家電量販店に行くと、昔よりキーボードの種類が増えたように感じる。昔というのは、筆者が学生時代の頃だ(まだWindows 10がリリースされたばかりの時代)。
その時の筆者は、キーボードなんて1個あればいいと思っていた。多くても2個で十分。
それくらいの心持ちだったのだが、今は2個どころか6個くらいキーボードを持っている。SNSを見ていても、結構な数のキーボードを所持している人が増えている印象だ。
なぜそんなにキーボードを持つのか?どんなメリットがあるのか?疑問に感じる人に向けて、筆者なりにキーボードを複数持つメリットを解説していきたいと思う。

EPOMAKER
キーボード
EPOMAKER Split65 QMK/VIA

キーボードを複数持つと3つのメリットがある
使っていて飽きない
これは主観的な意見だが、1つのキーボードだけだと使っていて飽きやすい。一般的な解釈なら、理想のキーボードが1つあればそれでいい、と思う人が多いだろう。
だが、筆者のような飽き性な人間が理想的なキーボードにたどり着いたとしても、また新たな理想を求めてしまう気がする。
過去にREALFORCEというキーボードにハマっていた時期があり、これが筆者にとって最高の1品だと思っていた。しかし今はいろんなメーカーのキーボードに手を出しているので、日々価値観が更新されている。
特にメカニカルキーボードというジャンルはキースイッチを自由に交換でき、キーボードによってキースイッチの打鍵感も変わる。同じようなキーボードでもキースイッチを変えるだけで様変わりするため、いろんな味を楽しめるのだ。

自分好みのキーボードを複数持っていれば、タイピングに飽きるという感覚から無縁になれる。これが複数持ちをするメリットの1つだ。
用途で使い分けられる
これはゲーム用、これは仕事用、これは持ち運び用など、用途によってキーボードを使い分ける。これこそが複数持ちをする最大のメリットだろう。
筆者の場合はiPad miniで作業するときは折りたたみキーボード、仕事では分割キーボード、サブPCではお気に入りのメカニカルキーボードと使い分けている。


仕事用のキーボードはどうしても作業効率を求めてしまうので、できるだけキーボードを取っ替え引っ替えしたくない。しかしいろんなキーボードを使いたいから、その欲求を満たす役割はサブPCにさせている。
とはいえマルチペアリングに対応したキーボードを持っていれば、デバイスを複数持っていようが簡単に接続先を切り替え可能だ。複数持つのは面倒だけど、複数のデバイスに接続したい人はそういう選択肢もある。

しかしマルチペアリングできる最大デバイス数は3台が相場なので、それ以上の数を要するなら、やはりキーボードの複数持ちが必要になるだろう。
寿命を分散できる
キーボードというのは使えば使うほど劣化していき、やがて寿命が尽きるものだ。それはメカニカル方式や静電容量無接点方式など、耐久性が高いキーボードでも同じこと。
しかし複数持ちなら、1つのキーボードを使い続けることで生じる、寿命の消費を抑えられるのだ。

要は使用率を分散できるため、1つのキーボードを長く使っていけるのがメリット。もし1台が壊れたとしても常に控えのキーボードがいるので、急いで買い直す必要もなくなる。
複数持ちは沼の始まりでもある

複数持ちのメリットはちゃんとあるわけだが、いつの間にか「所有すること」が目的になってしまうリスクもある。というか筆者は半分くらいその節があるのだが、昨今のキーボードはデザインを見ただけで欲しくなるような製品が多い。そう考えると、インテリアとして存在するキーボードというのも、そんなに悪くないような気がするのだ。
それにキーボードを複数持ちしてしまうと、新しいキーボードを買うハードルが低くなる。気づいたら沼に浸かっているのだ。それはそれで恐ろしいが、面白い世界でもある。
いずれにせよキーボードの複数持ちというのは、そこまで変なことではない。少なくとも、複数所持する意味があるなら無駄ではないだろう。
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