Sony α7 Vをプロのフォトグラファーが実機レビュー。AF性能やダイナミックレンジ・手ぶれ補正などが進化したベーシックモデルを写真目線でチェック

α7V本体画像

昨年末に登場したソニーの最新ミラーレス「Sony α7 V」。新型センサーの搭載&最新の画像処理エンジンを備えるなど大きく進化を果たしたものの、発売当初の反応は比較的落ち着いたものだった。というのも、やはり昨今のミラーレス市場の注目はどちらかといえば動画性能に偏りがちで、FXやZVという動画向けのシリーズを抱えるソニーの場合、動画もできる写真機の側面が強いベーシックモデルということもあって注目が集まりにくかったのだろう。

しかし、製品自体の魅力が薄いのかといえば全くそんなことはないはず。センサーとエンジンが変わったということは、AF性能やダイナミックレンジ・手ぶれ補正などあらゆる性能が向上するため、スペック以上に使い勝手の変化が現れてもおかしくない。

というわけで今回は、写真機としてSony α7 Vの魅力をお届けすべく、プロフォトグラファーに協力を依頼。実際の撮影現場に持ち込んでもらい検証を行った。写真を仕事とするプロの目には本製品がどう映ったのかをお届けしていきたい。

製品概要

Sony

デジタル一眼カメラ

Sony α7 V


製品名:Sony α7 V
製品型番:ILCE-7M5M
公式ストア価格:416,900円(税込)
製品ページ:https://www.sony.jp/ichigan/products/ILCE-7M5/

目次

α7Vを実際のブツ撮り・ポートレート撮影の現場に持ち込んで検証

記事に協力してくれたのは、写真家/Photographerとして活動する佐々木里菜さん(以下、佐々木さん)。下積時代からずっとSony αシリーズを使用しており、現在はSony α7 Ⅲを使用しているという。佐々木さん自身も新型のα7 Vに興味あったとのことで、快くご協力いただいた。

クリエイター紹介

α7V_prf

佐々木里菜

Photographer

都内スタジオ勤務、写真家の弟子を経て2019年に独立。
人物や静物を主な被写体とし、商業写真家としてポートレート・CDジャケ写・広告・エディトリアルの撮影にも携わる。また、日常の中にある揺らぎや時間の気配をすくい取るような表現を軸に作品制作も行う。
第21回 写真「1_WALL」審査員奨励賞受賞、2024年APA AWARD入選。
https://www.instagram.com/rina_sskk/

なお今回はありがたいことに、我々onesuite編集部のメンバーも実際の撮影現場にお邪魔させていただいた。記事のための撮影ではなく、“ガチ”の撮影現場である。

——本日はよろしくお願いします。
ちなみに今回はどんな撮影なのでしょうか。

佐々木さん:
今回は以前から親しくさせていただいている、micaさんがオーナーを務める喫茶店「MICA TAKAHASHI」での撮影です。喫茶店経営の他にオリジナルプロダクトの販売もされてまして、新アイテムの撮影をご依頼いただきました。

撮影協力:「MICA TAKAHASHI」

喫茶店をイメージした撮影スタジオ

新宿御苑の森の近くの小さな喫茶店「MICA TAKAHASHI」
オリジナルプロダクトの販売やイベントなどを行っている。ブランドのテーマは、想像.創造.空想.妄想する空間。穏やかでワクワクした時間をお過ごしいただけますように。
@micatakahashi
https://www.instagram.com/micatakahashi/

店内に足を踏み入れるとそこに広がるのは、カフェとスタジオ、そしてギャラリーが同居したような不思議な空間だ。温かみを感じさせるキッチンスペースには、見ているだけでコーヒーの芳しい香りが漂ってきそうなドリッパーなどが並び、その左手にはおそらく件のオリジナルプロダクトと思われるアイテムたちがそっと飾られている。採光の良さそうな大きな窓からは柔らかな日が差し込み、ナチュラルウッドのテーブルを彩る生花に薄く影を落とす。

スタジオ内の備品
スタジオ内の備品
チューリップを生けた花瓶

完全に余談だがどこを切り取っても非常に“絵になる”空間で、大きな窓のおかげか写真の色乗りも良く、筆者のような素人が撮ってもちょっとした作品のような出来栄えになる。途中から完全に記事そっちのけで写真を撮っていたのは秘密だ。

新開発のセンサー×画像処理エンジンで進化したAF性能と連写性能

記事冒頭でも少し触れた部分として、ミラーレス一眼におけるセンサーと画像処理エンジンの役割は非常に大きい。ある種スペックで物事を判断しがちな見方ではあるものの、センサーが変われば画素数や高感度耐性、連写性能が変わり、画像処理エンジンが変わればAF性能やノイズ耐性などに変化が出るのだ。

多くの場合、新型のカメラが出る際にはこの2つの内いずれかが変わるパターンが多いのだが、今回のSony α7 Vでは両方とも新開発。つまりそれだけ力の入ったモデルであることが伺える。

α7V本体画像
逆を言えば、センサーや画像処理エンジンが共通のカメラがあれば、おおよその性能は同じという見方もできる。エントリー向けの製品に新型が出た際、旧世代のハイエンドモデルの画像処理エンジンが搭載されるパターンもありがちだ。

Sony α7 Vにおける進化点として、まず真っ先にユーザーが体験しやすいのはAF性能だ。

——今回使用していただくα7 Vは、新型センサーと新型エンジンの搭載が大きな進化点です。
特にAF性能はお持ちのα7 IIIと比べてかなり良くなってるはずですが、いかがでしょう?

佐々木さん:
追尾精度がかなり上がっていて驚きました。人物でも静物でもどうしてもフォーカスが合いづらい被写体は存在し、その都度MFに変えて自力で合わせている場面もありました。
α7 Vはそのストレスが無いどころか、被写体との距離が変わってもフォーカスを追い続けてくれる+それが画面上でわかりやすいところに感動しました。信じられるカメラだなと思います。

α7 Vでの撮影中の様子
α7 Vでの撮影中の様子。AF使用時、合焦の良さと粘り強さが印象的だったようだ。

特にわかりやすい作例が下記のお香の写真で、通常こうした細く小さな被写体は、周囲のアイテムにフォーカスを持っていかれやすい。しかし、そうしたシーンでもキチンとお香の軸にピントが合い器の前後が滑らかにボケているのが確認できるだろう。

α7 Vで撮影した作例
α7 Vで撮影した作例。こうしたシーンでは器の縁や、背後の椅子やテーブル、手間の筒(お香の化粧箱)などにフォーカスが引き寄せられがちだが、作例ではお香本体をみごとに捉えている。

これは恐らくAFの測定点が高密度化されたことと、新たな画像処理エンジン「BIONZ XR2」の合わせ技によるもの。公式サイトによれば「高速データ処理と最適化されたAFアルゴリズムが、被写体の動きをリアルタイムに解析し、小さな被写体や夜景、背景にピントが合いやすい人物など、従来では難しかったシーンでも正確にピントを合わせる」のだという。近年におけるAF性能の向上といえば人物や乗り物、動物などの被写体認識に目が向きがちだが、こうした静物を撮る際にも効果は発揮されるようだ。

また、もう一つ撮影中に体験しやすい大きな進化点といえば最大30コマ/秒の連写性能と、シャッターボタンを押す最大1秒前まで遡ることができるプリ撮影だ。

通常スポーツシーンや動物などを撮るのに向いている機能のため、今回の撮影では役立つ瞬間は無いと思っていたが…どうやらフレグランススプレーを噴霧した瞬間を撮りたい様子。これは連写+プリ撮影を試すにはベストなタイミングだろう。

α7 Vで撮影している様子

人間の反射速度には限界があり、一般的には最短でも0.1秒程度は知覚から動き出しまで遅延が生じると言われている。つまりシャッターを押そうと考えてから、実際に指が動くまでも同様だ。プリ撮影は、こうしたタイミング合わせが重要な撮影において、その遅延を解消してくれる非常に便利な機能と言えよう。

α7 Vを操作している様子

ちなみにα7 Vの場合は0.03秒から0.01秒単位で設定が可能。好みや撮影対象によって調整が必要だが、先ほどの0.1秒を参考にするなら0.3秒程度余裕を持っておけば多くのシーンで対応できそうだ。

α7 Vでプリ撮影した連写の一枚
α7 Vでプリ撮影した連写の一枚。スプレーからフレグランスが噴霧される直前。
α7 Vでプリ撮影した連写の一枚
α7 Vでプリ撮影した連写の一枚。スプレーからフレグランスが噴霧された直後。

——連写速度についてはいかがでしたか?

佐々木さん:
そうですね、従来機でしたら何度もトライしていたであろう撮影もプリ撮影+連写があれば確実にその瞬間を逃さないので、撮りたい瞬間が撮れるだけでなく、静物・人物ともに被写体に負担をかける場面が減ることが嬉しいなと感じます。

α7 Vで撮影している様子

最大16ストップのダイナミックレンジと高精度のAWB(オートホワイトバランス)で現像にも強い

新型センサーとエンジンの採用によって、現れる変化は他にもある。中でもセンサーによる影響が最も大きく現れるのがダイナミックレンジだ。

ダイナミックレンジとは白飛び・黒潰れせずに描写できる明るさの範囲のことで、数値が大きくなればなるほどより範囲が広がっていく。α7 Vが備える最大16ストップという数値は現状の一般市場向けミラーレスカメラが持つ性能としては最高峰であり、暗い場所から明るい場所までより細かく情報を写し取ることができるのだ。

——センサーに関わる性能として、ダイナミックレンジが最大16 ストップに拡張された点も大きな進化となっています。
明暗差の大きなシーンや、RAW現像・編集時などで効果は感じられましたか?

佐々木さん:
シャドウの階調がより滑らかで綺麗になり、美しい立体感が出やすくなったと感じます。撮影時のプレビュー画面ですらそれを実感したので、自分の写真が上手くなったように感じてしまうくらいです。

α7 Vで撮影している様子

佐々木さん:
また、RAW現像・編集時にもシャドウとハイライトを調整する時に従来機とのセンサーの違いを感じました。綺麗です!

下はやや逆光気味のカット。逆光時、この例のように光源となるもの(この場合は窓)が映り込んでいる場合は、被写体に明るさを合わせると光源が白飛びしやすく、光源に合わせた場合には被写体が黒潰れを起こすこともあるのだが…

α7 Vで撮影した作例
α7 Vで撮影した作例。RAW現像後

しかし上記の写真ではどうだろう?逆光の環境下で撮った写真ながら極端な白飛びや黒つぶれは見られず、窓から見える外の景色や机の影、器へ映り込んだテーブルの正面などもきっちりと捉えられている。

これが先ほど書いたダイナミックレンジの広さによるメリットの一つで、撮影時に明るすぎる・暗すぎる箇所があっても詳細に情報が記録されるため、たとえ撮って出しの段階では写らずともRAW現像時に撮り戻ることができるのだ。

加えてRAW現像を含む後処理に活きる部分として、α7 VではAWB精度の向上も特徴だ。

——画像処理エンジンの進化に合わせ、AWBの精度も上がっているようです。
試していただいてどう感じましたか?

佐々木さん:
アイドル現場のメイキングスチールや自然光での静物撮影など、シーンや光源がコロコロ変わって時間も限られている現場では撮影時にAWBに頼ることが多いです。「とりあえずAWBで撮って現像時に修正する」という作業が地味に大変だったのですが、α7 VのAWBはこちらの理想の色が出てくれているような気がして作業の負担も減りとても助かります。

α7 Vで撮影している様子

筆者自身もこれは共感するところで、特にステージがあるタイプのイベント撮影時はかなり手間がかかる。特にAWBが信用できない場合は、現場では固定値でとっておき現像時に調整していくことになるのだが、目まぐるしくライティングが変わる現場では結局1枚ごとに調整が必要になることも。AWBが優秀なだけで減る手間はあるのだ。プロのフォトグラファー視点でも狙った色が出るのであれば、AWBで積極的に撮っていくのもアリかもしれない。

手ぶれ補正やバッテリー持ちの向上で高い機動力を実現

α7 Vでは、センサーや画像処理エンジン以外の部分でも細かな点でアップデートが入っている。直接的に画の仕上がりに関わる部分では無いものの、撮影時の利便性につながる要素のため、いくつかピックアップして触れておきたい。

中央最大7.5段、周辺最大6.5段の手ぶれ補正で、写真の幅を広げてくれる

個人的に、最近のαシリーズを使っていて魅力感じるポイントの一つが手ぶれ補正の性能アップだだ。かつてはシャッタースピード 1 / 焦点距離 秒(例えば35mmであれば 1/35 秒)が手ブレを防げる安全圏などと言われていたものの、現在のαシリーズであれば焦点距離:129mm、シャッタースピード:1/15 秒でもきっちり止まる。

この手ぶれ補正もα7 Vではさらに進化を遂げており、中央最大7.5段、周辺最大6.5段の補正値を発揮してくれる。

α7C IIで撮影した画像
こちらは筆者所有のα7C IIで撮影したもの。焦点距離:129mm / SS:1/15秒の手持ち撮影だが、きっちり止まっている。参考までにα7C IIの手ぶれ補正は最大7.0段だ。

——Sonyのカメラといえば、最近では手ぶれ補正が優秀なのも特徴です。
現在使用されているカメラと比べていかがでしたか?

佐々木さん:
動きながら撮ることも多いため(現在使用しているα7 IIIでは)どうしても手ぶれしてしまうことが多々あります。しかし今回はそういった手ぶれショットがほとんど無かったことに驚きました。
光量が足りずスローシャッターにして三脚に頼る事も多いですが、これなら三脚を使わずに撮影できるので自由度も上がり写真の幅も広がるなと思いました。

佐々木さんのコメント通り、最大のメリットは三脚等の固定が不要になり機動力が上がることだ。外でのポートレート撮影や夜景、少人数での現場など、三脚を使うことでフットワークが落ちてしまうシーンや、そもそも三脚を立てられない場所ではこうしたカメラの手ぶれ補正が大きく効いてくる。

また撮影時のアングルに自由度が生まれるのも魅力の一つで、高い位置からの俯瞰や片手撮影などでも威力を発揮してくれるため、まさに“写真の幅を広げてくれる”のだ。

α7Vで撮影している様子
α7Vで撮影している様子

α7III時代からバッテリーは変わらず。でもバッテリー持ちは向上

細かいポイントながら、機動力に効いてくる要素としてバッテリー持ちの向上は見逃せない。α7 Vでは前モデルのα7 IVと共通のバッテリーパックを採用しながらもファインダー撮影時で21%、液晶モニター使用時で30%ほど撮影可能枚数が増加した。

——従来機からバッテリーはそのままで、バッテリーの持ちが大きく改善されたようです。
実際使っていただいて、変化は感じられましたか?

佐々木さん:
従来機では「これくらい撮ったらそろそろバッテリーを替えないとな」と感覚的に思っていた枚数でも、α7 Vでは想像以上にバッテリー残量に余裕があったことに驚きました。従来機と同じバッテリーを使用できるというところも買い替えがなく済むので個人的にとても嬉しいです。
丸一日動きっぱなし+現場に充電環境が無い場面では事前に予備バッテリーをレンタルして撮影していることもあるので、これはかなりありがたいです。

もちろん普段から使用しているα7 IIIと比べた際には、バッテリー自体の経年劣化もあるだろう。とはいえ、α7 IIIとの比較でもバッテリー持ちは数%ほど改善しているため、それだけ長時間撮れる製品になったのは間違いない。

α7Vで撮影している様子

ちなみに佐々木さんのコメントでも触れているとおり、実はα7 III・α7 IV・α7 Vのバッテリーパックは共通で「NP-FZ100」という型式の物が採用されている。カメラ用のバッテリーは意外と高価なので、おそらく後方互換のために維持している側面もあるのだろう。

もちろん分野は違うが、過去のPlayStationシリーズなどを振り返れば、PS4ならPS3まで、PS5ならPS4までと常に一世代は互換を確保してくれるのがソニー良いところ(たまに独自規格も打ち出すが)。必要がなければ変えないというのも、ユーザーにとっては安心して選べる理由になるはずだ。

4軸マルチアングルモニターにType-Cを2系統、さらにWi-Fi 6Eにも対応

さて世代ごとに外観の変化が少ないことが最早ひとつの特徴みたいになっているα7シリーズだが、世代を経るごとに変わっている箇所もある。今回の変更点の中で、最もわかりやすいポイントはなんといっても4軸マルチアングルモニターだろう。

4軸マルチアングルモニターとは、従来からあるチルト式モニター(α7 III以前のα7シリーズ)とバリアングルモニター(α7 IV)という2つの可動方式をミックスしたもの。チルト式モニターの俯瞰・あおり撮影のしやすさと、バリアングルモニターが持つ角度調整の自由度を併せ持ち、撮影シーンに合わせより見やすい角度に調整が可能だ。

α7Vの4軸全てを稼働させた状態
4軸全てを稼働させた状態。実際の撮影シーンでここまで展開するメリットはあまりないが、チルト派・バリアングル派の両方に嬉しい仕様となった。

——従来採用されていたバリアングルモニターから、4軸マルチアングルへと本体モニターが変更されました。
より自由度は上がっていると思うのですが、こちらはどうでしょうか?

佐々木さん:
現場によっては手持ちのままアングルを上げたい・下げたい場面が多々あるのですが、結果として無理な姿勢を取って身体に負担がかかってしまうことが多いため、4機マルチアングルはかなりありがたいなと感じます。今まで撮れなかった写真が撮れそうで嬉しい機能ですね。

またモニターほど見た目のインパクトはないものの、α7 IVにはあったUSB microBが廃止され、USB Type-Cが2系統になったのもポイントの一つ。加えて外観からは分からないものの、Wi-Fi 6Eにも対応しており無線接続の高速化も行われているため、テザー撮影をする際、有線・無線を問わず利便性が上がっているはずだ。こちらについても聞いてみよう。

——USB Type-Cがついに2系統になったことや、Wi-Fi 6Eへの対応でテザー撮影がより便利になったかと思います。
この辺りはいかがでしょうか?

佐々木さん:
従来機でもテザー撮影時に給電はされていましたが1日に1万枚近く撮影する時などはやはりどうしても給電が追いつかず……。途中でのバッテリー交換やバッテリーの充電状態の管理が小さなストレスでした。2系統になったことによってそのストレスから解放されるのが助かります。

α7 Vの側面
α7 Vの側面。α7 IVではmicroBだった場所が、Type-Cに変更されている。

佐々木さん:
また、今までは有線でのテザーしかやってこなかったのですが今回初めてワイヤレスのテザーを試してみました。RAWデータも問題なくテザーされますし、しかも転送が安定していたことに驚きました。テザー撮影時はどうしてもケーブルに支配されている感覚があったため、そこから解放されることがとても嬉しく、撮影にも良い影響が出るなと思いました。

Sony α7Vは確かな性能アップと変わらぬ操作感が魅力の新型モデル

記事冒頭でも述べた通り、筆者の認識ではSony α7 Vはその性能に反して、発売当初は市場の反響があまり大きくなかったモデルだ。映像面の部分もそうだが、スペック上や見た目でわかる変化が少なかったことも要因の一つだろう。

だが、年を跨いで2月ごろにはヨドバシカメラをはじめとした量販店で売上1位を連続で更新するなど、徐々にその人気を伸ばしている。これは記事内で佐々木さんが語ってくれたような、スペックに現れにくい“体感としての使いやすさ”が評価されている証だ。

——最後に佐々木さんから見て、α7 Vはどんなカメラでしたか?

佐々木さん:
元々カメラ機材に対するこだわりや求めているものがあまりなく、壊れない限り従来機を使い続けてしまいそうな私でも久しぶりに「これ欲しい!」と思えるカメラでした。

まず、従来機と比べた時に私にとってのデメリットが特に思いつきません。「慣れるまで時間がかかる」という理由で新しい機材の導入を見送ることが多い保守的な自分ですが、α7 Vは操作感が従来機の延長線上にあり、ストレス無く使うことができたことに自分自身が驚きました。バッテリー周りが従来機と同じで持ちが良くなったというのも買い替えを検討する時に嬉しいポイントです。

今までは無意識のうちになんとなく諦めてしまっていたり限界を感じていたAWBや階調の部分がα7 Vでは進化していて嬉しかったです。どんな撮影現場に持っていっても味方になってくれるような、そして自分の写真の幅を広げてくれそうなカメラだなと思います。期待以上でした!

α7 Vの本体画像

「新しくなる」ことが必ずしも「良いこと」とは言えないのは確かにその通りで、操作感が変われば慣れるまでの効率は落ち、周辺機器が使えなくなれば追加の投資が必要になる。筆者が思うにSony α7 Vの凄いところは、この“変化”と“維持”のバランス。確かな性能アップと変わらぬ操作感こそが最大の魅力なのだ。

ギャラリー

Sony

デジタル一眼カメラ

Sony α7 V


出典・関連リンク

αシリーズ製品ページ

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