気温が30度を超える日が続くようになり、皆さんも日に日に食が細くなっているのでは無いだろうか。こうも暑いと、なるべくなら暖かいモノは食べたく無い。丼ものなんてもってのほかだろう。
一方でいくら食欲がないからと言って、不健康な食生活は健康にもよくない。熱中症の危険が身近に迫る今、塩分やカロリーはしっかり取らなくては…
というわけで今回は夏でもツルりと行ける麺類から、食欲そそるピリ辛メニューを紹介しよう。
世界のセブン-イレブングルメフェアより「ビビン冷麺」
2023年7月3日より全国のセブンイレブンで発売された「ビビン冷麺」。価格は626.40円(税込)
若干どうでもいい話だが、セブンイレブンの税込価格は有効数字2桁まで切ってあるとは… レジで出た端数は少数第二位まで計算されているのか「それとも少数第一位までしか設定してません」という意味での有効数字か。システム好きとしてはちょっと気になってしまう。
さて早速ご開帳といこう。
具材としては「キムチ」「細切りのキュウリ」「レタス」「ゆで卵半玉」だ。 個人的には肉系の具材が欲しいところではあるが、ゆで卵で動物性タンパク質は補ってくれということだろう。麺類なので糖質は致し方ないとして、基本的に具材は野菜とゆで卵なので脂質は少なめと見える。トータルカロリーは419kcal。
一瞬身構える真っ赤なタレに染まる麺
そして具材のトレーを退けるとお目見えする2段目、麺とタレの登場だ。
さて写真をみた皆さん、お気づきだろうか。白い麺にコチュジャンのたっぷり入ったタレが真っ赤に映える…はえr…はえ…は…
「いや、結構赤くないか…?」
店頭の写真で見た段階から薄々感じてはいたのだが、タレがかなり赤い。実はこれ凄く辛いのではないだろうか… ちなみに筆者はあまり辛いモノは得意な方ではない。もちろん普段の食生活で困るほどではないのだが蒙古系ラーメンやCoCo壱番屋の辛口系は積極的にトライしないことにしている。ピリ辛くらいが好きなのだ。
しっかりと麺に絡めてみると、さながらナポリタンのような見た目になった。所々に唐辛子のカケラが見て取れる。これは覚悟が必要かもしれない。
…
それでは気持ちは整えて、いざ実食。
実はそんなに辛くない。
なんということだろう、この見た目のわりに拍子抜けするほど辛くない。もちろん辛みはあるのだが、ピリ辛レベルに抑えられており食欲を刺激する絶妙なラインと言っていいだろう。コチュジャンの辛さとコク、若干の苦味が絶妙に混ざりあいスルスル行けてしまう。
麺はモチモチ弾力系で盛岡風のものに近い印象だが、あそこまでの弾力はなく噛んだ際には若干の抵抗を残しつつプチッと切れる。感覚として盛岡風の麺とセブンイレブンの冷製パスタ、その中間くらいの弾力だろうか。
またこの食感を絶妙にアシストしてくるのが具材たちだ。
キムチに含まれるコリコリ・ポリポリとした歯応えと、レタスとキュウリのシャキシャキとした食感が適度に加わることで口の中が楽しい。
セブンイレブンの「ビビン冷麺」は食欲がなくても食べやすいスタミナ麺だ
真っ赤な見た目に恐れ慄いていた筆者ではあるが、文字通り蓋を開けてみれば激辛なんてことはなく、順当に美味しいピリ辛麺であった。この辛さであれば、むしろ本格派な盛岡冷麺のお店の方が辛いかもしれない。
一点残念なのは麺の食感で、十分美味しくはあるのだがセブンイレブンの商品としては少し物足りない気もする。盛岡風というには弾力と太さが足りず、韓国風というにはそもそもの原材料も細さも異なるためだ。同社の販売するセブンプレミアム「本場盛岡冷麺 2食入」の麺クオリティを知ってしまっている筆者としては、無意識にハードルを上げてしまっていたのだろう。
もちろん冷麺という枠を取り払って考えるのであれば、十分美味しく夏バテで疲れた時でもツルりと完食できてしまうだろう。
ほどほどの辛さなのでおそらく胃腸にも優しいはずだ。多分。