最近のスマホカメラは進化が凄まじく、誰でも簡単に美しい写真が撮れる。筆者が最近購入したXiaomi 15なんて、ちょっとズームして明るさを調整するだけでも、なんとなく良い写真が撮れる。
しかし自分が撮った写真を後から見返すと、「なんか物足りないような…」と感じることも多い。それはなぜなのか考えてみたところ、構図の意識が足りていないのかも。
構図とは写真撮影におけるマニュアルみたいなもので、その通りに撮影すれば自然と良い感じの写真になる。存在自体は知っていたが、いちいち意識するのが面倒で無視してきた。しかしせっかく高性能なカメラスマホを持っているので、もうちょっと良い写真を撮りたい。ということでメジャーな構図を試しつつ、構図を意識しただけで撮影スキルが上達するのか試行してみよう。
製品概要

Xiaomi
Xiaomi 15
12GB+256GB

製品名:Xiaomi 15
市場想定価格:123,000円(税込)〜
カラー:グリーン / ブラック / ホワイト / リキッドシルバー
発売日:2025年4月1日
製品ページ:https://www.mi.com/jp/product/xiaomi-15/
一番簡単で奥深いのが日の丸構図
日の丸構図は最も簡単に実践できる構図だ。被写体を写真の中央に入れるだけで、特に難しいことを考える必要はない。おそらく多くの人が無意識に使っている構図だろう。

ただ、なんとなく撮っていると味気ない写真になりやすいのが弱点。シンプルなのは良いが、もう少し工夫したい。
もう少し捻らせた写真を撮るなら、主題となる観覧車の位置をズラしてみるのはどうだろう。

手間にフェンス、隣に背が低い建物を配置することで、観覧車の立体感を演出してみた。いわゆる三分割構図とも言える。
写真を三分割し、線が交わる箇所に被写体を配置するのがコツ。この写真の場合、ちょうど観覧車の中央に線が交わるように配置した。日の丸じゃなくても、このような形で主題を目立たせることも可能だ。

また日の丸構図は横で撮るより、縦で撮った方が様になりやすい。特に大きな建物は視線が下から上に行きやすく、簡単に奥行き感を出せる。

もうちょい工夫してみたいと思ったので、手前に副題として草を入れてみた。そうすると草が若干ボケて映り、観覧車がより際立って見える。料理の盛り付けと同じように、主題の他に何かしら要素を入れてみると面白い。
ただの日の丸構図でも工夫次第で良くなるので、簡単なようで奥深いことが分かるだろう。

良さげな写真を撮りたいなら額縁構図
額縁構図は被写体を囲むようにして撮影する構図だ。これも日の丸構図に近いが、よりエモさを出せるのが特徴。例えばこんな感じ。

観覧車全体を写したかったが、とりあえず時計の部分が見えるようにした。ただの日の丸構図よりも、こっちの方が雰囲気は出ていると思う。
なお額縁となる素材を探すのが意外と難しく、そう簡単に撮れないのが難点だ。周りに木々がある場合、それが額縁になりやすいかも。
ちなみに、状況によっては簡単に撮れる場合もある。例えばみなとみらいにある「帆船日本丸」は船内を見学でき、探してみると額縁構図を狙える場面が多かった。例えば窓の形が額縁のようになっていたので、それを撮影するだけで額縁構図になる。

ほかにもコンパスがあったので撮影してみたら、これも額縁構図で撮れた。なんとなく雰囲気を出せるというか、日の丸構図とは一味違った良さを感じられるだろう。日の丸構図に飽きてきたら、額縁構図を意識して撮ってみると楽しめそうだ。

奥行きを出すなら放射線構図
遠近感を出せる放射線構図にもチャレンジしてみた。線が中心に集まるような構図なので、視線を誘導させやすいのが特徴。どの角度から被写体を撮るのかが重要だ。
例えば赤レンガ倉庫をとりあえず撮ってみたが、なんか捻りが足りない。全体を写せていないのも原因だろう。

そこで放射線構図を意識して撮ってみた。さっきの写真は正面から撮っていたが、今度は斜めから赤レンガ倉庫を見渡せる角度を意識してみる。
そうすると奥行きが生まれ、ダイナミックな写真になったと思う。赤レンガ倉庫の奥側へと視線が行ってしまうような写真になれただろう。

別の写真でも放射線構図を意識してみたが、ちょっと違う感じになってしまった。手間に花を置き、奥側の木に視線が行くようにしてみたが、先ほどの写真より奥行き感はない。どちらかと言えばS字曲線のような構図か。

こちらも放射線構図を意識してみたが、ただのS字構図になってしまった例。これも奥行き感は出せているが、視線誘導が上手くいっていないような。ただ奥行きを出せばいいのではなく、その写真の中で「視線が吸い寄せられる箇所」を意識する必要がありそうだ。

構図を意識すれば、自ずと良い写真が撮れるはず
これまで感覚的に写真を撮ってきたが、それだと適当な写真が生まれやすい。後から見返したときに、「これ微妙だなぁ」と感じる写真は数え切れないほどある。
しかし構図を意識した写真というのは、どうすれば良く写るのか試行錯誤した写真だ。こだわりを持って撮影した写真なのだから、それだけでも良い写真になれているはず。
とはいえあんまり細かいことを意識しすぎるより、直感的に良いと感じる写真が撮れれば、それだけでも写真撮影を楽しめるだろう。その直感を養いたくなったら、構図を意識してみるのがいいのかも。
ちなみに本記事で紹介した写真は、みなとみらい駅周辺で撮った写真だ。みなとみらいは赤レンガ倉庫、山下公園、ランドマークタワーなど撮影スポットが多い。撮影練習にうってつけな場所としておすすめだ。
ギャラリー














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