Wi-Fi7も登場からしばらく経ち、徐々に対応製品も増えつつあるものの、やはり値段の方はまだまだ高価な印象がある。しかし、そんな市場をあざ笑うかのようにXiaomiからあまりにも安い選択肢が登場した。それが今回紹介するWi-Fi7規格対応のメッシュルーター「Xiaomi メッシュシステム BE3600 Pro」だ。
市場想定売価で1ユニット10,800円(税込)、2ユニット19,800円(税込)という驚異の値付けが成されているにもかかわらず、最大3570Mbpsの通信速度を実現しており、Wi-Fi 6と比較して理論値で48%速度が向上。クアッドコアプロセッサーの採用により、最大256台のデバイスを同時接続できるという。2025年3月13日より販売中。
製品概要

Xiaomi
Wi-Fiルーター
Xiaomi メッシュシステム BE3600 Pro

製品名:Xiaomi メッシュシステム BE3600 Pro
価格:1ユニット10,800円(税込)
発売日:2025年3月13日
製品ページ:https://www.mi.com/jp/product/xiaomi-mesh-system-be3600-pro/
Wi-Fi 7とメッシュの組み合わせで高い安定感を発揮
最大の特徴は、Wi-Fi 7規格がもつMLO(マルチリンクオペレーション)への対応だ。2つの周波数帯域を同時に使用することで、最大3570Mbpsという高速通信を実現。Wi-Fi 6と比較して、理論値で48%向上し、長距離通信速度は180%、スループットは160%の向上を達成しているという。
また同じくWi-Fi 7特有の機能である4K QAMやMulti-RUにも対応する一方で、Wi-Fi 7として大きな要素である6GHz帯への対応や320MHz幅への対応が無い。そのため速度面では実質的にWi-Fi 6と大差がないのだが、安定化という面でのメリットは大きそうだ。

メッシュ機能に関しては最大10台まで端末の追加が可能。加えて2ユニットのキットは事前設定がされているため、電源を入れるだけでメッシュネットワークを構築可能だ。ちなみに2ユニット構成時には最大256台のデバイスが接続できる。LANポートに関しては2.5GHz対応が1ポート、1GHz対応が3ポートと平均的な構成だ。

手頃な値段でWi-Fi 7のメッシュ環境が導入できる選択肢
Xiaomi メッシュシステム BE3600 Proは、Wi-Fi 7によるMLOや4K QAM、Multi-RUといった通信の高速化・安定化に帰依する機能を搭載しつつも、最大速度を抑えることで手頃な値段を実現した製品と言えるだろう。Wi-Fi 7 / メッシュに両対応しつつ2ユニットで2万円弱という価格は、かなり挑戦的だ。戸建てやメゾネットタイプなど、ルーター1台では賄いきれない間取りにお住まいの方は検討してみて欲しい。
ギャラリー




Xiaomi
Wi-Fiルーター
Xiaomi メッシュシステム BE3600 Pro

出典:プレスリリース
記事内画像は発表会にて撮影