近年流行りのモニタージャンルとして、湾曲(曲面)モニターがある。湾曲モニターとはその名の通り通常フラットなはずの液晶表面が内側に湾曲しており、高い没入感が得られることや同一サイズのフラットパネルの製品と比べて設置スペースを削減できるというメリットが存在する。 出始めの頃は非常に高価な製品ばかりの印象だったが、どうやら最近は事情が変わったようで比較的安価なモデルも登場している様子。
今回はそんな湾曲モニターの中でも高コストパフォーマンスなゲーミングモニターがMSIから登場したのでご紹介しようと思う。その名も「G24C4 E2」。発売は2023年9月26日(火)を予定しており、価格は驚きの22,800円 前後だ。
2万円台で買えるフルHD 180Hz駆動の湾曲ゲーミングモニター
本製品の特徴は、なんといってもそのコストパフォーマンスの良さだろう。2万円台前半というモニターとしては低価格帯に位置しながら1,500Rの湾曲液晶を採用し、リフレッシュレートは180Hz、応答速度も1ms(GTG)とこの価格であれば文句のつけようがないスペックを有している。しかもパネル方式はTNではなくVAなため視野角もひろい。
反面モニターサイズは23.6型、解像度もフルHD(1920 x 1080 px)と控えめだが、この辺りは十分納得がいく。むしろエントリー向けのPCと組み合わせた際には、高解像度になるとリフレッシュレートが担保できなくなるため、このバランスこそが正解といえるだろう。
フレームレスデザインによりマルチモニター環境でも没入感を妨げない
近年のモニターはどれもパネル周りの枠が狭いフレームレスなデザインが採用されているが、本製品においてはこの要素が大きなアドバンテージになり得る。そう、1台あたりの価格が非常に安いからこそ、ゲーマーなら一度は憧れる3画面構成のマルチモニター環境が非常に組みやすいのだ。マルチモニターにおいて非表示領域となってしまうフレームの幅は非常に重要。そういった際にも本製品であればプレイの大きな妨げになることはないだろう。3枚揃えても7万円でお釣りが来る(発表時の価格)のだから驚きである。ウルトワイドモニターを買うよりも場合によっては安いのだ。
「G24C4 E2」はエントリー層からミドル層まで幅広くお勧めできる製品
上記に加えてAMDやNVIDIA製のグラフィックチップと組み合わせることでカクつきや描写遅延を抑制するAdaptive-Sync、暗いシーンでも視認性を上げるナイトビジョン機能を備えゲーミングモニターとしての性能は十分。また意外にも色域が広くsRGBカバー率:98%、DCI-P3カバー率:89%と極端に色味が気になることもないだろう。
1台で手軽に高リフレッシュレートを体感するもよし、ハイエンドなPCと組み合わせて3面マルチ環境で圧倒的没入感に浸るもよし、エントリー層からミドル層まで幅広くお勧めしたい製品だ。
製品詳細
製品名:G24C4 E2
発売日:2023年9月26日(火)
市場想定売価:22,800円前後
製品ページ:https://jp.msi.com/Monitor/G24C4-E2
ニュースリリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000785.000053749.html