一昔前まで黒い無骨な箱だったPCも、近年では多くのバリエーションが見られるようになってきた。煌びやかにライトアップされたゲーミングPCや、ポップなパステルカラーの筐体を使用したノートPC、どんな部屋やシーンにも馴染むシンプルかつスタイリッシュな小型デスクトップPCなどその形態は様々だ。
なかでも定期的に話題になるのが、アニメや漫画、有名アーティスト、スポーツチームなどとのコラボレーションを行った製品だろう。しかし意外にもあまり見かけないのが、ファッションブランドとのコラボだ。
今回ASUS社が発表した「ASUS Vivobook S 15 OLED BAPE® Edition」は、その名の通り「ASUS」とストリートファッションブランド「A BATHING APE®」がコラボしたちょっと珍しい製品。
インテル Core i9を搭載した標準モデルは199,800円(税込)、一部EC限定の Core i5モデルが149,800円(税込)だ。
日本発のファッションブランド「A BATHING APE®」とのコラボ
「A BATHING APE®」、通称BAPE®はかつて原宿を中心に誕生したストリートファッションブランドで、迷彩柄をモチーフにしたカモフラージュデザインと猿のイメージキャラクターが有名なブランドだ。主にパーカーやキャップ、スニーカーなどのアイテムが印象的。また今回のASUS社だけでなく、音楽系のアーティストなどともコラボを行っており、MVなどで見かけた人も多いのではないだろうか。
そんなBAPE®だからこそ「創作をもっと気軽に」というコンセプトを持ち、カラフルでポップなデザインを採用していた「Vivobook」とは好相性と言える。
100 以上の試作の果てにたどり着いた唯一無二のデザイン
PCといえばつい性能にばかりに目がいってしまうところだが、今回はコラボモデル。そのデザインから紹介していこう。
今回発表された「ASUS Vivobook S 15 OLED BAPE® Edition」はノートPC本体に加え無線マウスやキャリングケース、専用ステッカーやオリジナルフィギュアなどがパッケージされており、これ一つでPC周りをBAPE®一色に彩ることができる。
本体カラーは「ミッドナイトブラック」と「クールシルバー」の2色が用意され、ブラックにはグリーンカモ、シルバーにはブルーカモをベースとした壁紙や付属品がセットされる。
天板にはBAPE®の特徴であるカモフラージュパターンがフォトエッチング加工によりあしらわれ、モデル名が刻まれるエリアには「ASUS Vivobook ”A BATHING APE®”」の文字が輝く。
もちろんこだわっているのでは天板だけではない。画面を開くと見えるキートップには、Escキーにワンポイントのオレンジと、タッチパッドにも天板と同様のカモフラージュパターン。またパームレスト部にも「BABY MILO®」の姿がうかがえる。
タッチパッドにまでデザインが加わっている製品はなかなか珍しい。
そしてそのこだわりは、設置すれば見えなくなってしまう底面にまで及んでいる。
矢印型に形どられたゴム足をはじめ、ここでもワンポイントオレンジが使用されいる。筆者もこれまで数多くのノートPCを見てきた自負があるが、ここまで特殊な形状のゴム脚はお目にかかったことがない。そしてここにも「BABY MILO®」の姿が。
共通デザインの動く壁紙と豊富な付属品
本体そのものはシンプルなブラック・シルバーに、オレンジのワンポイントでまとめられていたの対し、一気にポップなカラーリングで全体をファッショナブルな雰囲気にまとめ上げているのが、動く壁紙アプリと豊富な付属品群だ。
まずは下の動画をご覧いただきたい。
こちらはクールシルバーのモデルに搭載されたブルーカモデザインのオリジナル壁紙アプリ。一見迷彩パターンにロゴが配置されているだけだが、マウスカーソルを動かすことで「BABY MILO®」を始めその仲間たち「BABY MILO® FRIENDS」が飛び出してくる仕様だ。
そしてこの壁紙アプリと共通デザインになっているのが付属するキャリングケース。
付属のケースにも同じく「BABY MILO®」とその仲間たちの姿があしらわれている。また通常、こういった”おまけ”のケースは「とりあえずPCが入る」といったレベルのものが多い。しかし「ASUS Vivobook S 15 OLED BAPE® Edition」において、そんな心配をする必要はない。
周囲をぐるっと回るファスナーを開けるとPC用のクッション付きポケットと、マウスやACアダプターを収納できる小型ポケットのエリアに分かれており、日々の持ち歩きに必要な周辺機器も併せて一括で持ち運べるような構造になっている。
次はマウスを見てみよう。
付属する無線マウスは「ASUS Marshmallow Mouse MD100」を専用デザインにカスタムしたものだ。メインカラーとなるグリーン・ブルーのデザインのものと、シックなブラックの2種類から選んで使用することができる。
デザインだけじゃない、確かな性能を持ったVivobook
ここまで本体や付属品のデザインを見てきたが、本体の性能についてもご紹介しよう。
「ASUS Vivobook S 15 OLED BAPE® Edition」はモデル名にも含まれる通り、15.6型の有機ELパネルを搭載したノートPCだ。CPUにはインテル Core i9-13900Hもしくはインテル Core i5-13500Hを搭載しており、メモリは16GBと十分なスペックを持つ。
またグラフィックスにインテル Iris Xe グラフィックスを搭載しているため、簡単な写真や動画の編集、軽めのゲームなどであれば十分動き、搭載された有機ELパネルで美しい映像を見ることもできるだろう。加えて約14.4時間持つバッテリーを搭載しつつも、本体重量は約1.6kgと軽量。Windows Helloの指紋認証に対応しているため、起動後のログインもワンタッチで済んでしまう。
さらに個人的にオッと思ったポイントとして挙げるのであれば、カメラとモニターの開閉角だ。
搭載されているwebカメラは207万画素のものが採用されており、一般的に搭載されていることの多い100万画素クラスに比べ、より高精細な映像でビデオ通話などが行える。これだけでもオンラインで顔を合わせる機会の多い昨今ではナイスな要素なのだが、なんとこのカメラ物理シャッターが搭載されている。
カメラを切ったつもりで切れておらず、ちょっとした醜態を晒してしまうなんてことはビデオ通話あるあるだ。シャッターを閉めている間はレンズ部がオレンジになるため、そこさえチェックしておけば誤って切り忘れてしまった際も、プライベートな姿を配信してしまう心配がない。
モニターの開閉角については、180度までフルフラットになる製品はすでに多く販売されているものの「有機EL搭載マシンで」というのが少々珍しい。一般的に液晶パネルに比べ視野角が広く発色の良い有機ELパネルであれば、写真や映像を複数人で見るといったシーンでも見えづらさを感じにくいはずだ。
「ASUS Vivobook S 15 OLED BAPE® Edition」はデザイン含め細部にまでこだわったノートPC
ことPC業界において、製品の差別化というのは意外と難しい問題である。基幹となるCPUやGPUといったパーツはintel・AMD・NVIDIAのいずれかになり、メモリやストレージなども規格が決まっているため大きな差は出にくい。
そんな中でデザインや機構でアプローチを図るというのは、ある種当然の流れだろう。
しかしそこで妥協しないのがASUS社。 ストリートファッションブランドとのコラボというデザイン一辺倒に思いきや、そのデザインも細部までこだわりノートPCの筐体にBAPE®の世界観を落とし込んでいる。加えて性能や機構まわりも妥協はなく、きちんと一線級のものに仕上げてきた。
20万円弱という価格も有名ブランドとのコラボに加え、この付属品の数と性能であれば十分納得のいくものだろう。
また今回の製品発表を行った会場「二子玉川ライズ S.C. テラスマーケット E-room 1」は、本日 2023年8月18日(金)〜21(月)までの期間、POP UP Eventとして一般開放される。
オシャレで高性能なノートPCをお探しの方は、ぜひ現地で実物を見てみてはいかがだろうか。お揃いのVivobookを抱えた「BABY MILO®」像がきっとあなたを待っているはずだ。
製品詳細
製品名:ASUS Vivobook S 15 OLED BAPE® Edition K5504VA
価格:149,800円〜199,800円(税込)
製品ページ:https://www.asus.com/jp/laptops/for-home/all-series/asus-vivobook-s-15-oled-bape-edition-k5504/