでなく、なんと接続した際にはスマートフォンの背面が自動で開き直接風を送り込んでくれるのだ。

また「AeroActive Cooler 7」は冷却だけではなく、本体スタンドやサブウーファー、ゲーム操作時の物理キーとしても機能する1台4役となっている。これだけでもUltimateを選択する価値はあるだろう。

今まで物理的に背面が開くスマートフォンなどあっただろうか。いやない。

液晶やタッチセンサーなど細部までゲームに最適化したボディ

ここまで性能や冷却機能に言及してきたが、そのこだわりはボディ全体にも見ることができる。

例えば液晶は165Hzのリフレッシュレートと1msの応答速度を実現した、超高速駆動のAMOLEDディスプレイを採用し、最大輝度は1,500nitと外でも見やすいものになっている。他にも本体の右側面の上端と下端に超音波タッチセンサーのAirTrigger 7を搭載し、横持ち時にゲームコントローラーのLRボタンのように扱えるなど、本機を”ゲームマシン”たらしめる要素が随所にちりばめられている。

AirTriger
このAirTrigger 7のすごい所は、ON/OFFだけのタップのみでなくスワイプ操作が可能であり、疑似的なまさしく「トリガーボタン」として活用できるところだ。タイトルによってはトリガーのアナログ入力が重要なゲームもあるためこの機能は革新的と言っていい。
イヤホンジャック
一般的には細かいが、一部のゲームユーザーにとって細かくないポイントなのがこのイヤホンジャックの搭載だろう。
特に”音ゲー”と呼ばれるリズムゲームにおいては、数ミリ秒単位の遅延が致命的になりうる。イヤホンジャックは無くてはならない存在なのだ。

「ROG Phone 7」シリーズこそが真のゲーミングスマートフォンだ

見ていただいた通り「ROG Phone 7」シリーズは、スマートフォンにおける”ゲームをするうえで必要な要素”をこれでもかと言わんばかりにすべて詰め込んだ、正しく「ゲーミングスマートフォン」だった。

もちろん6,000mAhを誇る超大容量バッテリーや高速充電が可能なUSB PD 65Wへの対応、3つのレンズを備えた高性能なカメラなど、スマートフォンとして普通に使用する上でも快適になる要素も備えている。圧倒的性能に裏打ちされた動作の快適性に至っては言わずもがなだろう。

筆者の知る限り、ここまでゲーム用途に適した製品は現状他にない。本製品こそがゲーミングスマートフォンというジャンルを「ゲームもできる電話」から「電話もできるゲーミングマシン」へと塗り替えたターニングポイントとして、歴史に名を刻む日も近いのかもしれない。

製品詳細

製品名:ROG Phone 7 / ROG Phone 7 Ultimate
価格:129,800円(税込)~ / 179,800円(税込)
発売予定日:2023年7月21日
製品ページ:ROG Phone 7: https://rog.asus.com/jp/phones/rog-phone-7/
      ROG Phone 7 Ultimate: https://rog.asus.com/jp/phones/rog-phone-7-ultimate/


ニュースリリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001026.000017808.html

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