どういうわけかiPadというのは、モデル選びでの悩みが尽きない。実際のところ11インチのiPad Airが1台あれば十分、miniと13インチの2台持ちが最強など、派閥が分かれているようだ。かくいう筆者はiPad miniとiPad Air 13インチの組み合わせを4ヶ月くらい続けてきたが、果たしてこれが最適解なのか疑問に感じている。その疑問を解消すべくiPad Air 第5世代の整備品を購入した結果、サイズ選びの結論が見えてきた。
iPadの13インチは万人向けじゃない
今まではPad Proしか13インチモデルがなかったが、2024年からiPad Air 13インチが登場し、ライトユーザーでも手を出しやすくなった。

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iPad Air(M2)13インチ

筆者もiPad Air 13インチを購入して半年ほど使ってきたが、実は万人向けじゃないと感じる要素もある。

まず画面サイズが大きすぎて、持ち運ぶのがストレスだ。単体で持ち運ぶとしても大き目のショルダーバッグやリュックが必要だろう。それにMagic Keyboardも合わせると、重さが1.5kgほどになる。流石に重すぎてしんどいし、もはやMacBook Airを持ち歩く方が快適なくらいだ。

それにiPad Air 13インチはライトユーザーでも手を出しやすいと言っても、価格は10万円前後。Proモデルを買うより安くなっただけで、価格相場はまだまだ高い。
つまり13インチはタブレットとしてのハードルが高いので、人を選ぶサイズと言える。筆者の感覚としては、作業用にiPad Air 13インチを買うくらいならMacBook Airを選んだ方がマシだと思う。
向いているとしたら、イラストレーターなど手書きを多用する人だろう。他のサイズよりも明確に画面サイズが大きいため、手書きに特化しているのは確かだ。

コンテンツ消費で使うにしても価格が10万円以上するので、コスパが悪い。Androidタブレットには4万円台で買える12.7インチタブレットがあるので、動画鑑賞をしたい人はそっちでもいいと思う。

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Tab P12
12.7インチ

iPad miniは万能な8インチタブレットを使いたい人におすすめ
iPad miniはメモやスケッチなどの手書き、読書やPDFなどインプット目的で使いたい人に向いている。それを日常的に持ち運んで使いたいなら、なおさら最適なサイズだろう。あるいは快適にゲームしたい人も満足できる性能だ。

ただし万能なサイズとは言いづらい。Magic Keyboardのような専用キーボードはないし、イラスト作成をしたい人にとっては小さすぎるだろう。他にも分割画面で作業したいとき、iPad miniは小さすぎると感じる。

とはいえ8インチ台で優秀なペンシルが使えるのはiPad miniくらいだし、アクセサリーも豊富だ。ただコンテンツ消費で使いたいならAndroidタブレットで事足りるが、クリエイティビティを求めるならiPad miniの右に出るものはいないはず。
またiPadの使用感が好きで、それをコンパクトなサイズで使いたい人にとって、iPad miniはピッタリな存在と言える。

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iPad mini(A17 Pro)

11インチは万人向けで、タブレットらしいサイズ感
iPadにおける11インチサイズはAirだけじゃなく、通常モデルやProモデルでもラインナップされている。Androidタブレットにおいても、市場の人気タブレットはほとんど11インチだ。
なぜ11インチはタブレットらしいのか?それは大きすぎず小さすぎず、手書きや画面分割など大抵の用途で使いやすいからだ。miniほど手軽ではないが、電子書籍や動画視聴の迫力がある。

13インチほど大きくはないが、モバイルワークが捗るサイズ感だ。重さに関しても、13インチのMagic Keyboardは約1.3kg、11インチは約1kg前後。Smart Keyboard Folioなら13インチは約1kg、11インチは約760gほどで済むため、重さの違いは歴然だ。

良く言えば万人向け、悪く言えば器用貧乏とも言えるが、だいたいの人に刺さるサイズだろう。なにはともあれタブレットのサイズ選びで悩んでいるなら、真っ先に11インチをおすすめする。

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iPad Air(M3)11インチ

ちなみにクリエイティブ作業をしないのであれば、iPad Airより通常モデルの方が最適だ。最新のA16モデルなら処理速度も快適で、ゲームや動画鑑賞などコンテンツ消費が捗るだろう。

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iPad(A16)
11インチ Wi-Fiモデル

最終的に筆者はiPad Air 11インチを選んだ
なんだかんだ筆者はiPad Air 第5世代を使用中だ。13インチより取り回しやすく、miniより大きい画面で作業できる。動画視聴や読書、執筆作業などオールラウンダーで活躍するサイズだ。

13インチサイズよりも画面が小さいので作業しづらいかと思ったが、そうでもなかった。このサイズが自分に合っているということだろう。

たまにiPad miniも恋しくなるが、使うことがあるとすれば調べものやメモ書きくらい。動画鑑賞や漫画を読むにしても、結局11インチの方が大きくて見やすい。

他のモデルとiPad miniの大きな違いは、純正キーボードの有無だ。iPad miniにはMagic Keyboardみたいなアクセサリーが存在しないので、生産性を高めづらい。まあ執筆作業くらいなら、自作キーボードなど組み合わせれば快適に作業できる。

しかし調べながら作業したり、膝の上に置きながらタイピングしたりと、iPad miniだけではノートPC的に使うのは難しいだろう。
以上の理由があり、現在はiPad Air 11インチだけ使っている。こだわりがない限り、だいたいの人は11インチを選んで損しないはず。かといって11インチがベストな選択とも限らないので、ライフスタイルに合わせてサイズやスペックを選び、後悔のない選択をしてほしい。
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iPad Air(M3)11インチ
