「Xiaomi 14T Pro」はカメラ良し、機能良し、コスパ良しの三拍子そろった普段使いにちょうどいいスマホ

Xiaomi-14T-Pro_ (1)

皆さんはスマートフォンを選ぶ際、何が決め手になるだろうか。性能やサイズ感、バッテリー持ちなど様々な要素が有るものの、筆者の場合はカメラ性能やFelicaの有無、ある程度の処理性能を基準として決めることが多い。あまりスマートフォンでゲームをすることがない筆者にとって、やる事といえばSNSやWeb検索、チャットアプリ、ちょっとした撮影と、特段高い性能を持った製品を選ぶ必要性がないのだ。かといってミドルレンジ以下の安価な製品はカメラ性能も抑えられているパターンが多く、ベストな製品を選ぶのには苦労する……。

今回は、そんな筆者と同じような悩みを抱える方が「コレでいいじゃん」となりそうな製品が発表されたためご紹介したい。それが「Xiaomi 14T Pro」だ。2024年11月下旬以降発売予定で、SIMフリーモデルは109,800円(税込)から。

製品概要

Xiaomi

Xiaomi 14T Pro


製品名:Xiaomi 14T Pro
発売日:2024年11月下旬以降発売予定
販売チャンネル:ソフトバンク / オープンマーケット
販売価格(オープンマーケット版):
 8GB RAM/256GB ストレージ 109,800円(税込)
 8GB RAM/512GB ストレージ 119,800円(税込)

目次

フラッグシップではないハイエンドモデル、それがXiaomi Tシリーズ

「Xiaomi 14T Pro」について言及する前に、この製品がどんな立ち位置なのかを明確にしておきたい。本製品はXiaomiが手がけるスマートフォンの中ではハイエンドに位置する製品であり、フラッグシップではないという絶妙なポジションの製品だ。

この”フラッグシップではないハイエンド”というのが重要な要素で、というのも今年(2024年)5月に発表されたフラッグシップモデル「Xiaomi 14 Ultra」は、その圧倒的なカメラ性能が高く評価された一方、価格面やバッテリー持ちなどがネックになり「普段使いにはちょっと……」という意見が散見された印象がある。このフラッグシップらしい尖った要素を丸めて、使いやすいスペックに落とし込んだモデルが「Xiaomi 14T Pro」なのだ

Xiaomi-14T-Pro_ (2)
ちなみに兄弟モデルとして「Xiaomi 14T」というモデルも同時に発表されており、「Xiaomi 14T Pro」はちょうどハイエンドモデルの真ん中に当たる製品だ。

「Xiaomi 14T Pro」のポイントはカメラ・AI機能・バッテリー・価格

それでは本題「Xiaomi 14T Pro」の特徴について。本製品を語る上でポイントとなるのは

  • ライカとの共同開発によって生まれた比較的高いカメラ性能
  • 利便性の高いAI機能
  • 必要十分なバッテリーサイズとXiaomiらしい急速充電
  • スペックに反して買いやすい価格帯

以上の4点だ。順を追ってみていこう。

ライカとの共同開発によって生まれた比較的高いカメラ性能

ここ最近のXiaomiはカメラ・レンズで有名なライカ(Leica)との共同開発を行なっており、Xiaomi 14 Ultraと同様に「Xiaomi 14T Pro」も共同開発したカメラシステムを採用している。さすがにフラッグシップであるUltraには及ばないものの、スマートフォンに搭載されたカメラとしては十分に高性能だ。

Xiaomi-14T-Pro_ (3)

カメラの構成としては5,000万画素 F1.6のメインカメラ5,000面画素 F2.0の望遠カメラ1,200万画素 F2.2の超広角カメラと計3種類を搭載。この3つをシステム的に制御することで、15mm/23mm/46mm/60mm/120mm相当の画角で撮影をすることが可能だ。

Xiaomi-14T-Pro_ (5)

実際に試した感触としても悪くなく、特にメインカメラの描写は抜群に良い。発表会で触った限りでは青や黄色方面の発色が優れており、特に夜景との相性が良さそうな映りだった。

13.5EVを謡うダイナミックレンジの広さもあってか、明かりの灯るビルと、暗くなり始めた空の両方が破綻なく描写できている。

上に掲載したのは実際に筆者が撮影した写真で、ウォーターマークにある通り、ISO2000という高めの感度で撮影されている。普通なら1/1.31インチセンサーでコレだけ感度を上げればノイズまみれになってしまう所だが、複数枚のRAW画像を重ね合わせることでノイズ低減を行なっているらしく等倍で見ても目立つノイズは見られない。スマートフォンでコレだけ夜景が撮れるなら十分ではないだろうか

またこのメインカメラは映像を撮影した際の映りも良く、カメラアプリに搭載された「Master Cinemaモード」で撮影したものがコチラ。ただの撮って出しにもかかわらず、logで撮ってLUTを当てたかのような何とも”エモい”雰囲気の映像が撮れているのがおわかりいただけるかと思う。

Xiaomi-14T-Pro_ (12)

一方で少々残念だったのはメインカメラ以外の部分で、超広角や2倍以上のズームを使用した際にはスマートフォンなりの映りになってしまう点だろうか。スマートフォンの画面上で見る分にはあまり気にならないものの、タブレットやPCなどある程度大きな画面で見た際には粗さが見えてきてしまう。恐らく日中のような光量がある環境でならもう少し映りが良くなるとは思うが、メインカメラが良いだけにどうしても差が気なってしまう部分だ。メインカメラをその名の通りメインとして使い、その他のカメラについてはサブとわりきってしまっても良いかもしれない。

利便性の高いAI機能

近年各所で話題となっているAI機能。パッと思い浮かぶのはチャットBotや画像生成だとは思うが、「Xiaomi 14T Pro」が搭載しているのはもう少し身近なモノだ。

Xiaomi-14T-Pro_ (15)

1つ目は、翻訳機能。AIによる翻訳自体は一般化しているものの、本製品では対応幅が非常に広いのがポイントだ。対面はもちろんの事、通話やオンライン会議であっても翻訳ができる。残念ながら身近に日本語以外を話せる人物がいなかったため精度の確認はできていないものの、スマートフォンさえ有ればどんなシーンでも会話が成り立つのは心強い。

Xiaomi-14T-Pro_ (17)

2つ目は映像・画像生成で、こちらも利用シーンを想定したものとなっている。例えば映像生成はフォルダ内から複数の写真や映像を選択することで、1本の映像を自動で作成してくれる。旅行先などで撮った写真・映像から、簡単に旅のハイライトをまとめることが出来るため、SNSを活用している方には非常に便利だろう。

また画像生成についても気が利いており、単純な生成はもちろん撮影した写真の本来映っていない場所を生成するなんてことが可能だ。似たような機能はPhotoShopなどにも搭載されているものの、無償で使える標準アプリ内でできてしまうのだから凄まじい。撮った写真の画角を後から変えられるため、構図に凝りたい方にはうってつけと言える。

Xiaomi-14T-Pro_ (21)

3つ目が音声認識とその書き起こし。1つ目と似ているが、こちらは録音した物の文字起こしと翻訳ができる機能になっている。こちらは筆者も試してみたのだが精度は高く、ざわつく会場内で録音した音声であってもキチンと認識し、違和感なく書き起こしてくれた。

余談だが筆者は仕事柄、英語の発表を聞く機会や録音した音声を文字起こし、撮影した写真の構図調整などが非常に多い。狙いすましたかのようなAI機能の数々に、コレだけで「Xiaomi 14T Pro」が欲しくなってしまった。

必要十分なバッテリーサイズとXiaomiらしい急速充電

日常的に使うスマートフォンとして欠かせない要素と言えば、やはりバッテリーに関する部分だろう。「Xiaomi 14T Pro」は神ジューデンで鳴らしたXiaomiが手掛ける製品ということもあって、その辺りも抜かりない。5,000mAhのバッテリーサイズと、最短19分で満充電になる圧倒的な回復スピードがあればまずバッテリーを気にすることはないはずだ。

※ 1~100%までの最短充電時間。同梱の充電器を使用し、画面消灯・トップスピードを設定時。

Xiaomi-14T-Pro_ (24)
Xiaomi-14T-Pro_ (23)

欠点としては同梱の充電器でなければ最短速度を出せない点だが、逆を言えばその充電機さえ持っておけば十数分で充電が完了するのだから大きな問題にはならないだろう。本製品はQiによる無線充電もできるため、例えば自宅にいる際など速度が要らないシーンでは無線充電機を使用し、同梱の充電器は常に持ち歩けるようにしておくと良いかもしれない。

Xiaomi-14T-Pro_ (25)

スペックに反して買いやすい価格帯

ハイエンドモデルらしく「Xiaomi 14T Pro」のスペックは高い。上記の性能・機能に加え、SoCにはMediaTekのDimensity 9300+を採用し、ディスプレイは144Hz駆動の有機ELとなっている。さらにFelicaによる電子決済対応IP68の防水・防塵性能など、最新のスマートフォンに求められる機能はほぼ全て網羅していると言っても過言ではないだろう。

Xiaomi-14T-Pro_ (26)
Xiaomi 14T Proに搭載された「MediaTek Dimensity 9300+」の特徴

それでいてオープンマーケット版(いわゆるSIMフリー版)なら12GGB RAM/ 256GB ストレージのモデルが109,800円(税込)で購入できてしまう。12GGB RAM/ 512GB ストレージのモデルでも119,800円(税込)だ。またキャリア版もSoftBankから発売予定で、こちらは価格が発表されなかったものの大きく値上がる事は考えにくい。キャリアなら割賦での支払いや返却プログラムも使用できるはずなので、手に入れるハードルもぐっと下がるはずだ。

Xiaomi-14T-Pro_ (29)
スマートフォンが高価格化を続けている昨今において、この値付けは間違いなくお買い得プライス。

「Xiaomi 14T Pro」は普段使いにちょうどいいスマホ

「Xiaomi 14T Pro」を見て分かるのは、この製品がある種”普通”のスマートフォンユーザーにとって普段使いちょうどいい性能・機能・価格を狙っていることである。

というのも、例えばゲームがメイン用途のユーザーはもっと処理性能に注目して探し、カメラがメインのユーザーであればカメラに着目して探すだろう。ではどちらも”そこそこ”で、あまりこだわりがないユーザーであればどうだろうか。きっと「ストレスを感じない程度にサクサク動き、普段使いに便利なスマートフォン」を選ぶだろう。そして多くのスマートフォンユーザーがコレに当てはまるはずだ。

比較的綺麗に写真も動画も撮れて、便利な機能もありつつ充電も早く、さらに価格もこなれている。そんな普通のスマホをお探しの方、「Xiaomi 14T Pro」がオススメですよ。

Xiaomi-14T-Pro_ (30)

ギャラリー

Xiaomi

Xiaomi 14T Pro


出典:プレスリリース
記事内画像は製品発表会にて撮影

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次